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解体前の片付けには、どのくらいの費用を確保しておけばいい?

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 家屋の解体工事を行う場合、何よりも大切なことは事前の計画です。なかでも予算計画はとても大切。施主様としては、できるだけ安価にすませたいですね。
 解体費用自体は業者に見積りを取ることである程度の目安をつけることができます。しかし、それ以外に結構かかるものとして、家財道具をはじめとした不用品の処分費用があります。全体費用に大きく影響する廃棄物処分費用は、それぞれの家によって異なってきます。
 そこで、どのくらいの費用を確保しておくとよいか、その判断材料となる情報をまとめてみました。

事前の片付けで大きく変わる解体の費用

 家屋内に残っている不用品、「解体で出る廃棄物と一緒に処分できるはず……」と、そのままにして処分を業者にすべて任せてしまうと、費用がかかってしまうことがあります。
 もちろん、当社を含めた良心的な業者は、事前に廃棄物処分についてのご提案と費用などについて十分に説明します。が、自分たちで捨てられるものは工事前に処分したほうが、全体費用を安く抑えられることは大前提です。

解体時にまとめて廃棄する混合廃棄物とは

 解体工事に際しての廃棄物処分に関して、ポイントとなるものに「産業廃棄物」と「混合廃棄物」というものがあります。
 解体工事現場等で出る廃棄物は、産業廃棄物の扱いになります。これは、私たちが日常生活を送るなかで出てくる一般廃棄物と同じような内容であっても、処理費用が一般廃棄物よりも高額です。
 しかし、リサイクル可能な木片や石膏ボード(リサイクル可能な種類)などは、正しく分別して処理場に運ぶことで、産業廃棄物のなかでも比較的安く処理できます。逆に、リサイクルができないものや「混合廃棄物」は、処理費用が高額です。「混合廃棄物」とは、分別されていないでいろいろな材質の廃棄物や土砂などが混ざっているものをいいます。
 分別した産業廃棄物と、混合廃棄物の処分費用がどの程度違うか、その一例を以下に紹介しましょう。なお、この場合の廃棄物の量はいずれも1㎥としています。

*再生可能な木屑の処理費用
●木屑だけの場合……5,000円~
●他の廃棄物が混ざっている場合……10,000円~

*石膏ボードの処理費用
●リサイクル可能な状態……12,000円~
●濡れや汚れでリサイクル不可能な状態……25,000円~

*解体工事で出た混合廃棄物の処理費用
……25,000円~

 ご覧いただいていてわかるように、リサイクルができないものや混合廃棄物の処理費用は、そうでないものの処理費用の2倍以上がかかってしまいます。
 そのため私たち解体業者は、徹底的に廃棄物の分別を行いながら解体作業を進め、廃材の種類ごとに処理場に運んでいます。そして、家屋内の不用品は、可能な限り施主様が地域の巡回ゴミ回収や粗大ごみ回収などを利用して処分することが、安価に処理できる方法です。
 なお、産業廃棄物を含めた、解体工事現場から発生する廃棄物に関する法律から処分方法などについて、こちらのコラムで説明しています。解体工事現場の廃棄物処理についての全体像が把握できるので、どうぞご一読なさってください。

解体前の片付けには、どのくらいの費用を確保しておけばいい?

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家を解体する際の廃棄物はどうする? 正しい処理法や安くする方法は?

知っておきたい廃棄物の処理費用の価格相場(練馬区を参照)

 解体工事現場では、さまざまな廃棄物が出ます。それぞれを的確に分類して、各処分場に搬送することが大切であり、それぞれの処分費用が異なります。
 また、家屋内にある家財道具は、その地域のゴミ回収等を使って安価に廃棄できるものです。もちろん、各自治体によってその費用に若干の違いはありますが、当社がある東京都練馬区での廃棄方法やそのための費用などをご紹介しながら、説明しましょう。ご自身で廃棄する際の参考になさってください。

木屑…0円

 庭の木や草花などは、長さ50㎝、太さ10㎝以下のものであれば、まとめてひもで結んだり、ゴミ袋に入れたりするなどして、可燃ゴミと同じように集積所に出すことができます。この場合、費用は無料です。ただし、1回に出せる量は45ℓゴミ袋3袋、木の枝の場合は3束までで、それ以上の場合は有料になります。
 自分で伐採・抜根が難しい庭木などは、植木屋や造園業者などに依頼することになります。この場合に注意したいことは、必ず樹木や根の処分まで依頼することです。費用については高さ1.5m程度のものの伐採・抜根で20,000円ぐらいからかかるとみておくといいでしょう。しかし、作業に重機が必要になってくると重機の大きさによって10万円以上の費用が加算されます。しっかり見積りを取ったうえで、依頼してください。
 また、庭木の伐採は解体工事と一緒に依頼することもできます。解体工事の業者を決める際に、それも含めて見積りを取ることをお勧めします。なお、庭木等の扱いについて、こちらのコラムでも詳しく説明していますのでご覧ください。

解体前の片付けには、どのくらいの費用を確保しておけばいい?

