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木造の建物を解体するには。手順や流れを分かりやすく。

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 子どもたちの独立やライフスタイルの変化に伴って、家の建て替えや今住んでいる家を処分して住み替えを考えている人も多くいらっしゃることでしょう。
 そんな時に行うことになるものの1つに、現在住んでいる家の解体があります。
 しかし、「解体」といっても、始終、行っているようなものではありません。そして、費用も高額です。それだけにトラブルを起こすことなく、スムーズに進めたいとはだれもが思うことです。
 そのためには、まず施主様として行うべき準備や解体の流れ、業者はどのようなことを行うのか、施主様としてどのようなことを行うのか、といった基本的なことを知っておくと良いと思います。
 今回は、木造家屋の解体についてそれら施主様が知っておくべきことについて取り上げます。

木造建物に見る解体工事の特徴

 解体工事といっても、その内容は建物本体だけを解体撤去するもの、外構だけを解体撤去するもの、もしくは建物内部だけを解体するものなど、さまざまです。
 さらに、建物の解体においても、木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造などの構造によっても、用いる機械や人員、工期なども違ってきます。
 今回取り上げる木造家屋の場合、コンクリートや鉄筋を使用している部分が少ないため、重機やカッターは鉄骨造や鉄筋コンクリート造と比較するととても少ない傾向にあります。その分、重機類の搬送やオペレーターの費用などが少なく済みます。
 その一方で、手作業で解体を進める部分が多くなります。そのため、1日に何人くらい作業員を投入できるかによっても工期が変わってきます。
 しかし、工期延長は単に作業員の配置人数だけが要因ではありません。作業員のスキルの熟練度合いなども関係します。とくにコンクリート部分等を解体するはつり工事などでは、作業員の熟練の程度が大きく影響します。木造だからといってコンクリート部分がゼロというものではありません。例えば玄関や駐車場の床や基礎部分などにコンクリートは使われています。さまざまな解体工事に、はつり作業は欠かせないものです。
 マトイでは、作業員の適正人数を配置し、現場の状況も考慮できる作業員により質の高い作業を行っています。なお、例として挙げたはつり工事については、こちらのコラムで解説していますので、ご覧ください。

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はつり工事について。段取りや注意点を細かく解説します。

木造建物の解体に向けての準備

 解体工事ではその前段階としての準備、メインとなる工事、そして工事後というように大きく3段階に分けられます。
 まず前段階としての解体工事に向けての準備について説明しましょう。

解体工事の前段階―情報収集を行いながら依頼候補となる解体業者の選定

 
 最初に行うべきこととして、情報収集と依頼する解体業者の選定があります。
 これに関しては、情報収集しながら依頼候補となる業者を複数選びましょう。
 情報収集では、インターネットを活用する、知人等で解体工事を経験した人の話を聞く、近所に業者があった場合はそちらに尋ねてみる、などの方法があります。
 このとき、次のことを注意してください。

① 最初から「解体工事を依頼したい」というのではなく、「解体工事を検討(●●)したいと思うのですが、ちょっと教えてほしい」という形で切り出した方がいいでしょう。なぜならば依頼を前提に話を切り出すと、少し意に沿わない点があったとしても、断りにくくなることがあり得るからです。また、何度も営業の電話がかかってくるといった煩わしいことが起こるかもしれません。マトイではご依頼が確実でなくても、解体工事について、そして助成金申請や不用品処分など解体工事に伴うようなことも併せて、ご相談に対応しております。どうぞ安心して、お気軽にお問い合わせください。
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② 問い合わせに対する回答内容のほか、対応の親切さや的確さなども含めて、印象のいい業者を2~3社選び出して、相見積りを行ってから依頼業者を決めましょう。
 解体工事費用は高額になることから、どうしても「安い業者」を選びがちです。しかし、安さと仕事の質は別です。安い業者に依頼したとして、解体作業や仕上げの整地などのずさんさから近隣の方々とのトラブルを招いたり、追加工事が発生したりしたら、当初の見積りを上回る可能性があります。ここは、費用の安さだけでなく、誠実で確実な工事を行ってくれる業者を選ぶようにしましょう。
 では、そういった業者を選ぶには、どのような点に注意すべきでしょうか。それは、小さなことに対してでも対応が丁寧で的確であることです。
 なお、業者を選ぶ際のポイントを、こちらのコラムで詳しく説明していますので、どうぞご一読なさってください。

