マトイ かいたいコラム

解体工事の注意点、チェックリストを使って確認!!

かいたいコラム

 家の解体を行うとなると、施主様はいろいろなことを決定したり、行ったりしなくてはなりません。しかも、本来のお仕事や日々の用事にそれらが加わって、時間的にも気持ち的にも余裕がなくなりがちです。
 そこから「頼んでおいたはず」「言っておいたはず」といった行き違いがご家族や業者との間に起こること可能性があります。そういったことをできるだけ未然に防ぐためにも、どのようなことを行うべきか、どのようなことに注意すべきかを工事の流れに沿って明確にしておくことが大事です。
 今回は、そんな解体工事を進めていく際の、大切な注意点を解体工事の流れに沿って丁寧に解説していきます。

注意事項をリストアップして施主様としてのTo Doを管理

 解体工事は段階を踏みながら進められていきます。その過程には、施主様が行うこともあります。

解体工事は信頼できる業者にお任せ。施主様も全体把握をするとより安心です。

 私たち業者は円滑な工事のために、事前の計画から工事終了に至るまで、細心の配慮で円滑に工事が行われるように努力しています。工事会社の努力によって、工事によって考えられる様々なトラブルを避けることもできます。
 工事を円滑に進めるには、最初にしっかりした業者に依頼することが大切です。そのうえ、施主様自身も工事の流れと確認するべき注意点が分かっていらっしゃるとより安心かと思います。

解体工事の流れを踏んだ6つのカテゴリー

 施主様が行うべきことは工事開始前からいろいろとあります。
 段階を追って挙げると、おおむね次の6つのカテゴリーに分けられます。

1.解体工事業者の情報収集
2.解体業者決定に向けた現地調査と相見積り
3.見積りの精査と業者契約
4.工事着工前の諸準備
5.工事中の現場の状況確認
6.工事終了後の現場状況確認と申請

 この6つのカテゴリーを通して施主様として行うべきことやその注意点などを確認しながら進めていかなくてはなりません。各行為の前後にそれらを確認することで、トラブルを回避して工事が順調に進められます。

解体工事で施主様が行うべきこととその注意事項

 では、ここではそれぞれのカテゴリーごとに、行うことと注意点について一つひとつ見ていきます。

解体工事業者に関する情報収集

 まず解体工事を思い立ったら、次に考えることは「解体後の土地活用はどうするか」、「費用はどのくらいかかるか」、「土地活用のプランや施主様の都合などと合わせたおおむねの期日」、「どこの業者に依頼するか」などだと思います。
 このなかで、業者の選択は実際に計画を進めるうえで重要です。費用の安さだけに目を向けて決めてしまい、工事内容がずさんだったということもあり得ます。そういった事態を招かないように、価格だけでなく安心して工事を任せられる業者を選択したいものです。
 そのためには、解体する物件がある周辺地域にどのような解体業者がいるか、その内容、評判などをインターネットや、身近に解体工事を経験した人がいればその人の話などから情報を集めてみましょう。

【地元不動産業者や工務店から情報を得る場合の注意点】
 地元の不動産業者や工務店などからもよい情報を得られると思います。しかし、彼らが繋がっている特定の業者を勧められ、そのままその業者に依頼するようになる可能性があります。もちろん、地域の信頼関係を基盤に仕事をしているという前提で考えると、悪い業者ではないにしても、中間マージンが発生して割高になるというデメリットがあります。
 「まだ現段階では情報を集めているだけで、工事をするかどうかはわからない」ということを伝えておくといいでしょう。

【ホームページから情報を得る場合の注意点】
 最近では自社のホームページを作成して、施主様と直接契約をして良質な工事と良心的な価格で解体を請けようという業者が増えてきています。解体業者に直接依頼することで中間マージンが省かれて、その分の費用を抑えられます。ホームページは、その会社の実績などを知ることができて、直接契約をするための情報を得るには重要なものです。
 ホームページを閲覧する際には、単に見た際の印象のよさだけでなく、しっかり会社の内容をチェックすることが大切です。そのポイントとしては、「施工実績・施工事例」が掲載されている、解体工事業や産業廃棄物収集運搬などの許認可が明記されている、加えてQ&Aや料金および追加料金などの依頼者側に立った情報を掲載しているかどうか、などを見てみましょう。

〈マトイ担当者より〉
「分離発注」という言葉をお聞きになったことはありますか? 解体工事と建物の建築工事を別々に施主様ご自身が発注することです。これによって中間マージンの必要がなくなるため、20~30%程費用を安く抑えることができます。さらに施主様と私どもが直接やり取りをするため、工事もより円滑に進みます。これらの点から、分離発注をお勧めします。
詳しくは、費用のページもご覧ください。