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家の解体時に庭木の撤去も一緒に頼める?費用の目安や施主の段取りは?

ガラス・陶器類…0円

 ガラスや陶磁器でできたものは、食器類を始め、花瓶や置物など家屋内にたくさんあります。これらは不燃ごみとして地域のゴミ回収に出せます。

リサイクルセンターの資源回収を利用できるもの…0円

 練馬区をはじめ、各自治体にはリサイクルセンターや資源循環センターといった、資源ゴミの回収所点になっている施設があります。
 内容によっては回収日時が決まっているものもありますが、自宅近所のゴミ収集日とは別に、直接資源ごみを持ち込めます。その内容は次の通りです。

① 古着・古布(洗濯等をしたきれいな状態のもの)
② 植物性食用油(未開封・使用済みのもの)
③ 鍋・やかん・フライパン
④ 乾電池
⑤ 充電式電池
⑥ インクカートリッジ
⑦ 小型家電(携帯電話・携帯音楽プレーヤー・携帯ゲーム機器・デジタルカメラ・ポータブルビデオカメラ・ポータブルカーナビ・電子辞書・卓上計算機・ACアダプター・タブレット型情報通信端末・ICレコーダー・ポータブルハードディスク・USBメモリ・メモリーカード・電気カミソリ)
⑧ 洗浄済の紙パック

テレビ…リサイクル料金2,000円~4,000円前後、プラス運搬収集費

 テレビは「家電4品目」といわれ、リサイクルが義務付けられている家電製品の1つです。そのため、処分方法も定められています。その方法は次の4つです。
 いずれの場合もリサイクル料金と運搬費用がかかります。なお、リサイクル料金はテレビのサイズと機能によって異なります。

① 新しいテレビを購入する際は、そのお店に引き取ってもらう。
② そのテレビを購入した店舗で引き取ってもらう。
③ 各地に設けられている電化製品の指定引き取り場所に直接持っていく。この場所については、一般財団法人家電製品協会のホームページから検索可能。リサイクル料金は郵便局窓口で支払うが、運搬収集費の支払いの必要がなくなる。
④ 市町村に問い合わせる。処分方法を教えてくれる。練馬区では引き取りの代行は行っていないが、他の市町村のなかには代行で引き取りをしてくれたり、引き取りをしてくれる小売店や許可業者を紹介してくれるところがある。

エアコン…990円、2,000円、プラス運搬収集費

 エアコンも家電4品目として、リサイクルが義務付けられているものです。
 エアコンの場合は、そのメーカーによって料金が異なります。

冷蔵庫・冷凍庫…3,740円~6,149円、プラス運搬収集費

 家電4品目の1つである冷蔵庫ですが、類似機能をもつものを含めて次のものが対象となります。

① 冷蔵庫
② 冷凍冷蔵庫
③ 保冷庫・冷温庫
④ ワイン庫(ワインセラー)
⑤ 冷凍庫

洗濯機・衣類乾燥機…2,530円、3,300円、プラス運搬収集費

 洗濯機や衣類乾燥機の場合は容量や機能別ではなく、メーカーによってリサイクル料金が変わります。
 なお対象機器は次の通りです。衣類乾燥機能付き布団乾燥機、衣類乾燥機能付きハンガー掛け、脱水機等は対象外です。

① 洗濯乾燥機
② 全自動洗濯機
③ 2層式洗濯機
④ 小型洗濯機(排水機能付き)
⑤ 衣類乾燥機

パソコン・モニター…0円(個人使用の場合)

 パソコンやそれに付随するモニターは、「資源有効利用促進法」という法律によって、販売メーカーによるリサイクルが義務付けられています。
 これは個人用のものと、事業用のものとでリサイクルにかかる費用をだれが負担するかが異なります。個人が使っていた物であれば、メーカーがリサイクル費用を負担するため、処分に伴う費用はかかりません。事業用として使用していたものは、1台3,000円~7,000円程度のリサイクル費用がかかります。これは機種等によって異なってきます。
 なお、練馬区では区としての回収は行っていませんが、協定を締結している業者が一定条件のもと、無料で回収を行っています。同様の対応を取っている自治体もあると思いますので、確認してみてもいいでしょう。
処分の流れは、メーカーのホームページに専用フォームがあるので、そちらからリサイクルを依頼します。その際にシリアルナンバーや型番等を入力するので、事前に確認して控えておくとスムーズに手続きができます。保証書があれば、それを手元において進めましょう。
 申し込みが済んだら、数日後にメーカーからパソコン等を発送するための伝票が届きますので、段ボール箱などにパソコン等を梱包して指定の再資源化センターに発送します。このとき、ケーブルやマウス等も一緒に梱包することも可能です。
 この際、パソコンの中に納まっているデータは、事前に自分で消去しておきましょう。

