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解体工事でトラブルを避けるためには

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 インターネット上の情報には解体工事でのトラブルを取り上げたものがいろいろあります。また私たちも業者同士の話のなかで耳にすることもあります。しかし、重要なことは「トラブルには必ず原因がある」ということです。この原因となる部分を事前にしっかりと押さえておくことで、トラブルを回避できます。今回はトラブルを未然に防ぐためのポイントとしての原因と対策について取り上げてみます。

解体工事を阻む原因は?!

 起こりうるトラブルはいろいろとありますが、その原因となるものにはどのようなものがあるかみてみましょう。

① 業者の選択
 そもそも、どのような業者を選ぶかがとても大事です。
 同じように解体工事を行うにしても、それぞれの業者によって規模も仕事に対する考えや向き合い方は異なります。それは作業の丁寧さ、営業担当者や現場作業員の態度などに現れます。そこから養生すべきところを落としたり、仕事の雑さになったりしてクレームや工事遅延を引き起こしかねません。

② 具体性に欠ける見積り書
 施主様の予定を大きく狂わせてしまうことの1つに、追加工事や追加費用があります。大金が必要となる解体工事では、追加工事の費用もまとまった金額になることが多くあります。それだけに、見積もり段階で起こりうる追加工事も想定し、それに備えた予算確保や心づもりが大切です。アバウトな見積り書ではそれが難しく、後で慌てることになりかねません。

③ 曖昧な契約内容
 契約内容の記載が不十分で施主様と業者の思い違いなどが生じることがあります。
 契約内容に具体的な内容を書き込んで施主様と業者の双方で確認することで内容をしっかり共有することが大切です。

④ 挨拶回り
 挨拶は要所要所で大切で、そこがきちんとされていないと相手を不愉快にさせます。ときには<こちらの存在を無視している!>と誤解するかもしれません。まして解体工事によって日常生活に影響を受ける近隣の方々はなおさらで、そこからトラブルにつながることがあります。

⑤ 担当者とのコミュニケーション
 担当者はその会社の営業担当者や現場監督などが務めることが多いと思います。担当者の対応によっては、ちょっとしたことがトラブルに発展したり、逆にトラブルになりえそうなことも収まったりします。
 担当者というと、施主様とのやり取りを行うと思いますが、それだけではないとマトイでは考えています。現場周辺の住民の方々への配慮やご意見・クレームなどをうかがい、施主様に伝え、対策を講じます。要するに、担当者が対応すべき相手には施主様はもちろん現場周辺で暮らす方々も含まれます。小さなこともきちんと施主様に伝え、近隣の方への配慮もしっかり行うことを大切にしています。

トラブル回避のための原因別、そしてプラスαの対策

 では、上記のようなことでトラブルが起こったり、工期が伸びてしまったりすることを防ぐためには、どのような対策が必要かについて説明します。

業者選択

 クレームやトラブルを避けるためにもっとも大切な点は、なによりも信頼できる業者を選ぶ点にあります。では、なにをもって「信頼できる」とするか、そのポイントは次の通りです。

① 解体工事を行うために必要な許認可を得ている。
 解体工事を行うには、次の許認可のいずれかが必要です。これらは請けう工事金額や内容によって、必要な許可が異なります。なお、担当者の名刺や業者のホームページなどから確認できます。
・建設業許可(解体工事業)
・建設業許可(建築一式工事業)
・建設業許可(土木一式工事業)
・解体工事業登録

② 損害賠償保険に加入している。
 解体工事では細心の注意を払って作業にあたっていますが、稀にご近所の塀や建物などを傷つけてしまう、といったことも起こる可能性があります。そういった際に備えて、賠償保険に加入しているかどうかも業者を選ぶ際に確認しておくと安心です。

③ 決まった担当者がいる。
 施主様の質問や要望に適宜対応する決まった担当者がいることは大切です。担当者がはっきりと決まっていなくて、何かを依頼するたびに担当する人が異なると、その都度、説明しなくてはいけない、すぐに話がつながらずに時間がかかる、何人もの人に説明しなければ話が通らない、といったことは時間の無駄です。なんらかの際にすぐに連絡がつく担当者がいることがスムーズな工事進行のためにも重要です。

