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古民家の梁や柱は宝物! 古材買取のメリット

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※弊社コラムに記載の価格は執筆当時のものであり、現在の価格とは異なる場合があります。

 解体費用に影響する要因には、いろいろなものが挙げられます。その1つが、古い建物=古民家。現在ある多くの一般的な家屋とは異なる建て方をしている古民家は、解体費用も一般の家屋よりも高くなる傾向があります。
 そんな施主様の負担を減らせる可能性のある方法として、古材の買取があります。
 今回は古材買取について取り上げてみました。

 マトイは東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県で解体工事・リフォーム工事およびそれらに付随した事業を「よく働くマトイ」をモットーに行っております。解体工事等をご検討中の皆様、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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「古民家解体」で注目したい古材

 「古民家」と呼ばれる家屋は、一般的な古家とは異なる点があります。そのため、解体工事の面などいくつかの点での違いを知っておく必要があります。

古民家解体と通常の家屋解体との違い

 では、一般的な古家や家屋と古民家ではどのような違いがあるのでしょうか。

 古民家といってもその大きさや老朽化の程度はさまざまです。なかにはご自身で解体撤去を考える方もいらっしゃるでしょう。業者としては、建物の大小に関係なく、解体工事には危険が伴うためにお勧めはしません。その点を前提に、こちらのコラムではご自身で解体撤去を行う場合に知っておくべきことを説明しています。どうぞ、お読みください。

古民家の梁や柱は宝物! 古材買取のメリット

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古民家を自分で解体できる?

古民家とは

 「古民家」と一般的に古家といわれるものでは、どのように違うかについて説明します。
 まず「古民家」は築年数や工法に基づいて、文化的・歴史的価値が認められる住宅になります。築年数については、文化庁の登録有形文化財制度に合わせると、「築50年以上を経過する、伝統工法または在来工法で建てられている家屋」ということになります。
 また、一般社団法人全国古民家再生協会による「古民家」の定義は、昭和25年の建築基準法の制定時に既に建てられていた伝統構法による建物としています。
 いずれの場合も、築年数とともにその工法において伝統的工法が用いられ、文化的・歴史的価値があるとされているものです。
 なお伝統的工法と在来工法の特徴は次の通りです。

【伝統工法の特徴】
 昭和25年の建築基準法制定以前に多く使われた工法で石場建て・釘を使わずに木組みで構成。

【在来工法の特徴】
 建築基準法制定後の一般的な建てられ方をしている木造住宅で、コンクリート基礎で金物を使用し、耐震性が高い構造。

 古民家で文化的価値の高いものなどは、解体とともに移築を検討できることもあります。移築に関して、こちらのコラムで説明していますので、参考になさってください。

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古民家を移築して住みたい!そのときに必要な費用や段取りを説明

古民家解体の特徴

 古民家と区別されるものとして、古家があります。これは単に古くなった家を指し、空き家などのように文化的価値は認められないものです。
 解体の際、古家と古民家では違いがあります。

【古家の解体】
・解体に際して文化的価値は考慮されない。
・解体に際して事前に建物診断やアスベスト調査などが必要。
・通常の解体工事として、特別な許可は必要としない。
・構造や立地条件によって解体費用が異なる。

【古民家の解体】
・文化的価値等によって再生を前提に進め、困難な場合に撤去。その場合も、部材保存・移築を前提とした解体もある。
・解体前に歴史的価値や工法の調査を行う。
・伝統工法や木組みなどの特殊な技術が用いられているため、解体時もそれらの知識を要する場合がある。
・登録有形文化財などの場合は文化庁への届け出や許可が必要。
・地域によって保存・再生の助成制度があるため、事前確認が必要。
・構造の複雑さから解体費用が高くなる傾向にある。
・柱、梁、建具などの再利用や保存を検討。

古民家解体の費用

 古民家の解体は一般的な家屋の解体よりも費用がかかります。
 その理由は、すでに触れているように伝統工法による複雑な構造、太い梁や土壁などの頑丈な素材、それらを取り除くための丁寧な作業が必要になることなどによるものです。
 また現在は、建築物の解体に際しては、アスベスト等の使用についての事前調査を行い、結果を報告することが義務付けられているため、その費用も必要になります。
 古民家解体に際しての一般的な解体費用の目安は、次の表を参考にしてください。

○延べ床面積 費用の目安

坪単価 5万円~
30坪  150万円~
50坪 250万円~
100坪 500万円~

 

