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庭木の伐採、その費用、DIYなど、知っておきたい基礎情報

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 いつもの通り道にある古い家には大きな桜の木が植わっていました。花はもちろん、葉が勢いを増す梅雨時にはその木肌や葉からさわやかな香りが放たれ、秋には紅葉で道行く人を楽しませてくれていました。
 ところが数年前のある日、地面から50~60㎝くらいのところから太い幹を残して伐採されていたのです。とても残念でしたが、きっと何かの事情があったのでしょう。しかし、その翌年の春には、切り株から伸びた短い枝から可憐な花を咲かせていました。すごい生命力です。今では大人の腰のあたりまで伸びた枝が季節の移ろいを楽しませてくれています。
 こちらの家の方のように、庭木の伐採を考えている方、迷っている方が多くいらっしゃることでしょう。そこで今回は、庭木の伐採に関連することをまとめてみました。

庭木の剪定・伐採・抜根はどう違う?

 庭木の扱いを表す言葉にもいろいろなものがあります。素人から見ると、大きな違いはないように感じられるものでも、実は大きな違いがあります。用語の意味を理解しないでいると、業者とのやり取りにおいて誤解を招いて、施主様が考えていることとは異なる結果になってしまう場合があります。
 そこで、最低限押さえておきたい庭木の扱いに関する言葉について、最初に説明しておきます。

【伐 採】
 木を根元近くの部分から切ります。根本から下の根っこの部分は、切り株の状態で残ります。

【抜 根】
 木の根っこを掘り起こして抜きます。抜根は、木を伐採してから行います。

【剪 定】
 枝が伸びたり、葉が茂りすぎたりした場合に、枝の一部を切り取ったり、刈り取ったりして庭木の形を整えます。木を根元付近から切りとる伐採とは意味が大きく違ってくるので、言い間違え・聞き違えがないように注意が必要です。

庭木の伐採方法とその際の注意点

 では、庭木の伐採はどのように行われるでしょうか。施主様のなかには、自分で伐採することを考えている方もいらっしゃるでしょう。専門業者と一般の方が伐採する場合、またそれぞれの木の状態や特徴などによってその方法は細かくは異なるものの、まずは大きな流れを把握しておくことが大切です。

庭木伐採の流れ

 伐採の大まかな流れは次の通りです。

① 伐採に必要な次の道具を準備する。
・【チェーンソーまたはのこぎり】庭木を切り倒すために使用します。
・【梯子または脚立】庭木の高所の枝を払ったり切ったりする際に使用します。
・【ロープ】伐採する庭木にもよりますが、太さ1㎝以上の頑丈なものを用意してください。庭木を倒したい方向に倒す際にロープを張って庭木を引っ張ります。また、伐採後の庭木を廃棄のためにまとめる際にも使用します。
・【ほうきとちり取り】伐採の際に落ちた枝や葉っぱ、木くずなどを掃除する際に使います。
・【ゴミ袋】掃除した枝や葉っぱ、木くずなどを納めて廃棄する際に使用します。
・【その他】ヘルメット、ゴーグル、手袋、安全靴、作業服等、安全を保つための装備。
<伐採に続いて抜根を行う場合>
・【重機類、スコップ】抜根作業を行う際に、根元の土を掘り起こすために使用します。
・【除草剤】抜根時、取り切れなかった根を枯らすために、抜根後の土中に散布します。

② 伐採する木を切り倒す方向を決める。
 切り倒す方向は、伐採した木が当たって困る家屋や塀、そして人などがいない方向に決めます。
 下の図にあるように、切り倒したい方向に庭木に回したロープを張って、それ以外の方向に庭木が倒れるのを防ぎます。

③ 伐採作業に取り掛かる。
・まず枝などを切り落とします。
・次に伐採する方向の側に、木の太さの1/3程度の深さまで約45度の角度で「くの字」に切り込み(受け口)を入れます。
・「くの字」の切り込みを入れた反対側に回って、「くの字」の切り込みの約2/3の高さの位置に水平に切り込み(追い口)を入れます。
・張ったロープを「くの字」の切り込み方向に引っ張って木を倒します。

④ 伐採した庭木を処分する。
 切り落とした枝や葉っぱはごみ袋に入れ、伐採した庭木は適当な大きさに切ってロープでまとめて、地域のごみ収集のルールに沿って廃棄します。

庭木伐採に際してのポイントと注意

 
 庭木伐採に際しては、次の点を心掛けて行います。

① 伐採する時期をしっかりと見極めましょう。
 一般的に、庭木を伐採するのに適した時期は1月から4月といわれます。これは次のような理由からです。もちろん、この時期以外でも伐採することは可能ですが、業者ではない一般の方がご自分で伐採する場合は、伐採しやすい環境を選ぶことがお勧めです。
・木の種類にもよるものの、冬季は葉を落としている木が多く、比較的作業の負担が少なく伐採できる。
・木が乾燥傾向で樹液が減少しているため、木が比較的軽くなっている。
・蜂をはじめとした害虫が少なく、作業しやすい。

② チェーンソーを使って伐採する際には、キックバック現象に注意が必要です。
 チェーンソーの先端上部で伐採作業をすると、チェーンソーのコントロールが失われて、切りたい方向とは逆方向に跳ね上がる現象が起きます。これをキックバック現象といいますが、それによって作業している人にチェーンソーが当たってけがをしたり、跳ね上がった先にあるものを傷つけたりするケースがあります。扱いに不慣れであったり、不安があったりする場合はのこぎりを使うか、業者に任せることをお勧めします。

③ しっかりとした計画を立てることが必要です。
 木の大きさにもよりますが、離れてみている時よりも実際の庭木は太く、高くなっている場合があります。そのため、木の幹の太さや高さを測定したうえで、人手や作業用具、作業手順などの計画をしっかり立てて行います。

