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リフォームに先立って行う内装解体。木造住居での段取りや費用について

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 現在のお住まいについてリフォームやそれに先立った部分的な解体を考えている方も多くいらっしゃるでしょう。実は、解体というと建物を新築したり、更地にしたりするときに行うものと思い込んでいる方もいらっしゃいます。しかし、リフォームに際して部分的に行う解体もあります。そこで今回は、木造住宅のリフォームの際に行われる内装解体の段取りや費用について取り上げます。

内装解体とは

 まず、内装解体という言葉自体、初めて耳にする方がいらっしゃるかもしれませんね。
 解体工事には2つの種類があります。1つは建物をすべて取り壊す「家屋解体工事」と、もう1つが建物内の一部だけを解体する「内装解体工事」です。この内装解体工事は、店舗や事務所などがその場所から移る場合などに多いです。その他、住居のリフォームの際にも行われます。
 内装解体工事には、「スケルトン工事」と「原状回復工事」の2種類があります。「スケルトン工事」は建物の骨組みだけを残して、間仕切りや柱、天井や床、内部の配線やエアコンなども撤去して、ほぼ何もない空間にします。「原状回復工事」は店舗などのようにその場所を借りていた場合に、それ以前の状態に戻すことをいいます。

一般の木造住居で行われる内装解体

 上記のように内装解体には2つの種類があります。では、一般的な木造の住居でリフォームを行う際の内装解体では、どのような方法を取るのでしょうか。この場合の多くはスケルトン工事を行うことがほとんどです。そこで、木造建物の特徴と木造建物に対して行うスケルトン工事について説明します。

木造建物の特徴

 建物の主な構造には、木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造の4種類があります。
 木造の特徴は、その建物の柱、梁、桁、土台といった主要な構造部分が、すべて木材で作られている点にあります。文字通り、木材を使った建物です。なかには神社仏閣のように釘を1本も使わずに建てられた外見も内装も美しい建物もあり、日本が誇る技術ともいえるでしょう。
 また一般住宅における木造建築は、他の構造と比べると材料費や建築費などのコストが安いといったプラス面があります。とくに現在はある程度の材料を工場で切断し、現場で組み立てるといった方法も取られることが多く、工期も大幅に短くなってきました。

木造住宅の内装解体の方法

 木造の建物で内装解体を行う場合の段取りやステップは次の通りです。

【事前準備】
① 業者の選定とスケジュールの検討(賃貸の場合は貸主様との打ち合わせ)
② 業者による現地調査
③ 少なからず騒音や粉塵が発生するため、隣家等周辺の家々への挨拶
④ 解体スペースにある家具や物品の撤去
⑤ 必要に応じてガスや通信設備などの停止

【内装解体の流れ】
① 足場や養生の設置
② 電気やドア・窓・壁紙等の内装材の撤去
③ 床材の撤去
④ 解体で発生した廃棄物の処理
⑤ 室内の清掃

 以上のような流れで内装解体が進められます。なお、これらの詳細については、次のコラムで説明していますので、ご一読なさってください。

リフォームに先立って行う内装解体。木造住居での段取りや費用について

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内装解体工事を検討するときに知っておきたいこと

スケルトン解体のメリットとデメリット

 建物内部の間取り、そして和室を洋室に変えるなどを考えている場合、内装解体をして希望の状態に造り変えることは、建物全部を解体して建て替えるよりも費用を安く抑えることができます。それは、建物の骨組みなどを残せて、主に変えたい部分のリフォームだけで済ませられるからです。これは大きなメリットといえます。
 一方、デメリットもあります。それはもともとの骨組みはそのままとなるので、部分的には変わっても全体として大きな変化を感じないため、物足りなさを感じるかもしれません。また、建物の骨組みがあらわになることで、骨組みとなっている木材が雨漏れなどの影響による腐食や害虫被害などが発見される場合があります。その際、補修費用が追加されます。しかし、長く住み続けるためには、「必要経費」ととらえた方がよいでしょう。