古民家解体で利用可能な東京都の補助金

 古民家の解体においては、各自治体で補助金等の制度を整えている場合があります。それらを活用することで、施主様の経済的な負担を軽減することが可能です。
 東京都内で古民家の解体に利用可能なものの一部として以下のものがあります。

〇品川区:老朽建築物の解体除却費用助成
〇目黒区:木造住宅等除却工事助成制度
〇杉並区:老朽危険空家除却費用の助成
〇江東区:老朽建築物の除却助成
〇大田区:木造住宅除却工事助成
〇荒川区:空き家解体補助金

 これらを見てわかるように、「古民家」であるとともに老朽化が激しい家屋に対しては、老朽化に伴う倒壊などの危険を事前に防ぐ観点からの助成、また「空き家」の状態の古民家に対しては「空き家対策」の一環としての助成、そして木造住宅密集地域に存在する古民家などには街の不燃化対策の一環として解体費用の助成を行っている自治体があります。
 古民家であることに関わらず、まずは解体工事の検討を始めた段階で、解体に対する助成制度の有無を建物が所在する自治体に確認することをお勧めします。
 もちろん古民家としての文化的側面からの解体についても、自治体に相談することで有益な情報が得られる可能性があります。それらによって解体費用の負担を大きく軽減できます。

 解体工事に関する補助金等については、それぞれに申請要件が設けられています。古民家、古家、空き家、一般住居に関係なく、解体撤去の検討を始めた段階から、自治体の補助金情報を確認してみましょう。
 こちらのコラムでは家屋解体時の補助金の最新情報をまとめています。事前情報としてお読みください。

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2025年、要チェック! 古家解体時の高額費用に補助金を!!

注目したい古民家を構成する品々の価値

 古民家には、次に挙げるような現代では手に入りにくい、さまざまな価値のあるものが残されています。

【梁や柱などの構造材】
 現在では入手が難しい太い柱や梁などが多く使われています。これらは移築や他の家屋のリノベーションなどに利用することで、それらを加工した職人の技術の継承、および森林資源の保全にもつながります。

【建具や意匠】
 美術品やインテリアとして再利用することで地域文化や技術の保存ができます。

【その他、民具や生活道具】
 展示や教育資料として活用することで、暮らしの歴史の継承ができます。

「古材買取」で家の歴史を未来に繋げる

 古民家を構成するもののなかで、とくに注目したいものとして「古材」があります。古いものを解体撤去するのはやむを得ないものの、それぞれに込められた歴史や文化を消滅させてしまうのは残念です。
 とくに古民家に使用されている古材などは、現在では入手が難しいものがたくさんあります。それらを活かして、未来に繋げる方法として「古材買取」があります。

なぜ古材を買い取ってもらえる?……古材の魅力

 古材が買い取ってもらえる理由には、古材には次のような魅力があるためです。

〇木材の密度が高い。
 昔の樹木は自然のなかでゆっくり育つため、密度が高い木質となっています。

〇釘を使っていない。
 伝統工法で建てているため釘穴ではなく、木と木を組み合わせた痕跡があります。そこから古材の歴史を物語ります。

〇美的趣や歴史的価値がある。
 古材には、その土地の気候や人との暮らしのなかで醸され、積み重ねられてきた風合いや地域の文化などが刻まれています。

古材買取のメリット

 古材の買取には次のメリットがあります。

〇環境的メリット
 古材を再利用することで、廃棄物を削減してSDGsへの貢献につながります。

〇文化的メリット
 地域の歴史や暮らしの文化を次世代へつなぐ手段になります。

〇感情的メリット
 その家屋に残る思い出が、木材を再利用することで新たな場所で生き続けられる。

〇経済的メリット
 買取価格がつくことで解体費の経済的負担を軽減につながります。

 古材や廃材を積極的に再利用することは、環境面や経済面の両方でメリットがあります。廃材の再利用について説明しているこちらのコラムも、ぜひ併せてお読みください。

古民家の梁や柱は宝物! 古材買取のメリット

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解体工事の廃材を再利用。思い出も残し、地球にもやさしい。

高く買い取ってもらえる古材の特徴

 古材買取のメリットを前項で説明しましたが、すべての古材が買い取ってもらえるわけではありません。そこで、高く買い取ってもらえる可能性のある古材の特徴を挙げてみます。

〇銘木・高級材とされるもの。
 おもにケヤキ、ヒノキ、クリ、マツ、スギなどが銘木・高級材として扱われます。とくにケヤキの大黒柱や梁などは人気が高く、和風建築や店舗の内装などに用いられます。

