狭小地でも安全に解体する5つのコツ
かいたいコラム
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狭小地に建ぺい率いっぱいに建てられている建物は、都市部などによく見られます。隣家との間隔もぎりぎりで、「解体のときはどうするのだろう」と思うこともあるでしょう。
そういった狭小地にある建物の解体工事は、さまざまな制限が加わることから解体費用は割高になりやすく、トラブルも発生しやすい傾向にあります。
今回は、そういった狭小地にある建物の解体について説明します。
狭小地が抱える解体工事の問題点
そもそも狭小地とは? そして解体工事においてどのような問題点がある? といったことについて説明します。
狭小地とは
「狭小地」と聞くと、文字通り「狭く、小さい土地」ということはわかります。
狭小地には法律上の定義はないものの、一般的に「小さい面積で、形状や接道条件にいろいろな制約がある土地」とされています。
狭小地に見られる条件
前項で触れているように、狭小地は単に面積が小さいだけでなく、次に挙げるような土地の形状も含まれます。
・土地の面積が小さく狭い
・三角地や台形地などのように変形している
・細い通路の奥に敷地がある旗竿地と呼ばれるような土地
・細長い敷地
建物を解体する場合、その条件によっては再建築ができない土地があります。こちらのコラムで紹介しているような「再建築不可物件」であるか否かを確認する必要があります。
狭小地ができる理由
狭小地は都市部に多い傾向がありますが、それを含めて狭小地ができる理由として次のことがあります。
・都市部などの地価が高い地域で、限られた土地を有効活用するために土地が細分化される
・相続や土地の用途変更などによる分筆によって、1つの土地を分割し、登記される
・道路拡幅や再開発による土地の切り取り
狭小地が抱える解体工事の問題点
狭小地では限られた敷地を有効活用するため、建築時にはさまざまな工夫がなされます。そして解体する際には、狭小地であることによってさまざまな問題点が生じます。
重機が入りにくい、もしくは使えない
狭小地は道路幅や敷地幅が狭く、重機が進入できないケースがあります。そのため、進入可能な小型重機を使用したり、人力による手壊し作業で解体する部分が増えたりして、作業効率が低下します。
多くの場合、解体工事で重機は欠かせないものです。こちらのコラムでは現場の状況に応じた使い分けや、重機が使えない場合の対応策などについて説明しています。
作業スペースが極端に限られる
解体時にもっとも問題となる点は、作業スペースが極端に限られてしまうことです。
隣家との間隔が1mに満たないこともあり、作業時の動線が限られてしまいがちです。また、廃材置き場や廃材搬出のための経路の確保も難しくなります。
機材や廃棄物等の搬入搬出が困難
作業スペースが限られるのと同時に、機材や廃棄物等の搬入・搬出の困難さが問題になります。
廃材や必要な機材等の搬出・搬入に際しては、トラックや重機等の使用が限られてしまいます。廃材も解体しつつ、台車やリヤカー、ハンドリフトなどを使用して人力で少しずつ別の場所に廃材を移動させます。これらのことから作業の手間や作業時間が増える、交通誘導員の配置が必要になる、などの課題が生じます。
近隣トラブルが発生しやすい
狭小地では、解体作業による騒音・振動・粉じん等が隣家に及びやすい環境です。また、隣家を傷つけてしまう可能性も高くなります。
これらのことから、クレームやトラブルがより発生しやすくなるため、事前の説明や養生などによる対策がとても重要になります。
挨拶回りは近隣トラブルを回避するために必要なもので、マトイでも大切にしています。その詳細はこちらのコラムをお読みください。
解体費用が割高になりやすい
前述したように、手壊しや小運搬が増加することによる人件費や、隣家や通行人などとのトラブル対策のための養生や交通誘導員などの費用が必要になります。また状況によっては、周辺の家の家屋調査が必要になる場合もあります。さらに駐車スペースの確保が難しければ、別に駐車場を借りる必要が生じる場合があります。