④ 担当者以外のスタッフの対応もよく、担当者不在時の伝言や対応が確実。
 なんらかのことでその会社に連絡を入れた際、担当者以外のスタッフも挨拶がしっかりしていて、気持ちのいい対応であることは、その会社内のチームワークのよさにもつながります。また、社内の連絡体制がしっかりしていることで、緊急時の対応もスムーズであることが期待されます。

⑤ 依頼したこと、尋ねたこと等の対応が迅速でスムーズであること。 
 とくにクレーム対応などは遅くなればなるほど関係性が悪くなることがあります。どのようなことに対しても、対応がスムーズであることは、なんらかの支障が生じた際の影響を最小限にとどめるために重要です。

見積り

 見積り書は、業者がその解体工事をどのくらいの金額で行うか、またその内訳はどのような内容でどのくらいの金額がそれぞれにかかるか、といった内容を示したものです。施主様にとっては、解体工事の内容と各費用を把握する一覧表にもなっています。そのため、見積り書が出来上がった際に、次のような点を留意して確認することで、費用に関する施主様と業者との思い違いによるトラブルを避けることができます。

① 内訳項目が具体的に示されている。
 解体工事の見積りに記載されるべき内訳項目には次のようなものがあります。これらがしっかり記載されているか、具体的な価格が記載されているか、あいまいな表記はないか、追加工事などのように発生の有無が曖昧で具体的な価格が記載できない場合は目安となる費用等を確認しておきましょう。

・本体工事費
多くは人件費に相当しますが、建物の大きさや構造によっても変わります。

・付帯工事費
ブロック塀や門、庭木、物置等の撤去にかかる費用です。
それぞれの現場に応じた項目が示されているかも確認しましょう。

・仮設工事費
足場や養生シートの設置にかかる費用です。
ご近所への迷惑を少なくするため、安全な工事のために欠かせない費用となります。

・整地費
建物を解体した後に、土地を整えるための作業費です。整地の種類によって価格が異なります。どのような整地を行うのか施主様の希望と業者が見積りに挙げた整地の種類が合っているかを確認しましょう。

・重機回送費
公道を走ることができない重機を現場に運ぶために、重機をトラックなどに乗せて現場に運びます。その搬送にかかるための費用です。また、現場と重機の保管場所との距離によっても費用が変わってきます。

・廃棄処分費
家のなかの残置物を処分する際にかかる費用です。施主様ご自身で処分することで、この費用を節約することができます。
なお、廃棄処分費用は解体工事全体から生じた廃棄処分費用を示している場合と、残置物の処分だけの費用を示している場合と、業者によって異なることがあります。見積り書を確認する段階で、どちらなのかも確認しておきましょう。

・諸費用
一般的には、工事車両の駐車場代や近隣の挨拶にかかる費用、各届け出や必要な手続きにかかる経費などです。具体的にどのようなものがこれに加わるのかも聞いておくとよいでしょう。

② 見積り書に依頼した内容の項目がきちんと示されている。
 施主様の要望を反映した内容の費用が含まれているか、逆に希望していない作業の項目や費用が含まれているどうかの確認も大切です。例えば庭木はそのままにしてほしいのに、「植栽伐採費」というような項目が入っていることがあります。またカーポートも撤去してほしいのにそれらしき項目が見られない場合は、「カーポートの解体撤去費用はどこに含まれていますか?」というように確認してみましょう。

③ 地中埋設物やアスベストを使った建材などが発見された際の追加工事・追加費用についても備考欄などに記載されている。

④ 人件費の内訳を確認する。
 通常、人件費は本体工事費に含まれています。現場の状況によっては作業員の追加、交通誘導員の追加、また手こわしでの作業が必要でその分が加わっている場合などがあります。本体工事費に、これら作業員や作業内容に関するものがどの程度入っているのか、そこから追加となる場合はあるのかを確認しておくとよいでしょう。

