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解体時の家具処分、目指すはラクしておトクな究極の断捨離!

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 家を解体するとき、施主様としては少しでも解体費用を安く抑えたいと思うことでしょう。大金を支払うのですから、それは当然です。
 費用を抑えるには、工事前に家にある不要な品々を自分たちで処分することがコツの一つになります。そうすることで廃棄物の量が減って、全体の費用を抑えられます。これをしないと、解体によって出る廃棄物に、さらに廃棄物が上乗せられ、処理費用が余分にかかることになりかねません。
 でも、わかっていても時間的にも労力的にもなかなか難しいことです。自宅でも不用品の処分が進まないという方が多いなか、何年、もしくは何十年も前に独立して出た実家では、さらに勝手が違います。片づけるといってもなにから手を付け、どのように処分していったらいいのか、途方に暮れることも多いでしょう。それに、自分で処分するとしても、何らかの費用はそこでもかかります。「ラク」とか「おトク」ということは、単に金額の大小とは限らないと思うのです。費用がかかったとしても、手間や時間がさほどかからなかった、体や精神的なプレッシャーが軽減した、という面と経済性のバランスが大事なのではないでしょうか。
 そういった点から今回は、ラクに、おトクに、スムーズに家具を処分し、より有効にお金を使う方法を考えてみます。

整理整頓の基本「出す」「分ける」「減らす」「納める」を踏襲して家具処分の事前準備

 世間では少し前から「断捨離」がブームとなっています。身の回りの不要なものを整理し、すっきりした環境で暮らそう、ということです。
 こういったなか、整理整頓の基本とされているのが「出す」「分ける」「減らす」「納める」という4段階。しまってあるものをすべて出して、必要なものと不要なものを分ける、不要なものは捨ててものの量を減らし、残した必要なものを種類別に分けてそれぞれの場所に納めます。
 この基本に沿って、解体に際して家の中にあるものを廃棄する方法を段階を追って考えてみました。

どのような家具類があるか、家具の種類を確認!

 「家具」と漠然と思い描いても、とっさにどのくらいの数があるかは思いつきにくいものです。でも、一つひとつ書き出してみると、かなりの数があることに気づくはずです。ざっと書き出すだけでも以下のようなものがあります。

洋タンス        ダイニングテーブル      ソファ
和ダンス        椅子             ローテーブル
整理ダンス       ちゃぶ台           サイドボード
ベッド         食器棚            飾り棚
サイドテーブル     キッチンラック        本棚
絨毯          洗濯ラック          学習机
カラーボックス     洗面台ユニット        机
衣装ケース       鏡台                   等々

加えて、電化製品も家具と同じように処分の対象となります。
 実際に解体を考えている方は、解体する家のなかを実際に見て、どのような家具がどのくらいあるかを具体的に確認しましょう。  
 このとき、使っていないものなどをしまってある可能性がある、納戸、押し入れの天袋や天井裏、そして屋外にある物置などもチェックしておきましょう。これらは見落としがちな箇所で、工事が始まってから開けてみたらものがいっぱい詰まっていた、ということもあります。

大判の付箋を使って家具をラベリング

 どのような家具がどの程度家のなかにあるかを確認したら、次はラベリングの準備です。この場合のラベリングとは、それぞれの家具の処分方法を明示するために、それぞれの家具に印をつけることです。
 家具を処分するための方法としては、次の5つの方法があります。

1. 自分の家で引き続き使う
2. 自治体の粗大ごみ回収を利用して処分する
3. 不用品回収業者を利用して処分する
4. リサイクルショップやフリマアプリ、買取サービスを利用して処分する
5. 友達に譲ったり、寄付システムを利用したりして処分するもの