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解体工事でトラブルを避けるためには

解体工事の前段階―家屋とその周辺の事前調査

 依頼する業者の候補とする複数の業者を選んだら、次に業者を決定するために現地調査を行ったうえで見積りを提出してもらいます。これは実際に業者に現場に出向いてもらって、大まかな費用の見積もりを出してもらうことです。これをもとに提出された見積書を検討して、依頼する業者を決定します。
 なかには、依頼が決定しない段階で現地に足を運ぶことを渋る業者がいるかもしれません。しかし、現場に足を運んでこそ、概算といえどもよりそれぞれの現場に見合った内容の見積りが作れるものです。もし候補に挙げた業者が、現地調査を渋るようなことがあれば、その業者に依頼することは避けた方がよいでしょう。
 なお、現場が遠方である場合などを除いては、現地調査にはできるだけ施主様も立ち会うことをお勧めします。それは調査がスムーズになること、業者と一緒に調査に立ち会うことで見積り内容について業者から説明を聞ける、隣接した家との境界やその状態なども調査しやすくなる、等の理由からです。
 この現地調査については、こちらのコラムで詳しく説明していますので、是非ご覧ください。

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解体の立ち会い見積りはどこを見る? 現場担当者に聞く、見積りのチェックポイントをまとめました

解体工事の前段階―解体業者を決定

 依頼時、現地調査時などの対応の状態、現地調査を基に提出された見積り書を比較検討して、最終的に依頼する業者を決定し、本契約を交わします。
 見積り書を検討する際は、金額以外の部分もしっかりチェックしてください。その際に、意味がよくわからないような点、疑問点などを質問し、確認することが大切です。
 なお、見積り書の具体的なチェック点については、こちらのコラムで説明していますので、どうぞご覧ください。

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解体見積り書の見方と注意点について

解体工事の前段階―設備撤去とその予約および近隣への挨拶回り

 次はライフラインに関する設備の撤去と近隣への挨拶回りをします。
 設備撤去では、電気・ガス・電話等を止める手続きですが、これは施主様ご自身で行う場合と、業者が行ってくれる場合があります。業者との契約段階で、工期を含めた詳細を最終的に決定しますので、そのときに確認しましょう。
 水道は工事中も使用するため、そのまま使えるようにしておきます。ただし、業者によっては工事に使用する水道料金が解体料金に含めているところ、別精算とするところなど、工事で使用する水道料金の扱いが異なります。これについても、業者に確認しておきましょう。
 まずは水道局に「解体工事をするために、これまでの生活用水分を清算してほしい」旨を伝え、精算してください。
 なお、マトイでは施主様が質問されなくても、こちらの段取りは代行いたしますので、ご安心してお任せください。

 挨拶回りも重要です。ご近所の方々に解体工事を行うこと、工事期間やなんらかの際の連絡先などを記した手紙を持参し、ご迷惑をおかけすることとともにご協力いただけるようにお願いします。
 挨拶回りは解体業者の担当者が行いますが、施主様も一緒に同行されるか否かは、施主様とご近所との関係性(それまでその場で暮らしてご近所付き合いがあったか否か)やお仕事の都合などによって異なります。どのようにすべきかは、業者の営業担当者と相談なさって決めてください。

解体工事の前段階―建物内の家具や不用品等を処分

 建物のなかには、それまでの生活に使っていた家具・食器類・衣類・書籍等、色々なものが収まっています。これらのなかで移動できるものはすべて運び出します。このときの理想は、「家のなかが空っぽの状態」です。これを目指して残置物を減らすことで、廃棄物の量が少なくなり、解体費用の増大を最小限にとどめることができます。
 とはいえ、すべてを自分たちで行うことは大変、というときは解体業者にご相談ください。解体時の廃棄物と一緒に処分できるものもありますし、マトイでは不用品の処分も行っているので、残置物処分についてもいろいろな面でご協力できます。
 なお、解体時の残置物の処分について、こちらのコラムでも説明していますので、どうぞご確認なさってください。

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解体前の片付けには、どのくらいの費用を確保しておけばいい?

