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空き家の解体、自分でする? それとも業者に任せるときのポイントは?!

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 空き家を所有している方々のなかには、「自分で解体してみようか?」と思う方もいらっしゃるでしょう。
 DIYを趣味にしている方、建築関係の仕事についている方、腕に覚えのある方など、建築関係の心得があればなおさら。そこで今回は、自分で空き家の解体工事ができるのか、その際に知っておくべきことについて説明します。

 マトイでは無料見積りはもちろん、解体工事に関連する皆様のさまざまなご相談にもご対応しています。お気軽にご相談ください。
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DIYで解体撤去するときにクリアしておきたい条件

 DIYの心得がある方が自分で空き家を解体撤去しようと思うのは、ある意味自然のことかもしれません。
 建物の解体撤去を事業として行う場合は、建設業許可もしくは解体工事業登録の許認可を取得している必要があります。しかし、自身が所有する空き家を自分で解体する場合は、特別に必要になる許認可はありません。
 そこで、解体工事をするにあたって、まずはクリアしておきたい条件について説明します。

 解体工事では、建設業許可や解体工事業登録といった許認可をはじめ、さまざまな許可や届け出が必要になります。こちらのコラムで取り上げていますので、どうぞご覧ください。

空き家の解体、自分でする? それとも業者に任せるときのポイントは?!

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知っておきたい、解体工事における許可・登録・届出について

解体する建造物の条件

 なによりも空き家の状態を考慮する必要があります。
 例えば、築年数が経っていたり、空き家であった期間が長かったりする空き家は傷みが各所に見られ、度合いもひどい傾向にあります。そのため、解体作業の刺激によって、傷みが激しい部分が想定外のタイミングで崩れてしまう可能性があるのです。
 ですから常にさまざまな建物の解体撤去を経験している私たち業者も、安全な作業のためにそういう状態の家の解体には、より細心の注意と綿密な解体計画に基づいて作業を進めています。
 老朽化が激しい空き家は「古くてボロボロだから壊すのは簡単」と思いがちですが、「安全な工事」という点では十分な注意が必要です。

空き家の解体工事を自分で行う場合の条件

 自身が所有する空き家を、自分自身で解体するために決められた条件はありません。しかし、安全に工事を進めるために次の条件を備えておくことをお勧めします。
① 解体工事の流れを熟知している。
② 基本的な工具を所有し、重機の運転資格をもっている。
③ 準備、着工前の届け出から解体工事終了後の廃棄物処分や諸手続等を自分で行える。
④ 自分で解体することのリスクを認識している。

その空き家、自分でどうやって解体する?

 自身が所有する空き家を自分で解体することは可能です。が、それはどのように解体するかの知識や技術だけでなく、必要な道具の準備や手続きなど、すべてを自分で行うことが大切になります。それらを、ご自身がきちんと持っているかどうか、確認してみる必要もあります。

解体工事の流れ、把握していますか?

 まずは、次の基本的な流れに沿って解体作業を始めます。

① 足場や養生を設置する
 足場や養生の設置は、安全に解体工事を行うために欠かせないものです。例え1DK程度の平屋建ての家であっても、屋根部分の解体を行うのに足場がないと安全にはできません。また、隣家をはじめとした周辺の家々への影響を最小限にするため、養生も大切です。

② 建物内部の内装材や設備類を撤去する
 次は内装材や流し・浴室・トイレなどの設備類を撤去します。これらは個人が自分の空き家を解体する場合においても、分別が義務付けられています。

③ 屋根から建物本体の解体に取り掛かる
 内装材や設備類を取り外したら、屋根から順番に解体していきます。最後に基礎部分の解体をしますが、コンクリートや鉄筋等を使用していることが多く、重機を使用することになるでしょう。

④ 地中埋設物やガラを撤去する
 すべての解体撤去が終了したら、瓦礫類や地中から出てきたものなどもきれいに撤去します。

⑤ 清掃と整地を行う
 敷地をきれいに清掃して整えます。

 こちらのコラムでは、木造建物の解体工事の流れ等について説明しています。工事の流れやポイントは同じです。こちらも併せてお読みください。

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木造の建物を解体するには。手順や流れを分かりやすく。

家の解体撤去に必要な各種の運転資格、所有していますか?

 空き家に限らず解体作業では、油圧ショベルや小型移動式クレーンなどの重機が欠かせません。しかし、この運搬や操作には、「車両系建設機械の運転免許」が必要です。また、廃材などを運搬するためのトラックを使用する際は、大型または中型車両免許が必要です。これらの免許を所有しているか確認し、ない場合は取得するか免許所有者の協力が要ります。

 重機の操作はもちろん、取り扱い上の注意や配慮が必要です。とくに騒音等を伴うために、周囲への配慮は欠かせません。こちらのコラムでは重機に関する作業時の配慮についても説明していますので、参考になさってください。

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解体で使用する重機はどんなもの? 安全対策、音の対策についても

空き家の解体で必要な届け出や手続き、ご存じですか?