【電話での問い合わせをする際の注意点】
 ホームページを見ただけではわからないことについては、電話をかけて直接尋ねましょう。その際の先方の対応も注意すべき重要なポイントです。
 電話先の人の対応が少しぐらい不慣れであったとしても、誠意をもって相手の言葉に応えようとしているかどうかは伝わってきます。ところが、そういった気持ちがまったく伝わらず、慇懃無礼な態度や、ただ乱暴な印象を受ける態度では、施主様に対してはもちろん、現場での近隣の方々に対して細やかな対応ができるかどうかに不安があります。
 さらに電話での問い合わせにいい加減な返事をしていないことも大切です。電話対応に当たった職員が、即答できないことやわからない質問に対して曖昧にしないで、「別のものから折り返しお電話をしてお答えさせていただきます」というような対応ができているかも重要です。ちょっとしたことですが、こういった対応ができることは、現場での対応もチームとして責任ある対応が取れるという判断ができます。

解体業者決定に向けた現地調査と相見積り

 依頼先の候補となる解体工事業者は最低でも2~3社は挙げておきましょう。そのうえで現地調査を行い、各社見積りを提出してもらいます。
 現地調査には可能なかぎり施主様も加わり、業者と施主様の双方が質問し合いながら工事日程や見積りを出します。
 立ち会いしていただくとその場でお伺いすることも増えて業者としてはとても助かります。もし立ち会いが難しい場合はその旨を伝え、責任持って現地調査を引き受けてもらえる業者を選ぶと良いでしょう。
 なお、現地調査では次の点を確認します。

【隣接し合う家との境界線】
 隣家のものであるブロック塀を破損したり、重機等が気づかぬうちに隣家の敷地内に入り込んでしまったりすることがないように、工事前にしっかりと隣家との境界を確認しておきます。

【取り壊すもの・場所・範囲】
 単に解体する建物だけでなく、フェンスや庭木等を細かく確認します。施主様が気づかないような部分についても確認してくる業者は、それだけ経験を積み、安全や費用に対する意識がしっかりしている業者といえます。さらに住宅密集地か否か、重機搬送や安全確認員の要・不要の判断のために周辺の道路状況なども把握しておく必要があります。

【残置物の処分とその費用】
 敷地内に残っている不用品などは、業者によっては処分できます。現地調査の際にその点も確認し、処分してもらう際は「何tトラックで何万円程度なのか」といった見積りも併せて出してもらいます。

【追加費用】
 現地調査を行っても、そのときにはわからなかった部分が追加工事として費用に加わることがあります。
 また現地調査時の目視の範囲では判別しにくい建物の基礎やリフォームされている部分などが出てきて、追加費用が生じる場合があります。これについては、現地調査時に施主様が建物の設計図面を持参されればある程度把握できます。また、どこをリフォームしたかの情報も現地調査の際にお伝えいただけると、追加費用の発生を避けることが可能です。

【その他】
 建物の解体に際してはいくつかの届け出が必要です。
 それは、以下のの3点です。

①解体する建物が建設リサイクル法の対象であった場合の都道府県知事への申請
②建設リサイクル法に基づいた、資材を適正に処理したことを示すチェック表であるマニフェスト表
③施主様が解体工事終了後に、業者から関係書類を受け取ってその建物がなくなったことを届け出る滅失登記という手続き

 ①と②は一般的には解体業者が申請しますが、③は施主様ご自身が行うか司法書士等に依頼して解体後1か月以内に行うものです。
 最初の段階でこれらの届け出や書類について確認した際、どういった手続きであるか、どの段階で業者から書類を渡せるかなどの説明をしてくれる業者はしっかりしています。
 また、相見積りを拒否したり、他社がどのくらいの金額で見積りを提出しているかを過剰に気にしてくる場合は、その業者自身が見積もりにしっかりした根拠を持っていない可能性がありますので注意した方がよいでしょう。

〈マトイ担当者より〉
設計図面があれば建物の概要がわかります。ですので、現地調査ではできるだけ図面をお持ちいただけると、より正確な見積りを作成できます。

見積り内容の精査と業者との契約

 見積り書を受け取ったら、請求金額とその内容を確認して業者との契約に進みます。そのためには、まず見積内容の精査を行いましょう。

【見積り内容の精査】
 見積りが届いたら、まず合計金額を見ると思います。しかし、そこだけでなく記載されている各項目とその金額をチェックすることが重要です。その際、会社が異なれば見積書の書式はもちろん、項目やその内容の表記も異なります。さらにA社にあってB社・C社にはない項目、その逆の場合、意味不明の項目などがあったら、その業者に確認してください。その際に答えることはもちろん、きちんと丁寧に説明してくれるかどうか相手の態度も見ておきます。この段階の説明も丁寧に行えていれば、実際に工事が始まってからのフォローもしっかりしてくれるでしょう。
 なお、見積りを精査するときには次のことに注意してください。