 はじめから、この5つに分類することが難しい場合は、「引き続いて使うもの」と「それ以外の方法で処分するもの」の2つに分類してもいいと思います。そのために、まず色違いの大判の付箋紙とマスキングテープを準備します。
 分類する項目ごとに付箋の色を決めて、一つひとつの家具を前述の5項目もしくは2項目に沿って付箋を貼っていきます。付箋だけだと時間が経つうちにはがれてしまうことがあるので、念のため、マスキングテープで付箋の一部分を固定しておきます。付箋以外では、養生テープを色違いで使ってもかまいませんが、家具の素材によってはテープを剥がす際に表面を傷めることがるので、家具の素材や塗装の状態などを見極めて使用することをお勧めします。

「出す」「分ける」「減らす」「納める」で家具のなかを空っぽに

 「ものの入れ物」である家具を必要なものと不要なものとでを分類し、処分方法の分類もできたら、次はその中身の処分にかかります。中身が入ったままでは、重たくて移動させるのも大変です。それに、なかに何か重要なものが入っていることもあります。一度、中身を全部出して、重要なものが入っていないかどうかを確認することが大切です。
 以前、人から聞いた話です。高齢者のデイサービスに通っていたお年寄りが亡くなりました。離れて暮らしていた息子さんが施設に訪れ、「母が使っていたタンスにたくさんの衣類があります。タンスごと寄付しますので使ってください」とのことでした。
 その申し出をありがたく受けた職員が、後日、タンスの衣類を整理していたら、なんと引き出しの底に数百万円もの現金が出てきました。もちろん、すぐに現状の写真を撮って息子さんに連絡し、現金は返却したそうです。
 似たような話は、遺品整理の方からも聞くことがあります。こういったこともありますので、まずは、家具類のなかはすべて出してみることをお勧めします。
 家の解体に伴うものの処分の場合は、再び「納める」ということはほぼありませんが、できるだけ地域のごみ回収を利用して廃棄できるものは、燃えるゴミ、燃えないゴミ、衣類ゴミなどというように、その地域の分類方法や回収日に合わせて処分するようにしましょう。

家具類を処分する方法とその費用相場

 家具は、大きさも素材も、そして用途もいろいろなものがあります。そのために、すべてを同じ方法で処分できるわけではありません。ここでは家具とそれに関連した電化製品の処分方法について説明します。なお、友達に譲ったり、寄付システムを利用したりすることについては、それぞれのケースで異なる点が多いので、ここでの説明は割愛させていただきます。

不要な家具を自分で処分する方法

 一般的に、家具を処分する際は粗大ごみとして処分します。粗大ごみの規定は、おおむね一辺が30㎝以上のものと定められていますが、具体的な規定はそれぞれの自治体によって異なります。ゴミ袋に納められる程度に小さく切断できるものは切断し、ゴミ袋に納めて地域のごみ収集日に出します。それができないものは粗大ごみとして処分します。
 ただし、事業系のごみ、家電リサイクル法対象であるテレビやエアコン・冷蔵庫・洗濯機・乾燥機など、小型家電リサイクル法対象であるパソコン・ゲーム機・デジタルカメラなど、その他タイヤ、ホイール、物干し台、消化器、ガスボンベ、耐熱金庫は受け付けてもらえません。
 粗大ごみの分類や出し方、一度に出せる個数などについても各自治体で決まりがあるため、各地域のホームページなどを確認し、それに従って出してください。出し方は、一般的には事前に自治体の粗大ごみセンターに電話もしくはオンラインで回収を申し込み、購入した粗大ごみ処理券を貼付して指定された日に指定場所に出します。
 なお、料金はその大きさによって異なりますが、小さいもので1点数百円ほど、ソファやタンスなどの大きなものになると1点2,000~3,000円ほどになります。
※地域により金額は変わることがあります。詳しくは、最寄りの自治体にお問い合せください。