〇太く長い一枚材(無垢材)。
 幅広の一枚板は座卓やカウンターなどの家具材として、よく求められます。しかし、一枚材は、現代では伐採規制やコストの関係から入手が難しいことから、古材を利用するケースがあります。

〇乾燥していて、反りや割れが少ない。
 古材は既に使われてきているなかで自然乾燥されているため、反りや割れが少ないため、再利用した際には狂いが少ない傾向にあります。しかし、保管状態が悪く虫食いや腐敗している部分があると、その価値は下がります。

〇加工痕や墨書きが残っているもの。
 古材のなかには昔の職人が加工のために手刻みした痕跡や、組み立て番号、墨書きの刻印が残るものも見られます。これらは民俗資料や歴史的価値のあるものと評価されることがあります。

 一言に「解体工事」といっても、その内容や目的はさまざまです。私たちマトイでは、売却、建て替え、用途変更など、それぞれの解体目的や周辺環境に応じた解体計画を立てて作業を進めていきます。
 どうぞ、解体工事をご検討中の皆様、大切な解体工事をマトイにお任せください。
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古材を買取してくれるのはどのような業者?

 古材の買取を検討したい施主様にとっては、どんな業者に相談・依頼したらいいのかを知りたいことと思います。古材買取については、次に挙げたような業者が対応してくれる可能性があります。

〇古材専門業者
 伝統工法や銘木に詳しく、解体現場に出張して査定・回収するケースもあります。

〇建材・住宅設備品買取業者
 建材資材や床材、建具、窓枠などを扱うなかで、古材も扱う場合があります。

〇再生建築を手掛ける工務店や設計事務所
 古民家再生を手掛ける工務店などは、自社施工のために直接買取を行い、再利用するケースがあります。

〇その他(リサイクルショップ・アンティーク家具店・古道具屋)
 家具や建具などのインテリア用途の古材や、欄間・格子戸などの買取を中心に行うなかで、柱や梁などの古材も扱う場合があります。

古材買取業者の選び方

 古材買取業者を選ぶ際のポイントとして大切な点を整理しましょう。

〇古材の価値を的確に判断してくれる業者。
 古民家再生や伝統建築に関わる業者は、古材の目利きに長けています。古材の価値を理解して、適正に評価してくれるでしょう。

〇買い取り対象の幅が広い業者。
 建材だけでなく、欄間、障子、一枚板、古道具などを扱う業者は、古材以外の古民家に存在するものも併せて査定・買取してもらえる可能性があります。

〇出張査定や現地対応が可能な業者。
 解体前に現地に訪れて査定できる業者は、搬出や保管の手間を減らせます。

〇査定基準や価格提示が明確な業者。
 査定に際して「材種・寸法・状態・用途」などの根拠をしっかり説明して買取価格を説明してくれることも大切です。根拠の説明がない曖昧な価格提示や即決を迫るような業者は避けた方がいいです。

〇契約や支払いの条件が明確。
 支払いタイミングや方法、キャンセルなどの条件を事前にしっかりと説明してくれることも大切です。

〇搬出・保管・再利用のサポートがある。
 解体業者と連携して、安全に古材を搬出・保管してくれることや、店舗や宿泊施設、住宅などへの流通ルートがあると比較的高額で売られる可能性があります。

 古材買取業者の選び方は、解体業者の選び方と共通する点が多々あります。こちらのコラムにある解体業者の選び方も参考になさってください。

古民家の梁や柱は宝物! 古材買取のメリット

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希望に合った良い解体業者の選び方は?

古材買取の流れ

 次は古材を買い取ってもらう際の流れについて説明します。
 古材買取の流れは、「価値の見極め」→「査定」→「契約」→「搬出・支払い」といったステップで進んでいきます。各段階のポイントは次の通りです。

事前準備

 解体工事着工前に買取に出したい古材の写真撮影や採寸などを行っておきます。
 一般の人が材種を判断することは難しい点があるため、可能な範囲で大丈夫です。しかし、この事前準備をしておくことで、査定の精度が上がります。

・柱、梁、建具など材種(わかる範囲で可)と寸法を記録しておく。
・買取に出したいものの全体写真、接合部、傷や加工痕を写真に収めておく。

業者に問い合わせ、および選定

 インターネット等で見つけた古材専門業者、建材リユース業者、アンティーク家具店など等の情報を基に、連絡をとります。このときに以下の点を確認しましょう。

・古材等の買取に対応しているか。
・対応地域。
・査定基準。
・出張査定は行っているか否か。

査 定

・査定方法は写真送付による簡易的な査定、現地を訪れての詳細査定かを確認。
・査定基準を確認(材種・寸法・状態・希少性・再利用可能性など)。
・査定見積りが無料であること、他の業者にも査定依頼をする相見積りをとることの了解を得る。

