解体工事の養生費はいくらかかる? 高額請求を防ぐためのチェックポイント
かいたいコラム
※弊社コラムに記載の価格は執筆当時のものであり、現在の価格とは異なる場合があります。
解体工事は日常的に行うことではないだけに、施主の立場の方々は用語1つとっても「はて?」と思うものがいろいろと出てくると思います。そんなちょっとしたことも、放置しておくと業者との行き違いを招くことになりかねません。
疑問として挙がりやすい用語でもある「養生費」について今回は取り上げてみました。ここにも、解体費用を左右する要素が含まれていますので、その点をぜひ知っていただいて、見積り内容が適切なものであるか否かの判断の一助にしてください。
東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県で解体工事やリフォーム工事等を承っているマトイでは、皆様のお問い合わせの段階から営業担当者がご不明点やご相談に対応します。
どうぞお気軽にアクセスしていただき、小さなことでもご不明なことはどうぞお問い合わせください。なお、お見積りも無料で行っています。
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見積り項目にある「養生費」の「養生」とは?
今回のキーワードとして挙げている「養生費」は、そのまま「養生」にかかる「費用」です。では、この養生は解体工事の場合、どのようなことなのか説明します。
養生の意味と目的
解体工事や建築工事での「養生」とは、工事中にその対象となる建物や周辺にあるもの、人、設備など、傷つけたり汚したり壊したりしないために保護することです。
具体的な目的としては、つぎのことが挙げられます。
*周辺環境を保護する:隣接する建物、道路、植栽などの損傷や汚染から守る。
*近隣住民への配慮:騒音・粉じん・振動の拡散を防いで、苦情やトラブルを回避する。
*作業員の安全を確保:落下物や飛散物による作業員のケガや事故を防止する。
*法令や条例の順守:建設リサイクル法や自治体の指導に基づく措置。
*工事の効率化:作業エリアを明確にし、無駄な移動や手間を減らす。
養生の種類
養生にはいくつかの種類があって、目的や現場の状況に応じて使い分けます。
養生シート・ネット
シートやネット状になったもので、建物を囲むように足場を組んで、そこにロープ等でシートやネットを結び付けて固定します。
なお、養生シートにはブルーシートのような一般的なもののほかに次の機能に特化したものがあります。
*防炎シート:溶接などの火気を使用する現場に使用。万が一、火災が発生した際の延焼を防ぐ。
*防音シート:他のシートよりも厚手で遮音性が高く、騒音対策とともに粉じんの飛散防止にも。住宅街や学校、医療福祉施設等が近くにある場所での工事に有効。
*養生メッシュシート:メッシュ状になっていることから風通しがよく、風を受けやすい高所の作業で安全性が向上。
上記のほかに床や壁などの養生には、不織布シートやダンボールプラスチックシート(プラダン)などを使用し、養生テープやマスキングテープなどで固定します。
仮囲い(フェンス)
工事区域を板などで囲うことで工事区域を明確にし、第三者の立ち入りを防止します。
仮囲いも広い意味での養生となり、予期せぬ第三者の工事現場侵入などを阻止するために重要なものです。
こちらのコラムで、仮囲いについて説明していますので、併せてお読みください。
床・壁の養生材
ベニヤ板やブルーシートなどによって、解体工事の際に残す部分や隣接する建物や設備を保護する。
水撒きによる粉じん対策
粉塵の発生を伴う解体作業の際、散水しながら行うことで粉じんが舞い上がるのを抑制。
養生は安全な工事のため、そしてクレーム回避のためにも欠かせないものですが、適材適所の養生方法や養生資材を使用することで、その精度をグンと高めます。
こちらのコラムも参考に、どうぞお読みください。
養生費の内訳と相場
養生には前述のようにいろいろな種類があるとともに、見積り書に記載されている養生費のなかにもさまざまな費用が含まれています。ここで、養生費の内訳や相場について説明します。
養生費の内訳
養生費には、次のような費用が含まれています。また、それぞれの内訳項目も、使用する資材の種類や養生範囲などの条件によって異なりますので、それぞれ内訳も確認することが大切です。
内訳の確認は、見積り内容全体を確認するためにとても大切な行為です。養生費はもちろん、その他の見積り項目に関してもその内訳を確認する必要があります。
