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根切り工事とは? 施工前に知っておきたい5つのポイント

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 家の建て替えや処分のために解体工事をする際、普段耳にすることがない専門用語に接することがあります。その1つが、「根切り工事」です。
 根切り工事は、解体後の土地利用に大きな影響を与える作業です。施主様の知識の1つとして、ぜひ知っておいていただくことをお勧めします。
 そこで今回は根切り工事がどのようなもので、その必要性や解体工事との関係などについて説明します。

 マトイは東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県で解体工事およびそれに関連する業務をお請けしています。家屋の解体や建て替えなどについてお考えの方は、どうぞマトイの無料ご相談・無料お見積りをご利用ください。
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根切り工事とは

 「根切り(ねぎり)工事」または「根切り」とは、建物の基礎を作るために地盤を掘削する作業を指します。
 狭義では地中にある植物の根を取り除く作業を意味しますが、一般的には基礎工事を行うための準備作業を指します。この作業には地中に張った植物の根や地中埋設物を取り除く作業も含まれます。
 なお、根切り工事は解体工事が終了した段階で解体業者が行うことも、もしくは建物を建築する前の段階で建築業者が行うこともあります。

 こちらのコラムでは解体工事の流れやそれに関する情報をまとめていますので、どうぞ併せてお読みください。これらの工程の後に、根切り工事が行われます。

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根切り工事が必要になるケース

 最初に説明したように、根切り工事は建物の基礎を作るために必要な作業です。具体的に根切り工事が必要になるケースは、次のようになります。

○建物を新築する場合
 それまで建物がなかった場所に、建物を新築する場合。

○地盤改良が必要な場合
 地盤が脆弱で、地盤改良を必要とする場合。

○地下構造物を設置する場合
 地下室や地下駐車場等の地下構造物を作るための空間を確保する場合。

○解体後に再建築する場合
 建物を解体した後の土地に、引き続いて同じ場所に新しい建物を建築する場合。

○斜面地への擁壁を設置する場合
 傾斜地や高低差のある土地に、擁壁を設置する場合。

 マトイでは解体工事をはじめ、建物解体に関連する業務を行っております。そのなかには根切り工事も入っていますので、空き地に建物を新築したい、解体工事後に建て替えを検討している東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県の皆様、どうぞお気軽にお声掛けください。
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根切り工事が必要な理由

 前項にあるように、根切り工事はほとんどの建築工事で必要になります。その理由は「建物の安全性と耐久性を確保する」ためです。この点について、根切り工事が必要になる具体的な理由を説明します。

○建物の基礎を安定させる。
 建物の基礎によって建物は地震や地盤沈下の影響を受けにくくなります。そのため、適切な深さまで掘削して根切り工事を行うことで、安定した強固な基礎を作ることができます。
 また、地下構造物を建築する際にも、そのためのスペースの確保とともにその場の安定と強度を確保するために根切り工事を行います。

○地盤の強度を確保する。
 いくら強固な基礎を作っても、脆弱な地盤のまま建物を建てると沈下や傾きのリスクがあります。根切り工事を行って、必要な地盤改良を行うことで基礎や建物の安定性が向上できます。

○擁壁や土留めの安定を図る。
 擁壁や土留めは、崖や盛土が崩れないようにするための構造物です。これらを行う際にも、根切り工事を行って構造の安定を図ります。

根切りの種類

 根切りには、次に挙げるようにいくつかの種類があります。そして、その土地に建設する建物や基礎の種類に応じて、どのような根切りを行うかを選択します。

 基礎の種類について、こちらのコラムで詳しく説明しています。根切りの種類や後に説明する根切り深さなどの理解に必要な情報ですので、併せてお読みください。

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つぼ堀り

 独立基礎の建物を作る際に、この根切り工事を行います。
 独立基礎は、建物の支点となるそれぞれの柱の下に基礎ブロックを造り、柱ごとに荷重を分散させる構造になっています。
 そのため、根切り作業では各基礎部分だけ独立したそれぞれの基礎に当たる部分だけを掘削します。これをつぼ堀といいます。

布掘り

 布堀りは、布基礎といわれる基礎を作る際に行われます。
 布基礎は、建物の壁の下に設けられる基礎で、フーチング(地中にある基礎の底盤)と基礎梁(地上に出ている部分)から構成されています。フーチングを広くすることで、建物の沈下を防ぎます。
 これは地上に出ている基礎梁が、布が帯状につながっているように見えることから、布基礎と名づけられました。
 布基礎を作る際には、布堀という方法で根切り工事を行います。これは基礎の底盤となるフーチングの下を帯状に掘削していきます。

総掘り

 総掘りによる根切り工事が必要になるのは、ベタ基礎という種類の基礎を作るときです。
 ベタ基礎は、建物の底面全体を鉄筋コンクリートで覆うものです。そのため、基礎を設ける部分全体を掘削します。これを総掘りといいます。