パソコン周辺機器…400円、800円

 プリンターやパソコンラック等のパソコン周辺機器は、粗大ゴミとして処分することになります。練馬区の例を挙げると、パソコンケースは400円、パソコンラックなどは800円の処理費用がかかります。なお、この費用は指定場所に回収に出向いた際の金額で、持ち込みの場合はこの半額になります。
 お住まいの自治体ホームページや直接問い合わせることで、粗大ごみの申し込み方法や費用を調べてから廃棄するようにしてください。

衣装ケース…400円

 粗大ゴミとして処分します。練馬区の場合、費用は400円ですが、持ち込むことで半額になります。

鏡・ドレッサー…400円

 粗大ゴミとして処分します。練馬区の場合、費用は400円ですが、持ち込むことで半額になります。

自転車…400円、800円

 自転車の処分は、練馬区をはじめとした多くの自治体では粗大ゴミとして処分できます。その場合、練馬区では自転車のサイズや電動か否かによって料金は400円、800円と変わります。また、粗大ごみ受付センターに直接持ち込むことで、この料金は半額になります。

タンス類…400円、1,200円、2,000円

 練馬区の場合、タンスはその大きさによって次のように料金が変わります。

① 長い2辺の合計が180㎝以下のもの……400円
② 長い2辺の合計が180㎝超~270㎝のもの……1,200円
③ 長い2辺の合計が270㎝超のもの……2,000円

 なお、持ち込みの場合は、この半額の料金になります。

 安く不用品を処分しようとする場合、自治体の回収サービスを利用するのが一番ではないでしょうか。ここでは練馬区の例を紹介しました。しかし、その方法や費用は、それぞれの自治体によって異なりますので、皆さんのお住まいの場所の方法を確認することをお勧めします。
 なお、解体工事の際の不用品の処分について、こちらのコラムでも説明しています。不用品のなかには、解体工事に際して残したままにしておいても、解体費用に大きな影響を与えないで、一緒に処分できるものがあります。そういったことを説明していますので、参考になさってください。

解体前の片付けには、どのくらいの費用を確保しておけばいい?

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解体工事の際に、残していいものはある? 必ず処分した方がいいものは?

 

解体前の片付け方法のいろいろと費用および利用時の注意点

 解体する家屋にある残置物としての家財道具をどのように処分するか、これは費用面と解体作業の進捗にも影響を与える大切な課題です。でも、だからといって全部を廃棄すればいいというものではありません。また、自分たちですべてを処分するのも大変です。そんなときに利用できるものをご紹介します。

地域の回収サービス

 すでに前段でご紹介した方法です。もっとも費用をかけずに処分できます。そのため、「これはもう完全に使えない」といったものを処分するのに適しています。

ネットオークションやSNSの利用

 「これはもう使わない」「これはもう使えない」というようなものでも、それを必要とする人はいるものです。そんなときに活用できるのが、ネットオークションやSNSです。
 都内の2LDKマンションに25年間暮らした知人が、故郷に戻る際にこれらを利用して家財道具のほとんどを処分しました。その人にとっては不要になったものだったので、「指定日に引き取りに来てくれれば無料でお譲りします」との条件を付けたところ、大反響。ほとんどのものが処分できたそうです。マンションを引き払う際には、8箱の段ボール箱とベッドと布団が残るのみ。かかった費用は10万円とのことでした。
 しかし、これはその人がインターネットに慣れていて、しっかりと自分の都合に合わせた条件設定ができたので、可能であったともいえます。もしも、そうでなければ、逆に操作に時間とストレスがかかります。また、発送の手間暇もばかになりません。その点を検討したうえで活用した方がよいでしょう。

リサイクルショップ・骨董店

 リサイクルショップや骨董店のなかには、家までリサイクルできるものがあるかどうかを見に来てくれるお店もあります。そのうえで、買い取ってもらえるものや無料で引き取ってもらえるものなどを見定めての交渉となります。
 粗大ゴミとして処分したらいくらかでも費用がかかりますが、こうしたお店を利用することでなんらかの収益を得ることができます。
 ただし、査定等が有料とする店もあるので、事前に確認し、無料査定の店に依頼するといいでしょう。