⑤ 残置物処分に関する対応と費用を確認しておく。
 家のなかにある残置物の処分を解体業者に依頼する場合もあります。その際、その処分費用がどのように見積書に反映されているかも確認しておきます。

⑥ 税抜きか税込みかを確認。
 なかには、税金についての記載が見られない見積り書もあるようです。その場合は、提示されている価格が税抜きか税込みであるかをしっかり確認しておきましょう。もともとの金額が大きいため必要な税金も高額になり、注意が必要です。

 なお、業者が見積り書を作成する前の現地調査に施主様も立ち会う「立ち会い見積り」というものがあります。これは見積りの根拠とする現場を業者と一緒に確認し、見積り内容を施主様として吟味する点でも必要なことです。立ち会い見積りについては、こちらのコラムで説明していますので、ご一読ください。

解体工事でトラブルを避けるためには

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解体工事の立ち会いとは? 施主様立ち合いとそのポイント

契 約

 解体工事業者の選定では、相見積りを行って複数の業者のなかから最もいいと思われる業者を選んで契約を結ぶことになります。ある程度、見積り書の内容を確認する段階で、具体的にどのような解体工事になるか、その内容は施主様も業者もイメージできています。契約は、それを書面に残して双方がその内容を明確かつ具体的に記して約束するものです。そのため、契約を結ぶ前に、押さえておくべき内容がきちんと押さえられているかを確認することが重要です。そのポイントは次のようなものです。

① 工事内容について。
 単に“解体”といっても、その内容は次のようにいろいろあります。

・建物も外構もすべて解体して撤去する。
・建物の一部だけを解体する。
・建物はすべて解体するが、外構のすべて、もしくは外構の一部は残しておく。
・植栽の一部を残しておく。

 これらをしっかりと押さえておかないと、撤去するべきところが残っていたり、残しておくべきものを撤去してしまったり、ということが起こる可能性があります。そのためこういった要望をしっかり記載しておくことが大切です。また、細かい要望がある場合は、作業範囲を図面などに明記するのもいいでしょう。

② 工事代金について。
 工事代金としての金額のほかに、支払方法と支払手数料の負担についても明記する必要があります。
支払方法:一括払い、分割払い、また分割払いの場合は何回払い、支払日、口座番号。
支払手数料:施主様と業者のどちらが負担するか。

③ 工期について。
 工期とは解体工事の必要な期間で、着工日から工事終了日の予定を記載しておきます。

④ 損害賠償について。
 工事によって周辺の住民や通行者になんらかの損害を与えてしまった場合についても記載しておくことが必要です。例えば、工事車両が通行している人と接触してケガをしてしまった、隣家の壁を傷つけてしまった、などです。
 
⑤ 引き渡しについて。
 工事が終了したら、施主様に整地状態などを確認していただいて一連の作業が完了となります。これを引き渡しといいますが、いつまでに引き渡すかを決めておくと工事遅延の明確な基準となります。

⑥ 瑕疵担保責任について。
 瑕疵とは法律などに用いられる「キズや欠点」を意味する言葉です。古家付き土地などを購入した際に、古家にさまざまな不都合がある場合に、瑕疵といわれる状態が散見される場合がありますが、解体工事ではあまり見られないのが現状です。それでも、例えば解体時の廃棄物処分が不十分で残っていたり、地面に穴が開いたりというようなことが起こるかもしれません。念のため、こういったことに備えて明確に責任についても取り決めておくといいでしょう。

挨拶回り

 挨拶回りは近隣の方々とのトラブルを防ぐための大きなポイントです。工事の遅延を引き起こす原因の1つにご近所からのクレームがあります。そのクレームの原因は、工事について知らされていなかった、挨拶がなにもなかった、ということにつながる場合があるのです。どんなに注意を払っても解体工事ではご近所への迷惑をゼロにすることはできません。それだけに協力のお願いをすることが大切です。事前に挨拶して、協力のお願いをすることで、「しょうがない。少し我慢しよう」という気持ちになっていただけます。施主様のなかには、「ご近所との付き合いはないから」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、これはお付き合いの有無に関係なく大切なことです。
 なお、挨拶回りについては、こちらのコラムでも詳しく説明しています。どうぞご参考になさってください。