不要な家具を不用品回収業者に依頼して処分する方法

 自治体で引き取ってもらえないリサイクル家電や収集運搬が難しいものなども引き取ってもらえます。
 不用品回収業者に依頼して処分することの大きなメリットは、利用者の都合のよい日時に指定の場所までトラックで来てくれる点にあります。そのため、利用する人は搬出の手間がかかりませんし、わざわざ回収のために仕事を休んだり、スケジュールを調整したりしなくて組みます。
 また、家具だけでなく衣類やその他の不用品も含めて回収してくれるところや、部屋いっぱいになった不用品を分別してくれるところもあり、それぞれの状況に応じて利用すると手間や労力がかなり省けます。
 しかし、その反面、料金が自治体の粗大ごみ回収に出すよりも割高の傾向です。
 例えば、軽トラックに積める不用品の量は、一般的に重さ350㎏、体積1.5㎥といわれています。具体的には、冷蔵庫、縦型洗濯機、シングルベッド、マットレス、その他の不用品が入った45ℓゴミ袋3個程度が、軽トラックに積み込める目安です。
 料金の相場としては、軽トラック1台分で10,000~20,000円前後、2tトラック1台分だとおよそ30,000~40,000円前後とみておくといいでしょう。なお、見積もりなどを取り、示された金額が税抜きなのか税込みなのかも忘れずに確認しておいてください。
また、業者のなかには無許可で不用品の廃棄方法がいい加減だったり、料金設定が曖昧で後から過剰な追加料金を請求してトラブルになったり、ということがあります。そのため、事前にホームページや電話をかけて一般廃棄物収集運搬の許可を持っているか、スタッフの対応や質問に丁寧に答えてくれるか、料金体系が明確であるかなどを調べましょう。そのうえで複数の業者に相見積を取って決めることをお勧めします。

リサイクルショップや買取サービスを利用して処分する方法

 リサイクルショップや買取サービスなどの利用も一つの処分方法です。ただし、その対象となるものはまだ使えて、傷みが激しくないものやデザイナーズブランドのものになります。それでも、ただ廃棄するのではなく、次に活かせること、引き取ってもらうことでいくらかの代金が支払われることなどメリットがあります。
 一般的な手順と流れです。
①オンライン、もしくは電話で相談・申し込みを行う
②利用者が指定した日時に業者が訪れ、対象のものを査定
③査定額に納得できればその場で現金の受け取り
④当日運搬できるものは当日回収、できないものは後日回収

 このほかにフリマアプリやネットオークションを利用する方法もあります。しかし、これらの方法に慣れていない人で、かつ大型家具になると、搬送方法をどのようにするかのやり取りや、配送料金の扱い等、面倒な点があるかもしれません。

解体業者に処分を依頼する方法

 解体業者に不要になった家具の処分を依頼することも可能です。工事を依頼する際に不要になった家具類を一緒に処分できないかどうかを相談してみるのもいいでしょう。その際、自分たちでの処分が難しいもの、処分してもらいたいものなどをはっきり決めたうえで相談しましょう。処分するものの素材や量などによっては、無償で処分してくれる可能性もあります。
 はじめから家のなかにある家具類や不用品全部…となると、別に廃棄物処理の費用が発生しますし、その金額もかなりの額になると思われます。しかし、大型家具類は自治体の粗大ごみ回収に出しても有料になりますから、金額面とともに手間がかからず楽に処理できる方法を選択するのもいいと思います。
 業者に相談・依頼する場合は、見積もりや工事依頼の段階で不用品も一緒に処分したい旨を伝えて、見積もりを出してもらうといいでしょう。そのためには、ある程度、家具を含めた不用品の分類をして、業者に依頼したい不用品の量を出しておくことが必要です。

リサイクル家電やパソコンなどの処分方法

 電化製品の処理で注意が必要なものは、エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などは、家電リサイクル法によって、リサイクルできる部分はリサイクルするように決められています。そのため、他の粗大ごみのような廃棄ができません。                                        
 リサイクル家電を処分する方法として、処分する同品目のものを新しいものに買い替える際は、購入するお店に引き取りを依頼できます。
 処分だけの場合は下記のような方法があります。
①購入したお店に引き取りを依頼する
②購入したお店がわからない場合は、解体する家がある市区町村が指定する方法で処分
③郵便局の振込方式で料金を支払い、指定引き取り先に直接持ち込む方法で処分する