根切り工事の流れ

 解体工事や建築工事は、その進め方や工法が注目されることが多くあります。しかし、基礎を造るために必要な根切り工事は注目される機会がない分、その作業の流れもわかりにくいものかもしれません。
 基礎を造る前に行う根切り工事は、次のような流れで進めていきます。なお、この作業は、解体業者が行う場合もあれば、建築会社が行う場合もあります。その時の施主様と業者の契約や依頼、現場の状況などによって、行う業者が異なります。

1/掘削位置の確認
 建築する建物の設計図に基づいて、掘削する位置と深さを確認します。

2/掘削作業の実施
 重機や手作業で、指定された深さまで地面を掘り下げます。

3/残土処理
 掘削によって出た残土を決められた場所に運び出し、整地します。

4/底盤の整地
 掘削後の地盤を平らにし、基礎が安定して設置できるように整えます。

 整地は解体工事や根切り工事終了後に欠かせない作業です。こちらのコラムで整地について取り上げていますので、どうぞお読みください。

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根切り工事の5つのポイント

 もちろん根切り工事の流れや作業は業者が行います。ただ、施主様としては大まかな知識を持っておくことで、作業の進行や内容を確認できます。
 そこで、根切り工事におけるチェックポイントをここで説明します。

掘削の深さ幅の確認

 掘削の深さや幅は根切り工事を行う際の重要なポイントで、基礎の種類によって次のように適切な深さが決まっています。
 また、「根切り」と似た言葉として「根入れ」というものがあります。適切な深さを理解するためには、この違いを知っておく必要があります。

【「根入れ深さ」と「根切り深さ」の違い】
 根入れと根切りの違いは、掘削する深さに違いがあります。
 「根入れ」深さ:地面のラインから基礎の下端までの深さをいいます、捨てコンや割栗石は含みません。

○ベタ基礎の場合:120㎜以上
○布基礎の場合:240㎜以上
「根切り」深さ:根切りによってできた地面のラインから基礎の下に敷くコンクリート(捨てコン)や割栗石の底面までの深さをいいます。
○ベタ基礎の場合:270㎜以上
○布基礎の場合:390㎜以上

注文住宅の家づくりを応援する情報サイトより引用

地盤の確認

 根切りによって地盤の強度が低下したり、地質が悪化したりすることがあります。
 そのため根切り後に、地盤の状態を確認して建設工事を開始してよいかどうかを調べます。もし地盤に何らかの問題がみられた場合は、必要に応じて地盤補強など必要な対策を講じます。

廃棄物の確認

 根切り工事の際、コンクリートガラ等の建設廃材や何らかの地中埋設物が見つかることがあります。その場合は、しっかり廃棄物を撤去する必要があります。
 廃棄物として撤去する地中埋設物が大量な場合、それによって地盤に影響が生じる可能性があります。撤去後に地盤を確認し、必要に応じて地盤調査や地盤の補強対策を行います。

 根切り工事では残土も廃棄物として排出されます。残土をはじめとした廃棄物処理は、施主様にとっても気になる点でしょう。こちらのコラムでは、残土の処理について説明していますので、参考になさってください。

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欠損や隙間の確認

 根切り工事を終えた後に防湿シートを敷く場合があります。その際には、シートが破れていないか、隙間が開いていないかなどを確認します。もし破れ等が見つかったら、防湿テープなどで補修し、隙間等を作らないようにします。

根切りと山留め・埋め戻し

 根切りが深くなった場合、「山留め」という作業が必要になることがあります。
 山留めは、専用の板や棚などを用いて地面の土が崩れないようにする作業です。根切りが深くなると、地面の安定感が弱まって土が崩れる可能性があります。山留によって、そのリスクを低減させます。
 また埋め戻しという作業が必要になることもあります。
 埋め戻しは、掘削した空間を土で埋めることです。根切りの際に深く掘りすぎた場合に、埋め戻しによってその深さを調整します。

まとめ

 今回、取り上げた「根切り工事」は施主の立場となる方々にとって聞きなれない言葉であったと思います。
 しかし、これは建物を建てる際には欠かせないものです。根切り工事が適切に行われているか否かによって、続けて建てる建物の安全性が大きく異なってきます。それは、根切り工事が基礎の土台作りであるからです。
 皆様には見えない作業ですが、とても重要な作業として、ぜひ皆さんに知っていただけたら幸いです。
 なお、根切り工事は解体業者でも解体工事に続く作業として行うことがあります。もちろんマトイでも対応しています。根切り工事を含め解体工事等に関するご不明点やご相談は、どうぞお気軽にマトイにお問い合わせください。
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記事の監修

株式会社マトイ 営業担当菅野

株式会社マトイ営業部の菅野です。コラムの監修をしております。
実際に仕事の中で経験したこと、調べてより勉強になったこと、両方を読んでくださる皆さまと共有できたらと思っています。
解体は初めてのご経験という方、とても多いのではないでしょうか。
ご不明な点やご要望、疑問に思われていることはございませんか。
どんな些細なことでも丁寧にお答えいたします。お気軽にお問い合せください。

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