①税込みと税抜きのどちらで表示されているか
 費用自体が高額のため、消費税も大きくなります。入っているかどうかで10万円単位で金額が異なってきます。

②単位が揃っているか
 単位が異なっている場合は、単位を統一して計算しましょう。
・建物や敷地……「坪」か「㎡・平米」
・廃材の処分費用……「立米」か「t・トン」
・室内の不用品処分……「〇tトラック×台数」
          
③残置物の処分や樹木や物置の撤去などといった付帯工事で抜けているものはないか

【業者との契約】
 見積内容を比較・精査してもっとも施主様の条件に合い、信頼して工事を任せられると思われる業者と契約を結びます。その場合、解体する建物の大小に関係なく、必ず書面で契約を交わすようにしましょう。
 契約書には次の内容が盛り込まれているかどうか、それらに間違いがないかを確認したうえで契約を交わします。

①どのような構造の建物の解体工事か
②解体工事の見積り金額
③工期
④契約の必須項目

・工事を請け負った業者が、工事期間中に解体工事に必要な機材道具に関して、近隣住民など第三者に迷惑にならない処置を自社で行わなければならない。
・施主と解体業の間で問題が起きた場合、双方が認めた第三者に仲介を依頼するか、法が定めた建設工事紛争審査会により、問題を解決しなければならない。
・解体業者は工事完了後、マニフェスト表の提示を施主に求められたらマニフェスト表の写しを提示しなければならない。

工事着工前の諸準備

 契約書を交わしたら、工事開始に向けての準備を始めます。そのなかには、工事開始前までにしっかり終わらせておかなければならない申請や、契約書を交わす前から徐々に進めておいた方がよいものなどがあります。

【ライフラインの停止と各種届出の手続き】
 電気・ガス・電話をはじめとした通信回線等の契約先に連絡を入れ、停止もしくは再度使用する場合は一時中断の手続きを行います。工事中も使用する水道については、工事が終了した段階で業者に確認を取ってから停止します。郵便物の転居届・転送届も行いましょう。また主に居住していた方がご健在で、転居される場合は健康保険や年金などの住所変更の手続きも忘れずに行います。

【不用品の処分】
 不用品についてはできるだけご自身で処分したほうが経費を抑えられます。しかし時間の問題や大きな家具など自分たちで行うのは無理な場合があります。その場合は、解体業者や不用品回収の業者に相談する方法もあります。そういったことも含めて、まずは「とっておきたいもの」、「自分たちで処分するもの」、「業者に処分を依頼するもの」を分け、それぞれの処分を進めていきます。

【近隣の方への挨拶回り】
 解体工事では、業者は近隣の方々にできるだけ迷惑をかけない方法で細心の注意を図りながらおこないます。しかし、それでも何らかの影響とご迷惑をおかけすることになります。そのため、事前のご挨拶はとても重要で欠かせないものです。
 この挨拶回りは、業者だけで行う場合、施主様だけで行う場合、施主様と業者で行う場合などがあります。どれにするかは、施主様とご近所の方々とのお付き合いの状況などで、施主様と業者とで話しあって決めます。

〈マトイ担当者より〉
マトイでは、工事を開始する1週間ほど前から、担当者がご近所の方々へご説明に伺わせていただいています。これについては、施主様やご近所の皆さま方から高く評価されています。
会社概要のページに弊社の近隣様へのご対応について、想いを綴っております。

【事前申請の確認】
 事前に申請が必要なものは、「建設リサイクル法」、と「道路使用許可」の2つです。
 建設リサイクル法の対象となるのは、コンクリートなどの特定建設資材を用いた一定規模以上(床面積合計が80㎡以上)の建物です。いずれも一般的には業者が行っていますが、厳密には施主様に申請義務があるものです。ですので、施主様ご自身で行うことも可能ですが、そうでなくても少なくとも工事開始前には届け出が行われたか否かの確認をしておきましょう。
 道路使用許可は、解体のために使用する重機や廃材を積んだ車両の搬入出、そしてそれら工事車両を工事現場の敷地外に停める際に必要です。
 また、解体工事を行う際には図面や現地調査などによってアスベストやアスベストを含有する建材を使用しているかどうかを調べなくてはなりません。その使用レベルに応じて事前の届け出が必要です。

工事中の現場の状況確認

 工事中は業者が工事と近隣の方々への万全の対策を取りながら進めています。業者を信頼して任せてください。
 近隣の方々の不満のなかには、作業後の周辺の汚れなどもあります。そのため、業者は毎日の作業後の現場や現場周辺の清掃まできちんと行っています。また、近隣の方々から何らかの声が届いた場合には速やかに対処するとともに、施主様への報告も行います。
 このような施主様と業者との日々の協力体制がトラブルを未然に防ぎ、スムーズに工事を進めるために重要です。