こうしたことから、狭小地での解体工事は通常よりもコストがかかり、狭小地の解体費用は通常のケースの約1.5倍になることがあります。見積り書が届いた際は具体的な費用項目と費用を確認すること、作業工程や安全対策とその費用についてしっかり業者から説明を受けることが大切です。
解体費用はすべての施主様が気になる点です。こちらのコラムでは、30坪の家屋の解体および解体費用について具体例を挙げて説明していますので、参考にしてください。
また解体費用による経済的負担を軽減するものとして、自治体の補助金制度の利用があります(自治体によってその有無が異なります)。補助金の活用については、こちらのコラムを参考になさってください。
工程管理や安全管理が難しい
狭小地では、どうしてもスペースが狭いことからさまざまな点で制限が生じます。例えば、資材や廃材の置き場所、廃材等が小運搬となること、作業員の動線が細かくなるなどです。
それとともに現場の安全管理や、隣家をはじめとした近隣への影響を最小限にとどめるため、足場の設置や養生の固定もよりしっかり行う必要があります。また、安全管理の1つとして緊急時の避難ルートを確保することも大切ですが、狭小地ではそれも難しい状況があります。
粉じんを抑えるための養生や散水は、安全管理としてとても重要です。こちらのコラムでそれらを含めた安全管理について説明していますので、併せてお読みください。
法的・境界トラブルのリスク
なお狭小地では法的なトラブルのリスクが高まります。それは隣家との境界および境界線に関することをはじめ、次のようなことが挙げられます。
・隣地との境界を越えてしまう
足場やシートのはみ出し、重機アーム等の隣地の進入、作業員が隣地を通行する等。
・隣家の構造物を誤って破損
外壁や雨樋、フェンスなどを損傷、工事の振動でタイルや壁にひび。
・境界標(杭やプレート)を破損・紛失
重機やガラで境界標を破損、もともと曖昧だった境界の復元を巡るもめごとの発生。
・隣地の建物に対する「工作物責任」
振動、粉じん、落下物や足場、養生の倒壊などで隣家に損害を与えた場合。
・道路使用許可や占用許可の不備
これらの許可の不備によって行政指導や工事停止のリスクが生じます。
・アスベスト関連の法令違反
アスベスト事前調査と結果報告の未実施・未届出、飛散防止措置の怠りによる違反。
・工事車両通行による私道トラブル
私道の通行は所有者からの通行許可が必要な場合があります。
これらのトラブルを避けるために、行政手続きや許可申請等を慎重に進める必要があります。
解体工事に必要な許可・登録・届け出等について、こちらのコラムで説明しています。施主様としてぜひ把握しておいていただきたい内容ですので、どうぞお読みください。
狭小地での解体工事を円滑に進める5つのコツ
狭小地の解体工事では、狭小地であることから発生する課題が、さらに関連し合って新たな問題点を生じさせます。これらのリスクを最小限に抑えて、解体工事を円滑に進めるためのコツを以下に説明します。
事前調査を徹底し、最適な解体方法を選ぶ
何よりも徹底した事前調査を行うことが重要です。それによって現場の状況に応じた最適な解体方法を選択できるようになります。
建物に関する調査はもちろんのこと、周辺環境についての調査も重要です。
具体的には、周辺道路の幅員や隣接する建物との距離、車両の進入可否、電線・ガス管・水道管の位置、騒音や振動の影響が及ぶ範囲などです。
これらを事前に把握しておくと、重機の選定や作業手順、緊急時の避難経路を含めた作業の動線など、現場の状態に応じた的確な計画が立案されます。このことは、見積り金額と実際の工事費用との差を縮め、施主様の予算計画にも役立ちます。
私たちマトイでは、東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県で解体工事やリフォーム工事を行っています。正式に工事のご依頼でなくても、お見積り(無料)のご依頼をいただいた皆様には、事前の現地調査を行い、正式なものに匹敵するお見積りをご提示しております。どうぞお気軽にお声がけください。
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現場の状況に合わせた重機や手壊しを組み合わせて安全に進める