こちらのコラムを参考に、見積り内容をしっかりと読み解いてください。
養生資材費
養生に用いる資材の費用です。
これには防音シートや粉じんシートのようにある機能に特化したものや、一般的なブルーシートや養生パネルなどが含まれます。
これらは解体する建物の規模や周辺環境によってその種類や使用料が変化するので、その点についても確認することが大切です。
足場設置費
養生資材を設置するには、それを支えるための足場の取り付けが必要です。足場設置費はそのための費用ですが、養生を行う場所によって必要となる場合、必要とならない場合があります。
ただし、高所作業や建物の密集地などでの工事の場合は、必要になることが多くなる傾向にあります。
足場の設置は、解体工事の最初に行う重要な作業です。
足場の設置・解体の流れやその費用などについて、こちらのコラムで説明していますので、どうぞご覧ください。
設置・撤去作業費
養生資材を設置したり、設置した養生資材を撤去したりすることにかかる人件費です。
これは足場職人や作業員の人数や時間に比例します。
重機車両使用料
養生資材の搬入や設置に必要となる車両やクレーン車等の使用料です。
都市部になると、搬入制限などがあるため割高になる傾向がみられます。
重機を使用する場合、その重機を搬出入するための費用として「重機回送費」が発生します。養生の設置・解体に重機を使用するか否かは、現場の状況によって異なりますが、施主様として知っておくと見積り内容の理解に役立ちます。
こちらのコラムを参考にしてください。
近隣対策費
機材等の搬入や工事車両の出入りなどで隣接する建物や道路などを傷つけないよう、クッション材や仮囲いなどで保護します。そのための費用になります。
これらは建物や道路の保護とともに、近隣住民からの苦情や損害賠償リスクを回避するためにも重要です。
安全管理費
高さ5m以上の建築物を解体する際には作業主任者を配置し、足場の組み立て・解体時の特別教育修了者を充てるなど、法令順守や労災防止のための安全点検や人員配置が必要になる場合があります。
養生費の相場
前述の内訳の費用を含めた養生費の相場はどの程度になるでしょうか。以下に一般的な木造住宅(30〜40坪程度)を想定した相場の目安をご紹介します。
〇一般的な木造住宅(30〜40坪程度)の養生費の相場の目安/約12万円~
以下、その内訳
・養生資材費/約20,000円~(養生資材の種類や使用範囲によって変動)
・設置・撤去作業費/約30,000円~(足場職人の人数や作業時間によって変動)
・足場設置費/約50,000円~(足場の種類や高さで変動)
・重機・車両使用料/約10,000円~(養生資材搬入・設置に必要な車両等の使用料)
・近隣対策費/約10,000円~(養生する範囲によって変動)
・安全管理費/約5,000円~(養生の安全点検や監督者配置などに必要な場合があり)
養生費を変動させる要因
前項で養生費の相場をご紹介しましたが、あくまでも目安です。現場の状況によって変動する可能性があります。
それには、次のような要因によって養生費が変動することがあります。
要因1:周辺環境
隣接する建物の有無、道路の幅、通行人の多さ、周辺に学校・病院がある、住宅が密集しているなど。
これらの要因があるほど、養生の必要性は高く、養生資材の機能性や養生範囲は広くなります。
要因2:解体する建物の規模や構造
高層・低層、鉄骨造・RC造・木造などによって解体方法は異なり、それによって養生の強度や範囲も変わります。
要因3:粉じん・騒音・振動のリスク
重機使用の有無、アスベスト含有の可能性、騒音規制地域か否かといった地域の特殊性。
要因4:養生資材の種類と品質
防音シートや防塵ネットなどのようなある機能に特化している養生資材や、仮囲いフェンスなどの目的に応じた資材、ブルーシートやベニヤ板などの一般的な資材などの選定と単価の違い。
要因5:工期や作業時間
長期にわたる工事や夜間作業がある場合、養生の維持管理費や追加設置費が発生。
要因6:法令・条例・自治体の指導
建設リサイクル法、廃棄物処理法、自治体独自の養生基準(例:横浜市の騒音規制)などによって養生の種類や方法が追加されるなど変化の可能性がある。
要因7:近隣対応・クレームリスク
苦情対応のための追加養生、遮音強化、説明資料の作成などの付帯費用。
要因8:現場アクセス・搬入出条件
養生材の搬入経路が狭い・複雑な場合、運搬・設置に追加人件費がかかる。