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解体工事とその後の生活をスムーズにする“挨拶回り”

担当者とのコミュニケーション

 業者の担当者は、施主様からお声をかけていただいた段階から工事が完了するまで、施主様のパートナーであるとマトイでは考えています。そのため、施主様と現場との橋渡しはもちろんのこと、進捗状況の細やかな報告とともに施主様のご意見やご質問にも適宜対応していきます。それは近隣の方々への対応も同様です。担当者が施主様のお考えを適切に把握し、それに沿って近隣の方々から受けるお声掛けや質問などに適切に現場対応することで、クレーム等はかなりの割合で収めることができます。
 解体工事には営業担当者のほか、さまざまなスタッフが関わっています。こちらのコラムで、それについて詳しく取り上げていますので、よろしければご覧ください。

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解体工事に携わるプロたちをご紹介!

プラスαの対策-解体工事前の家屋調査

 解体工事に際して行う家屋調査とは、工事着工前に近隣の建物の壁・柱・基礎などの状態を調べることです。工事前に調べておくことで、壁にひびが入った、汚れた、などといった申し出があった場合に、それが工事の影響によって発生したものなのか否かを判別することができます。
 しかし、これには費用がかかり施主様が負担することになります。また、調査する建物内にも入って調べることになるので、そのお宅の許可が必要になります。そのため、すべての現場において行うのはかなり難しいものです。しかし、次のような工事の影響が大きくなりやすいケースでは、家屋調査の実施を検討してみることをお勧めします。

・鉄筋コンクリート造の住宅を解体する場合。
・アパートやマンションなどの大型の建物を解体する場合。
・隣家との間隔が近い住宅密集地の場合。
・地盤が柔らかく、工事の影響を受けやすい土地での解体の場合。

「それでも?!」の事態が起こったときの相談先

 ここまで説明してきたような点に注意・配慮していても、それでも何らかのトラブルが起こってしまった場合は、どうするのがいいでしょう?
 まずは業者の担当者と相談して、誠意をもって相手に対応することです。マトイの担当者はそれぞれにさまざまな現場を経験しています。その対応には柔軟性があって、「あのときに、あんなふうに丸く収めてくれたマトイさんだから、安心して知り合いを紹介できる」といううれしい言葉もいただいています。
 まずは、担当者と施主様とで、話し合って解決へ努力していくことが何よりの解決方法であり、担当者がもっとも身近な相談相手だと思います。
 それでもなかには、解決が難しいケースも起こりうるでしょう。その場合は、弁護士、消費者センター、法テラスなどを活用する方法もあります。

まとめ

 何事においても、予期せぬことが起こる可能性はあります。それは解体工事も同じです。大切なのは、どのように対処するかという点でないでしょうか。
 解体工事では、現場は施主様から離れたところにあることが多く、また現場で作業を進めているのは作業員たちです。その橋渡し役が担当者ですので、どうぞ担当者と十分に話し合って対応を進めてください。
 マトイでは誠実に「よく働く!」営業担当者と現場作業員が好評です。このチームワークで、施主様の思いを反映しながら工事を進め、近隣の方々への配慮やクレーム対応にもあたっています。そういった現場の1つ1つの経験を積み重ね、お請けした工事に際してはお声をかけていただいた段階から工事が終了するまで、施主様にとっての心強いパートナーとなるよう、誠心誠意関わらせていただいています。どうぞ安心してお声をかけてください。
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記事の監修

株式会社マトイ 営業担当菅野

株式会社マトイ営業部の菅野です。コラムの監修をしております。
実際に仕事の中で経験したこと、調べてより勉強になったこと、両方を読んでくださる皆さまと共有できたらと思っています。
解体は初めてのご経験という方、とても多いのではないでしょうか。
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