着工前に知っておきたい、費用を左右するポイント

 施主様としては、事前に解体工事費用の相場を知っておきたい、と思われることでしょう。しかし、解体工事費用はそれぞれの建物によって変わり、なかなか一言で示すことができません。それは、1軒1軒の現場が違うからです。
 そのため、見積り内容を理解するためにも、どのような現場の解体工事費用が高くなるのか、その要因を事前に知っておくことは大切です。解体工事費用を左右するポイントには、次のようなものがあります。

① その建物が建っている場所が住宅密集地、現場への道幅が狭い、狭小敷地、または斜面に建っている
 この場合、重機の搬入が難しく手作業が多くなったり、廃棄物搬出の大型トラックが使えずに小さいトラックで何回も往復したり、ということから費用総額が高くなります。

② 交通量や人通りが多い
 交通渋滞や不慮の事故などを予防するために、通行誘導員を配置するなどの人件費が加算されます。

③ 価格の変動
 解体業者の繁忙期(12月~3月の年度末にかけて)は、業者によっては価格を高くする業者もいるようです。

④ 付帯工事が多い
 庭木・庭石、ブロック塀、フェンス、門扉、駐車場、倉庫・物置、井戸の埋め戻しなど、家屋本体以外のものの解体撤去作業は付帯工事として追加料金になります。

⑤ 不用品など残置物が多い
 解体工事では、排出された廃棄物は正しく分別してそれぞれに廃棄することが義務付けられています。残置物が多いと、その作業に手間がかかるとともに廃棄物の量が増えて追加費用となります。残置物は、できるだけ施主様サイドで処分することが重要です。

木造建物の解体工事の流れと必要な期間

 次は解体工事本番です。解体工事の流れに沿って、どのようなことを行うかを説明します。

周辺環境を整え、足場と養生の設置および残置物処分―工事1日目

① 重機や工事車両の作業空間を確保するために、塀などを撤去します。
② 解体する建物の周辺に足場を組んでいきます。これは、その後の工事を安全に進めていくために重要な設備です。
③ さらに建物周辺を養生シートで囲みます。養生シートの設置は、埃や騒音の周辺への広がりを最小限にとどめるために大切な作業です。
④ 室内に残された家具類を撤去し、排気に向けての分別を手作業で行います。残置物が少なければ少ないほど、この手間が省けて、工期やコストを抑えることができます。逆に、残置物が多ければ多いほど、処分のための手間や時間・コストがかかり、1日では終わらないことがあります。

屋根の瓦撤去と内装解体および外構の撤去―工事2日目

 この段階は、次のようなことを作業員の手作業を中心に進めます。
① 瓦や屋根材を撤去。解体工事は上から下へと進めていきます。そのため、最初に屋根瓦や屋根材などを撤去します。とくに屋根瓦は分別が必要であるとともに、状態がよければ買い取ってくれる業者もあることから、手作業で取り除いていきます。
② 内装材の解体撤去。壁材、トイレの便器や浴室の浴槽や台所の調理台や流し台、その他、作り付けの家具などを撤去します。
③ さらに庭木や塀などの外構を撤去。これによって廃棄物の分別や、この後に続く解体のための機械を利用するための作業スペースを確保します。

外構類の撤去、および重機等を使っての構造体の解体―工事3~5日目

 この段階では、重機やその他の機械を使っての作業が多くなってきます。また、解体作業と並行しながら、排出される廃棄物を分別し、トラックに積み込んで、処分場へと搬出します。
① 解体に必要な重機を搬入。
② 内装解体が終了した建物を重機で上から解体していきます。この作業では、騒音はもちろんのこと粉塵が舞うために、散水しながら作業を行います。
③ 重機での解体を進める一方、作業員が手作業で釘やタイル・ガラス類などを手作業で分別していきます。廃棄物の内容ごとに処分場が異なること、処分場によっては釘やタイル類など細かく分別しなくてはならないところもあります。そのため、作業員は利用する処分場の受け入れる廃棄物や分別方法をはじめとした引き渡し方法などを把握したうえで作業を進めています。

建物の基礎の解体―工事6日目

 建物の地上に出ている部分が解体撤去された後は、基礎部分の撤去に移ります。木造の建物でも、この基礎部分にはコンクリートを使っているため、重機を使用して徐々に崩しながら解体撤去を進めていきます。
 この作業は時間がかかります。そして基礎コンクリートの面積が広ければ広いほど、そしてその厚みが厚いほど撤去に時間がかかります。また、本体となる建物のほかに駐車場や塀などの基礎部分も同様に作業を進めていきます。