買取価格の提示、契約条件の確認

 査定の後、業者からの買取価格の提示と支払方法、搬出条件、キャンセル規定などの説明を受けます。また、業者によっては委託販売という形式の場合があります。その時は、販売期間、手数料、最低保証額を確認しておくと安心です。

契約締結

 買取価格や契約内容について、書面もしくはメールなどで連絡が届きます。その内容に不明点などがあればその確認を行い、納得した場合に合意して契約を進めます。
 なお、搬出などで解体業者との連携が必要な場合は、業者と連絡を取り合って搬出のタイミングの調整を行います。

搬出および引き渡し

 搬出方法は業者や買取に出すものによっても異なります。おもに業者が現地で搬出するか、指定場所に持ち込むかします。
 このときに梱包や運搬費用が発生します。その費用をどちらが負担するかについては事前に確認しておきましょう。

支払い

 支払いは即時支払い、または委託販売の場合には販売後に清算する形になります。支払い方法としては現金での支払い、または振り込みのいずれかになります。振り込みの場合は、振込手数料はどちらが負担するかという点についても確認しておきましょう。
 また、領収書や明細の発行も事前に依頼しておくと、後々の経理処理に役立ちます。

古材買取を依頼するときの注意点

 古材買取を依頼する際には、依頼者側として古材の「価値を守る」「トラブルを防ぐ」「円滑に進める」ために心掛けておきたい次のような注意点があります。

〇査定は解体工事前に行ってもらう。
 解体工事後では、古材に傷がつくなどした場合、価値が下がったり、査定不能になったりすることがあります。着工前に状態を確認してもらいましょう。

〇材種・寸法・状態を正確に伝える。
 査定に際して古材の材種、寸法、状態を写真と共に正確に伝える必要があります。専門家でないために、それを完璧に行うことは難しいときがあるでしょう。その場合は、できるところまで行い、業者に相談することをお勧めします。現地で査定に立ち合い、把握できなかった個所などを業者と一緒に確認します。

〇相見積りをとる。
 解体業者と同じように、買い取り業者によっても査定価格などは異なります。また、それぞれの業者によって、取り扱うものの得意分野があるため、相見積をとって比較検討するようにしましょう。

〇契約条件や支払い方法を明確にする。
 現金払い、振り込み、委託販売など契約条件や支払い方法は各業者によって異なるため、事前に確認しておきましょう。また委託販売の場合は、販売期間、販売手数料、最低保証額の有無などの事前確認も必要です。

〇搬出・運搬は誰がどのように行うかを確認。
 搬出・搬入をだれがどのように行うか、それに伴う梱包や運搬等の費用とスケジュール調整なども確認しておきます。

まとめ

 今回は古民家の解体に伴っての古材の買取を取り上げました。
 古民家には、価値ある古材が用いられていることが多くあります。また、それらを有効に活用することで、環境への優しさや経済的負担の軽減に役立ちます。
 とはいえ、必ずしも古材が高値で買い取られるとは限りません。それまでの家屋の状態や保存状態などによって虫食いや腐敗などが見られたら、その価値は大きく低下します。そういったものは、値段がつかないものも出てきます。
 そのため、古材については買取だけではなく、環境負荷を減らす、自分たちがそれまで過ごしてきた家に込められて思い出を何らかの形で保存するといったことにも目を向けて対処するといいでしょう。
 資源を大切にするとともに、解体していく家屋への思いも大切にすることは、とても重要なことです。私たちマトイも、そういう施主様の気持ちに沿えるよう、日々の解体工事では適切な解体作業と分別作業をとおして、資源の有効なリサイクルを心掛けています。
 東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県で解体工事をご検討中の方は、ぜひお気軽にマトイまでお問い合わせください。
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記事の監修

株式会社マトイ 営業担当菅野

株式会社マトイ営業部の菅野です。コラムの監修をしております。
実際に仕事の中で経験したこと、調べてより勉強になったこと、両方を読んでくださる皆さまと共有できたらと思っています。
解体は初めてのご経験という方、とても多いのではないでしょうか。
ご不明な点やご要望、疑問に思われていることはございませんか。
どんな些細なことでも丁寧にお答えいたします。お気軽にお問い合せください。

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