狭小地では重機が現場に入らない、もしくは小型の重機しか入らない、といったケースが多く起こります。そのため次のことを含めた、的確な解体計画に基づいた安全な解体作業を進めることが大切です。
・手壊しの範囲
・小型重機の活用
・仮置きスペースの確保
これらのことを着工前に決めておくことで、作業の滞りが起こりにくくなります。また、適切な人員を確保しておくことで、重機に頼らず、手壊し解体をバランスよく進めることができます。
近隣への配慮を最優先にする
円滑な工事進行のための作業計画とともに近隣への配慮が重要です。狭小地は隣家との距離が近いことから、工事の影響を受けやすいためです。そのため、配慮が適切に行われないとトラブルとなり、工事の進行に支障を起こしかねません。
着工前の挨拶や工事の説明を丁寧に行うこと、影響を抑えるための基本的な配慮としての養生をしっかり行うこと、そして業者による工事進行に合わせた説明や配慮なども必要になります。
安全確保のための段取りと工程管理を徹底する
解体工事では工具等の搬入はもちろんのこと、廃材の搬出も大きな課題となります。とくに狭小地では、廃材の搬出が一気にできないことから、現場の状況に応じて次のことを事前に計画しておくことで、徹底した段取りや工程管理が行われます。
・どこに仮置きするか
・どのルートで運ぶか
・何人の作業員で運ぶか
とくに高所から荷物を下ろす揚重作業が多用される3階建て住宅では、この点がしっかり計画されているかどうかによって、作業効率が大きく変わってきます。
狭小地の実績がある業者を選ぶ
狭小地に建つ建物を効率よく解体するには、いかに状況に合った段取りができるか、状況に応じた作業の応用力があるかなどにかかってきます。具体的には、次の点がポイントとなります。
・小型重機の扱い
・手壊しの技術
・廃材搬出の工夫
・近隣対応
これらは狭小地だけに限らず、よりよい解体工事を行うために必要になる解体業者のスキルです。これらは専門知識とともに、さまざまな現場での作業経験によって築かれます。
マトイでは東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県で解体工事およびリフォーム工事等を行っています。これらの地域では狭小地をはじめ、さまざまな作業環境にある建物の工事を経験しています。それらを経験値として重ねながら、1つ1つの工事に活かし、的確な解体計画としてご提案しています。どうぞ安心してお声掛けください。
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まとめ
狭小地に建つ家屋の解体は、施主様にとっても不安の多いものでしょう。しかし、適切な解体計画に基づいた段取り、配慮、確実な解体作業等によって円滑な工事が行えます。
今回説明している小型重機や手壊しの工夫、近隣への配慮など、5つのコツを意識することで、安全でスムーズな解体が実現できます。
狭小地の解体は施主様として不安も多いことでしょう。しかし、ポイントを押さえて準備すれば心配はいりません。
マトイではお問い合わせいただいた段階から、専任の担当者が対応させていただき、さまざまなご相談に対応させていただいています。それはもちろん解体工事をお請けした後も同様です。
みなさまの大切な家の最後を、施主様とともに見守る気持ちをもって一軒一軒の解体工事に対応させていただいています。どうぞ、安心して皆様の大切な家の解体をお任せください。
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記事の監修
株式会社マトイ 営業担当菅野
株式会社マトイ営業部の菅野です。コラムの監修をしております。
実際に仕事の中で経験したこと、調べてより勉強になったこと、両方を読んでくださる皆さまと共有できたらと思っています。
解体は初めてのご経験という方、とても多いのではないでしょうか。
ご不明な点やご要望、疑問に思われていることはございませんか。
どんな些細なことでも丁寧にお答えいたします。お気軽にお問い合せください。
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