木造工法の違いに伴う内装解体時の注意点

 木造の建物には2つの工法があります。それぞれによって、内装解体時に注意する点があります。

【在来軸組み工法(在来工法)】
 これは柱・梁・土台の軸組みによって組み立てていく日本の代表的な工法です。「線」で家を組み立てるイメージといえるでしょう。日本における木造住宅の8割ほどが、この工法によるものです。これは設計上の制限が少ない反面、工法が複雑で職人の技術によって仕上がりや耐久性が変わってくるといわれています。
 リフォームに際しては、柱と梁で構造を組み立てていくために、比較的自由に壁を取り払ったり移動させたりできます。そのため、間取りを変えたり、壁の部分に窓を開けたりすることも、さほどの問題なく可能です。ただ、天井や2階まで通っている「通し柱」や梁を支える柱は抜くことができないので、計画段階で細かく確認をしておくことが大切です。

【2×4工法(ツーバイフォー工法)】
 これは木造枠組壁工法の1つです。縦2インチ(5.08㎝)と横4インチ(10.6㎝)の角材と合板を接合し、柱や梁の代わりに壁・床・天井・屋根部分を作り、これらを組みあわせて箱状の空間を造ります。この箱状のものを横に連ねたり、上に重ねたりして家を造ります。在来工法に反して面で組み立てていくイメージです。これは米国をはじめ、世界各国に普及しています。
 しかし、リフォームやリノベーションに際しては、ツーバイフォー工法ならではの難しさがあります。それは面で構成されているという、ツーバイフォー工法の特徴によるものです。
 例えば、部屋と部屋の間の壁を取り除いて、リビングルームを広くしたいといった場合、また壁を切り抜いて大きな窓にしたいといった場合、建物の耐久性に問題が生じることがあります。四角い段ボール箱の1面を切り取って、外側から圧力をかけると潰れやすくなりますが、それと同じことがいえるのです。
 ただし、完全に間取りを変えたり、窓を造ったりすることができないわけではありません。開口部を広げる場合、その幅を4m以下にする、またそれ以上の開口部にする場合には補強材を備えるなどのルールと対策等があるため、そういったことを熟知した業者に相談することが大切です。
 マトイでは内装解体をお受けしお客様に必要な情報を提供するとともに、様々なご相談に乗ることも可能です。計画をする段階での情報収集、そしてお困りのことやお迷いのことがありましたら、お気軽にご相談なさってください。
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木造住居の解体費用等を考える際の注意

 リフォームや建て替えなどで、気になることの1つが費用についてではないでしょうか。この点が把握できないと、計画を詰めることができません。そこで費用相場をズバリとお伝えしたいところですが、これは地域や解体する範囲、解体部分の状態、各業者の価格設定など、さまざまな要因によって大きく異なってきます。そのため単純に「~~くらいかかります」と相場をお伝えすることはなかなか難しいことです。
 そこで、家屋全体を解体する場合を例に挙げて、費用の目安に関する情報をお伝えします。

50坪木造家屋の解体からスケルトン解体の費用相場を考える

 解体工事費用は、おおむね坪単価で計算されます。それは建物すべてを解体する場合でも、一部を解体するスケルトン解体や原状回復でも同じです。
 費用の相場を示すことは前述のとおり難しいのですが、あえて示すとすれば、次のようになります。

・木造の場合       坪単価30,000円~/延べ床面積50坪の場合➡1,500,000円~
・鉄骨造の場合      坪単価40,000円~/延べ床面積50坪の場合➡2,000,000円~
・鉄筋コンクリートの場合 坪単価50,000円~/延べ床面積50坪の場合➡2,500,000円~

 リフォーム等に伴う内装解体もほぼ同様ととらえ、上記の額と工事する場所の広さを合わせて目安とすることができます。しかし、この費用はあくまでも工事の本体費用にすぎません。内装解体工事には、その他に次のような費用が加わります。

【付帯工事費】
 カーポート撤去やブロック塀撤去などがこれにあたります。内装解体では、作り付けの棚や家具、間仕切り、各種配線の撤去にともなう追加工事などの費用がこれに該当します。

【仮設工事費】
 足場や防音・防塵シートの取り付けなど、工事に取りかかる前の準備として必要となる費用です。

【廃棄処分費】
 工事によって発生した廃棄物を処分するための費用です。

【その他】
 工事に伴う近隣の家々への挨拶費用、工事関係車両の駐車料金などが加わる場合があります。
 なお、当コラムで50坪の木造家屋の解体費用について、細かく説明しているものがあります。こちらも参考になると思いますので、どうぞご覧ください。