不用品回収業者・便利屋

 不用品回収業者や便利屋を利用するメリットは、一度依頼することで家まで引き取りに来て改修から処理までのすべてを行ってくれる点にあります。依頼者が何度も連絡をしたり、モノを運んだりする手間が省けます。
 料金は「〇tトラックパック」というようにトラックの荷台に積める不用品の量で回収料金が決められています。その料金は60,000円から4tトラックの大きさになると30万円ちかくかかることもあるようです。また、それとは別に、それぞれのものに応じた処分費用を別に請求する会社もあるので、事前の見積りは十分に行うことが大切です。

遺品整理業者

 解体する家屋が、実家などでその主が亡くなっているような場合、遺品整理業者に不用品の依頼を検討することもあります。というのは、依頼主もわからないようなところに大切な証書や権利書、現金などを置いている場合があるからです。遺品整理業者はその点を理解しているので、それらに注意しながら不用品を処分してくれます。

解体業者

 解体業者のなかには、不用品の回収も行ってくれるところがあります。事前の見積りの際に、相談してみるとよいでしょう。
 なお、マトイでも不要品処分を行っておりますので、お気軽にご相談ください。
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それらの不用品、なにをどこに売る?

 前項のように、粗大ゴミや地域のゴミ回収のほかに不用品を処分する方法がいろいろとあります。不用品の種類・内容によって、適した方法があります。例えば、古いランプなどはリサイクルショップにもっていくのと骨董屋にもっていくのとでは、買取価格に大きな差が出る場合があります。それぞれの品に応じた先にもっていくことで、よりその価値を活かすことができます。

① 古い器や古い家具など……骨董屋・古道具屋
② アクセサリーなどの貴金属類……ブランド品買取店・質屋
③ 古書・専門書……古本屋・図書館寄付
④ デザイナーズインテリア……リサイクルショップ
⑤ ブランドの衣類・古い衣類……古着屋
⑥ 着物・帯……着物専門の古着屋

片付け費用を抑える最適な不用品処分の流れ

 残置物を有効に処分するには、最初から自分で片付けないことがポイントです。自分にとっては価値のないものでも、別の人にとってはとても価値のあるものがあります。その違いを活かすために、次のような流れを意識して残置物の処分を進めてください。

Step1 自身が必要なもの、親戚や知人に譲るものなどを別に取り置いておく
 まず、自分にとっての思い出の品や親戚や知人に譲るものなど、取り置いておきたいものは別にしましょう。

Step2 骨董屋や古道具屋に査定を依頼
 古い家であればあるほど、古い家財道具があるはずです。「こんな古いもの」と思っても、価値があるものがあります。まずは家のなかはそのままの状態にして、骨董屋や古道具屋に査定しに来てもらいましょう。意外なものが、想像以上の価格で買い取ってもらえることもあるかもしれません。

Step3 リサイクルショップに査定を依頼
 古いものでなくても、まだ利用価値のあるもの、それを求める人がいるもの、未使用の贈答品など、リサイクルショップが引き受けてくれるものは家のなかにたくさんあります。査定に来てもらって、引き取り可能なものは引き取ってもらいましょう。なかには、いくらかの価格が付くものもあるはずです。

Step4 残った不用品を分別
 この段階で家のなかにあるものは、完全な不用品です。それぞれを分別して地域のゴミ回収に出せるように整えます。

Step5 不用品回収業者や解体業者に処分を依頼
 この段階で、かなり家のなかの残置物・不用品は少なくなっているはずです。これらの自分たちで処分しきれないものは、不用品回収業者や解体業者に処分を依頼します。その際も見積りを取って進めるようにしましょう。

まとめ

 解体工事を控えての不用品の処分は、施主様にとって精神的にも肉体的にも重労働です。できるだけ日にちに余裕をもって計画的に行うことをお勧めします。
 マトイでは、残置物の処分の相談やお手伝いも行っていますので、お気軽にお声を掛けてください。施主様のご都合に応じて、どの程度まで施主様ご自身で残置物処分が可能なのか、業者に任せたい部分はどの部分をどの程度なのか、ということを事前にじっくりと話し合い、お見積もりを提案させていただきます。
 解体工事とそれに続く施主様のプランが、より負担少なくスムーズに行えるように、マトイでは施主様のお力になっていきます。
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記事の監修

株式会社マトイ 営業担当菅野

株式会社マトイ営業部の菅野です。コラムの監修をしております。
実際に仕事の中で経験したこと、調べてより勉強になったこと、両方を読んでくださる皆さまと共有できたらと思っています。
解体は初めてのご経験という方、とても多いのではないでしょうか。
ご不明な点やご要望、疑問に思われていることはございませんか。
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