工事終了後の現場状況の確認と申請

 解体工事が終了したら、あと一息です。工事終了後の現地を確認し、建物の滅失届やマニフェストの受け取りとサイン等の法律に基づいた手続きを行います。
 例えば、滅失届は解体工事終了後1か月以内に行うものですが、「1か月あるから今でなくても…」と思っているうちに届け出を忘れてしまう、ということもあります。そうならないように注意が必要です。
 まず行うべきは現地の整地状況と周辺の確認です。現場に赴いて敷地内は凸凹なくきれいに整えられているか、周辺もきちんと清掃されているか、そして近隣の建物に汚れや傷をつけていないかなどを最終的にチェックします。そして契約書通りの状態になっていることや追加工事について確認します。
 さらに廃棄物のマニフェストのコピーと建物滅失登記に必要な書類を受け取ります。
 マニフェストのコピーを受け取ったら、業者のサイン・受取印・日程の記入が漏れなく記載されているかをチェックします。また建物滅失登記のために必要な書類は、取り壊し証明書・解体業者の印鑑証明・解体業者の会社登記事項証明書の3点です。これらの書類を受け取ったら1か月以内に手続きを忘れずに行いましょう。期間内に申請できなかった場合、10万円以下の過料に処せられる可能性があります。なお、この登録手続きは施主様ご自身でも行えますし、司法書士や土地家屋調査士に依頼することも可能です。その場合は、費用は4~5万円程度です。

解体工事における施主様用チェック項目一覧

 解体工事では施主様として行うことが実にたくさんあります。その一つひとつは、工事を無事に進めるために重要なことです。一つひとつをその前後に確認し、業者ともコミュニケーションを取りながら進めることが大切です。

解体工事業者に関する情報収集に関する注意点

□インターネットで解体業者のホームページを確認する
 □解体工事業や産業廃棄物収集運搬などの許認可番号が明記されている
 □施工実績や施工事例などが掲載されており、信頼できそうな印象がある
□直接の対応の良し悪しを確認する
 □電話対応の印象がよい
 □質問に対して誠実かつ迅速に対応している

現地調査と相見積りに関する注意点

□依頼する業者として最低でも2~3社候補を挙げる
□現地調査に対応したか
 □隣家との境界線の確認
 □建物の場所・道路状況などを含めた周辺環境・現場となる範囲
 □不用品処分について可能か否か、可能な場合の料金の説明
 □建物の設計図等を準備する(可能であれば)
 □起こりうる追加費用についての説明
 □建築リサイクル法・マニフェスト・滅失登記についての説明がしっかり行われる

見積りの精査と業者との契約に関する注意点

□数社から見積りを取って比較・検討する
 □建坪などの面積や価格の単位を統一して比較した
 □見積り内容の不明点の有無を確認し、それぞれに説明を受けた
□契約書が整った
 □工事内容や工期、金額等の内容を確認する
 □契約書の重要項目を確認する

工事着工前の諸準備

□ライフラインの停止や住所変更を行う
 □電気・ガス・通信回線の停止のための連絡を行う
 □郵便物の転居届もしくは転送届を行う
 □居住者の健康保険や年金などの住所変更を行う
□不用品の分別・処分を行う
□近隣の方々への挨拶回りを行う
□建設リサイクル法の届け出を確認
□道路使用許可申請の届け出を確認
□アスベスト使用と使用に関連する届け出の要・不要を確認

工事中の現場の状況確認

□業者と連絡を取り合う
 □周辺に過剰に迷惑をかけていることはないか
 □養生や散水、交通誘導などはできているか
 □工事終了後の現場周辺の清掃はきちんと行われているか

工事終了後の現場状況の確認と申請

□工事現場に足を運ぶ
 □敷地内は凸凹や瓦礫残渣等なく整地されている
 □近隣周辺を汚していないか、損傷を与えていないか
 □追加工事の発生の有無を確認する
□マニフェストを確認する
□建物滅失登記の書類(3点)を受け取る
□水道を停止する
□業者への支払いをする

まとめ

 今回のチェック項目は施主様ご自身が行うべきことをきちんと把握し、落とすことなく円滑に工事を進めるためのものです。
 マトイでは解体工事は施主様とマトイとの協働作業と考えています。施主様がチェックせずともフォローできる体制をとっておりますが、お客様に質問されることも多いので分かりやすくまとめてみました。
 常々、お客様との対話を通したやり取りを大切にしていきたいと考えています。わからないこと、困ったことなどは、その都度お声をかけてください。一緒に考え、対処しながら進めていきましょう。
 詳しくはマトイ無料お見積りフォームへ。
 解体にまつわる小さな疑問もお気軽にご相談ください。