リフォームに先立って行う内装解体。木造住居での段取りや費用について

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50坪の家の解体費用は?! 解体費用の相場から安くするポイントまでをご紹介

解体費用に影響を与えるもの

 解体する場所の環境や状況によって、手間がかかってさらに費用がかさむ場合があります。それについては、どのようなものがあるかを説明します。

① 周辺環境や敷地の関係で、解体に必要な重機が入らないため、「手壊し」として人力で解体しなくてはならない。
② 内装解体をする部屋にアプローチするために、庭木や庭石が障害となるため撤去の必要性が生じた場合の移動・撤去費用。同様の理由で解体場所以外の部分にも手を入れなくてはならないようなことが生じた場合、その部分の工事とその後の補修が必要。
③ 建材にアスベスト含有建材が使われているため、必要な調査や特別な撤去作業が必要。
④ 室内に不用品が多く残っていて、それらの処分を先に行わなくてはならない場合。
⑤ 骨組みとなっている木材が漏水やシロアリ等の害虫によって傷んでいて、そのための補修が必要なとき。

安さだけにこだわらない業者選び

 このように費用の目安が付いても、それ以外の条件によって費用は大きく変わってしまう可能性があります。そのため、まず行うべきことはいくつかの業者を選び、それぞれの業者に見積りを出してもらうことです。費用の目安をつけるには、やはり見積りを取ることが一番です。そのうえで、具体的な検討をすすめてください。マトイをはじめとした多くの業者は、現地調査や見積りに無料で対応しています。どうぞお気軽にご連絡ください。
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 また見積り書を手にしたとき、どうしても費用の合計金額だけに注目しがちです。しかし、それ以外にも、しっかりと次のような点を確認しましょう。

① 提示された見積書は、内容が具体的でわかりやすいか。
② 追加工事やそれに伴う追加費用の有無などはどうなるか。
③ 見積り書や工事に際しての施主様の疑問点や不明点などについて、速やかかつ丁寧に分かりやすく説明してくれるか。
④ その業者は損害賠償保険に加入しているか。

視野に入れておきたい分離発注について

 リフォームを目的とした内装解体は、主にリフォーム業者が工事を行うことが多くあります。それは、施主様は直接的な目的であるリフォームについて、最初に相談するのがリフォーム業者であることが多いからです。しかし業者のなかには、リフォーム工事前の解体作業を解体業者に発注してまかせ、その後を引き継ぐ形でリフォーム工事を行う業者も多くあります。その場合、費用のなかにマージンが加わります。
 そこで、分離発注という形も検討することをお勧めします。分離発注とは、解体は解体業者に、その後のリフォームはリフォーム業者などにというように、施主様がそれぞれに依頼することです。この形を取った場合には、マージンは発生しないので、その分、コストを抑えられる可能性があります。できるだけ、無駄な費用は削りたい、とお考えの場合はこの形を検討してみてはいかがでしょうか?
 なお弊社のホームページ内でも、解体料金および分離発注に関して説明していますので、こちらもどうぞ参考になさってください。

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まとめ

 今回は木造住宅における内装解体を取り上げました。リフォーム工事を前に、解体工事も欠かせません。部分的なリフォームであったとしても、その段取りや進め方は、家を1軒解体するのと同じです。そして施主様にとって、それは大きな取り組みといえます。
 内装解体を含めた解体工事も、家のリフォームも、人生において何度も経験することではなく、大金と準備、時間が必要になります。こうした取り組みを、スムーズに進めて満足いくものにするためには、信頼できる業者を選ぶことです。
 マトイは解体工事、外構工事、そして不用品の処分などを行っている会社ですが、何よりも解体や建て替え、リフォームなどを検討している皆様の相談相手としてお力になれることを願っています。考えが具体的でない段階からでも結構です。どうぞお気軽にご相談ください。必要な情報のご提供と一緒により良い方法を考えさせていただきます。
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記事の監修

株式会社マトイ 営業担当菅野(かんの)

株式会社マトイ営業部の菅野です。コラムの監修をしております。
実際に仕事の中で経験したこと、調べてより勉強になったこと、両方を読んでくださる皆さまと共有できたらと思っています。
解体は初めてのご経験という方、とても多いのではないでしょうか。
ご不明な点やご要望、疑問に思われていることはございませんか。
どんな些細なことでも丁寧にお答えいたします。お気軽にお問い合せください。

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