 空き家を自分で解体する場合、次の届け出や手続き等が必要です。

① 重機や工事用車両の駐車スペースの確保
 解体工事では、廃材等を分別しながら作業を進めます。その際に、駐車スペースをしっかり確保し、分別作業を進めながら解体作業を実施することで作業がスムーズにできます。また、ご自分で重機を所有していない場合には、重機はレンタルすることになりますが、その際の駐車スペースも必要です。

② 道路使用許可の取得
 敷地内に工事車両を駐車しながら作業を進めるスペースが確保できれば、道路使用許可は必要にはなりません。しかし、そのスペースがなかったり、作業の関係で一般道路上に重機等を駐車したり、通行させたりする場合には、この許可が必要になります。これは、空き家が所在する地域の警察署長に申請します。

③ 建設リサイクル法の届け出
 工事着工の7日前までに都道府県知事に届け出ます。延べ床面積が80㎡(24坪)以上の建物を解体する場合には、必ず提出すべき届け出です。業者に解体工事を発注した場合は業者が代行しますが、ご自身で解体する場合は自分で届け出ます。

④ ライフラインの停止
 電気、水道、ガス、通信などのライフラインを中断します。

⑤ 建築物除去届
 床面積が10㎡以内の場合は不要です。

⑥ 廃材の処理方法の確認
 自身で空き家を解体して発生した廃棄物は、一般廃棄物の扱いになります。しかし、地域によって廃棄物の種類ごとに廃棄方法が異なりますので、自治体のホームページや直接問い合わせるなどして廃棄方法を確認し、正しく廃棄しましょう。

⑦ 近隣への挨拶
 自己所有の空き家を自身で解体する場合でも、隣近所の家々への挨拶は忘れずに行いましょう。近隣の人々への影響は業者が行う場合と同様にあります。解体工事後の近所づきあいにも影響を与えかねませんので、しっかり行うことが大切です。

⑧ 建物滅失登記
 解体工事終了後は、地域の法務局でその建物がなくなったことを登記する手続きが必要です。

⑨ アスベストに関する事前調査
 以前は建物にアスベストを含有する建材が多用されていました。アスベストは人体に健康被害を及ぼすことから、解体工事に際してもその使用状況を事前に確認し、使用状況に応じた除去作業を行わなくてはなりません。
 アスベストが全面禁止となった2006(平成18)年9月以前に建てられた建築物に対しては、事前調査を実施し、その結果を報告することが義務付けられています。そのため、解体する空き家が2006年9月以前に建てられたものである場合は、専門業者に事前調査や除去作業を依頼する必要があります。

 アスベストは健康に影響を与える重要なものです。解体工事に着手する前に、その空き家がアスベスト含有建材を使用している可能性の高い時期に建てられたものであるならば、まず事前調査はもちろん、解体工事も含めて専門業者に任せることをお勧めします。なお、こちらのコラムでは、解体工事の際に必要なアスベストの基本情報について説明していますので、お目通しください。

空き家の解体、自分でする? それとも業者に任せるときのポイントは?!

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家の解体を考えるとき、知っておきたいアスベストのこと

 なお、こちらのコラムでも家の解体に伴う諸手続きについて詳しく説明しています。併せてお読みください。

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解体にまつわる届出を網羅!

手助けしてくれる協力者、頼める方はいらっしゃいますか?

 私たち専門業者であっても、1軒の空き家を解体するには、複数名のスタッフによって行います。それは安全に、そして着実な工事を行うためです。まして、その空き家が2階建て以上の複数階建てであればなおさらです。もし、ご自身で解体工事を行おうと検討しているような場合は、ぜひとも手助けしてくれる人も探しておいてください。

DIYによる空き家解体にかかる費用

 業者に空き家の解体工事を依頼した場合、その広さや構造などによって100万円前後、もしくはそれ以上の解体費用が必要になります。そのことを考えると、ご自身で解体したほうが“安上り”と思うかもしれません。
 しかし、実際にご自身で空き家を解体しようとすると、さまざまな経費が必要になることがわかるでしょう。ここで、その主なものと目安をご紹介します。

① アスベストの事前調査(書面調査・目視調査)……8万円~

② 養生や足場の費用(足場と養生代を併せて1,000円~/㎡目安)
 30坪2階建ての場合……20万円~

③ 廃材運搬費用(15,000円~/2tトラック)・廃材処分費用(5,000円~/㎥)
 廃材の処分費用は、その内容と自治体によって異なります。

④ 重機やトラックのレンタル費用
 重機……7,000円~/日
 トラック……25,000円~/日

⑤ 建物滅失登記の費用
 自分で行う場合……1,000円~
 土地家屋調査士に依頼する場合……3万円~

⑥ その他
・アスベスト含有建材使用時の除去作業費用
・協力者の協力を依頼する場合のお礼や昼食代
・挨拶回りの際の手土産
・補充用の工具や防護メガネや手袋などの予備など。