地中埋設物の撤去―工事6~7日目

 基礎部分のコンクリートが除去されると、地面となってそこに埋め込まれているものの撤去ができます。一般的には浄化槽やガス管・水道管などです。
 しかし、このときに予測していなかったもの、例えば昔、解体をしたときのものと思われる瓦礫類や古井戸、浄化槽などが発見されることがあります。この場合は、追加工事としてそれらを撤去することになるため、その分、工期が延びたり、コストが加算されたりします。

整地・残土処理・掃除―工事8日目

 地上にあるもの、地中にあるものの解体撤去が終了したら、残っている廃材や残土を分別して処理場に搬送します。そして、更地になった部分を整地し、周辺を含めて掃除を行って工事が終了となります。

木造家屋の解体撤去の期間は、8~2週間前後を目安に

 木造家屋の解体の流れと期間について説明しましたが、期間はあくまでも目安としてとらえてください。すでに述べたように、建物の延べ床面積の広さや基礎部分の広さ、付帯設備などの追加工事の有無や量、工事中に発生した事案による追加工事の有無などによって、工期はここで説明したものよりも長くなることがあります。そのため、工期の目安としては8日から2週間前後をみておくといいでしょう。
 なお、こちらのコラムでは工事の流れや日数の目安などについて、さらに詳しく説明をしています。どうぞお読みください。

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解体工事は何日かかる? その準備から終了までの期間を説明

木造建物の解体工事終了後に施主様が行うべきこと

 解体工事が終了したら施主様は次のようなことを進めていきます。

工事終了後の現場を確認して引き渡し

 解体工事が終了したら、施主様は現場に赴いてまず敷地の状態を確認しましょう。敷地内の整地はきれいにされているか、周辺も含めて清掃が行き届いて廃棄物が残るなどしていないか、周辺の建物を傷つけてはいないか、などを確認します。

近隣に工事終了の挨拶

 引き渡しに続いて、近隣の方々に工事終了のお知らせと、これまでのご協力のお礼を伝えます。これは、工事開始前の挨拶回りと同様に、業者だけで行う場合と業者と施主様が一緒に行う場合があります。この点については、施主様の事情などを併せて業者の担当者と施主様が話し合ってどのようにするか決めます。

最終費用の確認

 解体工事費用の支払い方法は、最初の契約段階で業者と施主様とで話し合って決めておきます。しかし、工事中に想定外の地中埋設物が見つかったり、なんらかのハプニングが起こったりして追加工事とそれに伴う追加費用が発生することがあります。
 これらを含めて、工事終了後には最終的な費用を確認して、支払いを済ませます。

建物滅失登記の手続き

 建物を解体後に行わなくてはいけない大切なことは、「建物滅失登記」の手続きです。
 建物滅失登記とは、建物が無くなったことを記録するための手続きです。これを行わないと、いつまでも建物が存在していることになって、そこの住所でずっと固定資産税請求のお知らせが届いたり、その土地を売却しようとするときに不都合が生じたりします。
 そのため、解体工事終了1か月以内にこの手続きを行わなくてはなりません。
 この建物滅失登記に関する手続きについては、こちらのコラムで詳しく説明しています。どうぞご覧ください。

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解体後の建物滅失登記をご説明。申請方法はこのコラムを読めば安心。

まとめ

 解体工事をしようとする場合、まず大切なことはどのような流れで進んでいくのか、を知ることです。詳しい内容はわからないとしても、もしくは直接関係しないとしても、ご自身が施主様としてその解体工事に関わっていくには、その進行を理解しているか否かで、全体の理解は大きく違ってきます。
 今回は木造家屋の解体について取り上げました。しかし、ここに書いている内容の多くは、木造家屋だけでなく、それ以外の方法で造られている建物を解体する際にも共通するものです。これから解体を考えている皆さんの参考になればうれしいです。そして、解体工事や建て替え等に関してご不明な点や迷われていることがありましたら、どうぞマトイにお問い合わせください。皆様のよりよい選択の一助となるよう、一緒に考えさせていただきます。
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記事の監修

株式会社マトイ 営業担当菅野

株式会社マトイ営業部の菅野です。コラムの監修をしております。
実際に仕事の中で経験したこと、調べてより勉強になったこと、両方を読んでくださる皆さまと共有できたらと思っています。
解体は初めてのご経験という方、とても多いのではないでしょうか。
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