 引き取りを依頼した場合は、指定した回収日時に回収業者が訪問し、回収します。その際、「家電リサイクル券」に必要事項を記入すると、回収業者への引き渡し時に控えを渡されます。この控えを用いることで、家電リサイクル券センターのホームページでリサイクル状況を確認できます。
 またリサイクル家電と同様に、処分に注意したいのが小型家電製品です。
 これはパソコンやその周辺機器、デジタルカメラ、通信機器など電池や電気で動く家電400品目が小型家電リサイクル法の対象家電として指定されています。これらには、鉄・アルミ・金・銀・銅・レアメタルなど有用な金属が多く含まれている一方、鉛などの有害な物質も含まれています。有用な物質は活用し、有害な物質は人々に影響を与えないように適正な処分を目的に回収することを目指しています。
 回収方法としては以下の方法があるので、利用しやすいように処分してください。
①自治体が区役所や図書館などの公共施設に設置している小型家電回収ボックスなどを利用
②製造メーカーに回収依頼
③家電量販店での回収サービスを利用
④廃品回収業者に依頼

最終の目標形は「家のなかは空っぽ!」

 家具の処分は、その家具の状態や処分のためにどの程度の手間をかけられるかによって方法が違ってきます。また、その家がある自治体によって処分方法も異なります。
 もちろん、費用をできるだけ抑えることも大切です。でも、それによって施主様の日常が解体する家の片付けだけに追われ、疲労困憊しては元も子もありません。ここは上手に業者とお金を使って、施主様の負担と時間を効率的に活用する方法を考えることも一案です。
 そのためには、自治体の粗大ごみ回収を利用して自分で処分するものや、業者を利用して処分する方法など、以下のチャートにあるようにそれぞれの家具に応じた処分方法を組み合わせて行っていくことを検討してはどうでしょうか。

 解体工事を控えた片付けの最終目標の形は、「家のなかは空っぽ」の状態です。工事着工前までにこの状態に整えることが、工事の進行をスムーズにし、全体的な費用も抑える大きなポイントになります。
 そのためには、片付け期間として最低で1か月は見ておいてください。なぜならば、粗大ゴミに出すにしても、通常は申し込みから1週間程度かかりますが、それ以上かかる場合もあります。また、業者に依頼する場合でも、見積りを出してもらったり、業者と施主様とで回収日の日程調整をしたりする時間も必要で、それらを含めて余裕をもつことが大切です。
 家具廃棄以外の事前準備については、以前のコラムも是非ご参照ください。

解体時の家具処分、目指すはラクしておトクな究極の断捨離!

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解体工事は開始前の事前準備から

まとめ

 住まなくなった家の家具の処分は大変です。家のなか全体にある一つひとつの家具をどのように処分するかを考えるだけでも一苦労。でも、そここそが肝心な点です。片づける前に、どのようなものがあるか、どのように片づけるかなど、処分の計画をしっかり立てておくことです。といっても、すぐにできることではありません。
 解体工事は新たなスタートの基盤づくりでもあります。その大切なときに、片付けだけにエネルギーを使い切るわけにはいきません。どうしたら施主様のご負担を少なく、効率的に、解体工事の準備段階から施主様のサポートをさせていただくかを私たちマトイは常に考えています。是非、マトイにご相談ください。解体時の廃棄物と一緒に処分できるものの選別や料金の見積りなどを施主様とご相談しながら行わせていただきます。
 詳しくはマトイ無料お見積りフォームへ。
 解体にまつわる小さな疑問もお気軽にご相談ください。

記事の監修

株式会社マトイ 営業担当菅野

株式会社マトイ営業部の菅野です。コラムの監修をしております。
実際に仕事の中で経験したこと、調べてより勉強になったこと、両方を読んでくださる皆さまと共有できたらと思っています。
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