 まとまった金額が必要になる解体工事では、施主様の立場ではできるだけ経済的に行いたいと考えるのは当然です。しかし、そのために行ったことで、かえって費用がかさんでしまうこともあります。まずは、マトイの無料見積り・無料相談等をご利用ください。
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空き家解体をDIYで行う場合の注意点

 自分で空き家を解体する場合、次の点について特に注意が必要です。

① アスベストの対応は慎重に。
 最初に行うことは、アスベストの事前調査とその結果報告です。これは自分で行うことはできず、専門業者に依頼することになります。調査の結果、アスベストを含有する建材が使用されている場合、その除去については専門業者に依頼することになります。

② なによりも安全確保を最優先。
 安全を確保するための対策をしっかり整えることが重要です。
 解体する空き家については足場の設置、そして工事を行うご自身は安全に工事を行うための作業着、ヘルメット、防護メガネ、防護手袋、安全靴などを正しく着用します。なお、協力者がいる場合は、これらの装備についてその人の分も準備して、安全への配慮をする必要があります。
 さらに、けがをした場合、すぐに対処できるように近くに清潔な水やガーゼ、そして携帯電話等を置いておくといいでしょう。

③ 工事中の事故やクレーム、トラブル対応はすべて自己責任。
 厳しいようですが、起こりうる事故やクレーム等はすべて自己責任で対処しなくてはなりません。ご自身で解体工事を行う場合、近隣からのクレーム対応や、たまたま通りがかった人に何らかの迷惑をかけてしまったような場合、間に入る存在がいません。いかなる事態においても、すべて自己責任として、ご自分で対応することになります。

④ 途中から業者に依頼する場合、費用が高くなってしまう。
 何事にもいえることですが、“想定外のこと”は空き家の解体工事でも起こりえます。
 例えば、「天井板を取り外してみたら、想像以上に太く長い梁が渡されていた」、「手持ちの小型重機で間に合うと思っていたが、実際に作業を開始するともっと大型の重機でないと難しいことが分かった」など、いろいろな想定外があります。
 そんなことから挫折し、途中から解体業者に依頼してバトンタッチする方もいらっしゃいます。無理に続けてけがや事故につながることを考えたら、それも賢明な判断です。
 しかし、そうした場合、それまでにかけた費用が無駄になってしまいます。そして業者に支払う費用を併せると、自分で解体するにしても、最初から業者に依頼するにしても、費用が割高になってしまいます。

DIYで解体工事をするのは正解?! 業者に依頼するメリット

 「空き家を自分で解体しよう」もしくは「解体したい」と思う理由は、単に費用だけでなくさまざまな理由があることでしょう。例えば、慣れ親しんだ家を自分の手で大切に始末したい、という思いがあってのことかもしれません。もちろん、DIYの腕に覚えもあってのことでしょう。
 一方、私たち業者は、解体工事において何よりも安全と効率を大切にします。その点からみると、ご自身での解体工事は、不足している工具や重機をわざわざ調達しなくてはならない、それを扱うための免許を持っていなければ改めて免許取得するか、免許所有者にその部分を依頼しなくてはならない、といったことも必要となります。これは効率的ではありません。また慣れない作業もあり、それに伴うけがなどのリスクも生じます。

 こういったことから、無理をするよりも業者に依頼することをお勧めします。
 解体業者に依頼することで、代行できる諸手続きは代行し、施主様自身が行うべき手続きについてもしっかりサポートします。さらに、施主様に代わって近隣の住民の皆さんと解体工事の窓口となって配慮し、クレームにも対応します。
 施主様の解体工事おけるサポーターとして、こういったことを施主様に代わって行いながら、解体工事が効率的かつ安全に遂行できるように最後までかかわります。こういった関りによってご負担が大きく軽減されることは、施主様にとって業者に解体工事を依頼する大きなメリットといえます。

まとめ

 ご自身で空き家を解体するということは、単に建物を解体撤去するだけにとどまりません。それに付随するさまざまな準備や諸手続き等も自身で行うことになります。その点も含めて、慎重に判断することをお勧めします。
 そして何よりも大切にしていただきたいことは、「安全性」です。いろいろな考えがあってご自身での解体工事を選んだとして、けがをしたり、けがをさせたりしては元も子もありません。
 この点において判断に迷う際は、「足場や養生が自分で正しく、しっかりと行えるか」という点を見極めてください。足場や養生の設置は、解体工事の最初に行う、安全確保に欠かせない工程です。この工程に不安がある場合は、ご自身での空き家解体は潔く諦めることが賢明です。
 本文でも触れましたが、「思い出のある家の最期を自分で……」といった気持ちもあって、ご自身の手による解体工事を選ばれる場合もあるでしょう。でも無理は禁物です。その思いを行動に移す方法はほかにもあります。その場合は、どうぞマトイにご相談ください。その点も含めて、お1人お1人が望む形での解体工事をご提案いたします。
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記事の監修

株式会社マトイ 営業担当菅野

株式会社マトイ営業部の菅野です。コラムの監修をしております。
実際に仕事の中で経験したこと、調べてより勉強になったこと、両方を読んでくださる皆さまと共有できたらと思っています。
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