適切な養生を適切な価格で行うためには、事前にしっかりと現地調査を行うことが重要です。マトイでは、無料お見積りにおいても現地調査を行い、本見積と同等の精度でお見積りを提出させていただいています。
是非、マトイの無料ご相談・お見積りをご利用ください。
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納得いく養生費であることを見極めるポイント
実際に見積り書に記されている養生費が現場の状況に応じた適切なものであるのか、施主様として納得のできるものであるのかを見極めるポイントについて説明します。
見積りの養生費の項目を必ず確認
何よりも必要なことは、見積り書に記されている各内訳項目の内容までをしっかり確認してください。
このときに、「養生費一式」と記載されていたら、必ずその内訳を明示してもらいましょう。
確認すべき養生費の具体的な内訳内容は次のとおりです。
・養生の対象と範囲
・それぞれの養生の目的
(粉じん対策、騒音対策、振動対策、落下物防止、仮囲いなど)
・養生材の種類と数量および単価
単価の高い資材が使われていた場合、あえてそれを使用する目的や、費用を下げるための代替案の有無も併せて確認してみましょう。
近隣との距離や道路幅などの現地条件を業者と共有
隣家をはじめとした近隣の建物との距離が近い場合や、交通量が多い道路に面している場合は、追加の養生が必要になることがあります。
この場合、対象となる建物までの距離や道路の幅、養生の範囲や期間などの情報を、業者と共有しておくことが大切です。
複数の業者に見積り依頼
解体費用をはじめ、それぞれの内訳項目における単価設定は、各業者や地域によって異なります。
そのため、複数社から見積りをとって養生費の内訳と単価を比較してみましょう。もしも業者によって単価が大きく異なる場合は、資材のグレードや施工方法、安全基準などを確認してください。
なお、複数の業者で比較する場合、同条件で比較することが大切です。
追加費用の発生条件を事前に確認
台風などの天候や地中埋設物などによる工期の延長等に伴って、養生を設置する期間も延長し、追加費用が発生する可能性があります。事前に、追加費用の発生要因や、その場合の対応についても確認しておきましょう。
追加費用は施主様にとっても業者にとっても発生しない方がいいものです。しかし、地中埋設物が途中で発見されるなど、想定外の事態が起こる可能性はゼロではありません。
そのため、追加費用が発生するのはどのようなケースがあるのか、その場合の対応策として何をすべきか、等についてこちらのコラムで説明しています。
どうぞ、お読みください。
まとめ
養生は単に工事を進めるために必要なものだけでなく、近隣の住民や施主様、そして業者の三者の信頼関係を保つために必要なマナーともいえるものです。
工事現場の周辺環境に合わせた養生を行うことで、工事中のクレーム発生を抑えることにつながりますし、適切な養生が行われていることで、それを目にした近隣の方々や通行人は施主様や業者の誠実さを感じ取ってくれることでしょう。
マトイでも足場や養生の設置は工事の基本として、しっかりと行っています。なぜなら、養生や足場の設置は、廃棄物の処理と同様に業者の質を表すものでもあるからです。
もしも施主様から「費用の面から、養生の範囲を狭めて」という要望があったとしても、私たちマトイにとっては工事の安全性や質を担保する重要なものなので、お応えすることは難しいです。施主様となる方にもこの点をご理解いただき、安心して工事を任せられるパートナーとして、マトイをお選びいただけたら幸いです。
東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県で解体工事やリフォーム工事をご検討中の皆様、どうぞマトイの無料ご相談・お見積りをご利用ください。
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記事の監修
株式会社マトイ 営業担当菅野
株式会社マトイ営業部の菅野です。コラムの監修をしております。
実際に仕事の中で経験したこと、調べてより勉強になったこと、両方を読んでくださる皆さまと共有できたらと思っています。
解体は初めてのご経験という方、とても多いのではないでしょうか。
ご不明な点やご要望、疑問に思われていることはございませんか。
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