【庭木の伐採に際してのお祓いやお清め】
 以前からある庭木の伐採や、古井戸を埋め戻す際には、事前にお祓いやお清めをすることがあります。これは、木や井戸には神様が宿っているとの考えから、昔から行われてきました。現代も、行う場合があります。
 これは宗教的・慣習的な行事ですが、庭木を伐採する際に、こうしたことを行うべきかどうかと迷う方も多くいらっしゃいます。これはあくまでも施主様のお考えによるもので、行ってもいいし、行わなくてもいいものです。
また行う場合も、僧侶や神主の方を招いて行う方法もありますが、もっと簡易的な方法もあります。これから伐採しようとする木に向かって「これまで私たち家族を見守ってきてくれて、ありがとう」という気持ちを込めて手を合わせる、という形もあります。どのように行うかは、その方の気持ち次第、といえます。
 なお、コラムでお祓いについて説明しているものがありますので、庭木の伐採に際してお祓いやお清めについて考えている方は、どうぞ参考になさってください。

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庭木の伐採、業者に依頼した方がよいケースは?

 
 庭木の伐採については、業者に任せた方が安全です。しかし、費用やさほど大きく感じないなどの理由から、ご自分で伐採しようと思っている方も少なくありません。確かに、自分で行った方が費用の負担は抑えられます。
 しかし、前述したように、少し離れたところで見るよりも、いざ伐採に取り掛かってみたら思いのほか大きく育っていた、ということもあります。まずは伐採しようと思っている庭木を確認して、そのうえで業者に依頼するか、ご自分で伐採するかを判断してください。
 なお、その判断の目安として次のような項目を上げておきます。この条件に合う庭木は、専門業者ではない一般の方が伐採するには大きすぎます。専門業者に任せることをお勧めします。

① 高さ3m以上
② 直径20㎝以上
③ 急斜面や隣家との塀に食い込むように生えている庭木

 この場合、作業する人に危険が及ぶ可能性や隣接するものを破損する可能性があります。

庭木の伐採、DIYで対応可能なケースは?

 次は庭木を自分で伐採する場合について考えてみましょう。

庭木伐採をDIYで対応可能なケース

 庭木をDIYで伐採する際は、伐採しようとする庭木が自分の手で伐採できるかどうかの判断が重要です。そのための目安としては、前項で取り上げた「業者に依頼した方がよいケース」以下であることです。要するに次の3点を満たしていることがDIYの目安とすることをお勧めします。なお、DIYの判断要素として、DIYを行うことのメリットやデメリットについても検討するとよいでしょう。こちらのコラムでは、倉庫や物置の解体をDIYする際のメリット・デメリットについて説明している箇所があります。ご一読なさって、参考にしてください。

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① 高さ3m未満
② 直径20㎝未満
③ 平坦な足場が安定した場所に生えている庭木

庭木伐採をDIYする際の注意点

 しかし、DIYが可能な範囲の庭木であっても、少しでも不安を感じるようなときは、一緒に手伝ってくれる人を依頼する、もしくは無理せず専門業者に依頼する、とよいでしょう。その他に注意すべき点を説明します。

① 作業の手順を、事前に確認しておく。
② 家屋や塀、自動車、花壇、フェンスなどのない方向に倒すように計画する。
③ 極端に風が強いときは、思わぬ方向に剪定した枝葉や伐採した庭木が倒れることがあるので、伐採作業のスケジュールを変更する。
④ 伐採作業では少なからず騒音が立つため、前もって隣接する家の方々に挨拶をしておく。

 ご近所の方々への挨拶は、その後のお付き合いにも影響する可能性があるので、お勧めします。なお、その際の詳細については、こちらのコラムでも解説していますので、ご一読ください。

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庭木伐採の費用について

 業者に依頼する場合に、施主様として気になるのはやはり費用のことだと思います。「だいたいいくらぐらいか知りたい……」と思うのは当然です。しかし、家屋を解体する際の費用と同じように、庭木においても具体的な費用を出すことは難しいです。それは、伐採する庭木の大きさ、その庭木がどのような状況・場所で植わっているか、抜根も一緒に行うか、整地をする際の範囲、そして依頼する業者によっても変わってくるからです。

費用が変わる庭木の高さや太さの基準

 説明したように、伐採は根っこを残した状態で木を切ります。その場合、木の太さや高さによって基本的な費用がわかれます。依頼した場合、業者による多少の違いはあるものの、費用はおおむね次の3段階によって違ってきます。

① 低木:葉渡り0.5~1m、高さ0.5~1.5m
② 中木:葉渡り2~3m、高さ1.5~3m
③ 高木:葉渡り3.5~4m、高さ3~4m

 なお、「葉渡り」とは枝葉が最も広がっている部分の左右の幅をいいます。

伐採に要する費用の内容

 庭木の伐採に際しては、前述の伐採費用のほかに伐採した庭木の処分費用も必要になります。また、次に説明するような状況にある庭木を伐採する際は、高所作業車やクレーン車を使用することがあるため、その費用も必要となってきます。

費用が高くなる庭木の状況

① 住宅の2階の屋根を超えるほどの大木(7m前後、もしくはそれ以上)で、作業における危険がより高まったり、高所作業車やクレーン車を使用したりする場合。
② 前述の状況であるものの、作業車が入れない狭い場所で、直接作業員が木に登って伐採するような場合。
③ 電線に引っかかっているなどして、そのままでは切り落とせない場合。
④ 車両が現場近くまで入れないため、伐採した庭木を車両のある所まで人力で運ぶ場合。
⑤ 庭木の伐採のほか、抜根も行う場合。

庭木の抜根とその費用について

 単に庭木を伐採するだけでなく、根っこも一緒に取り除くこともあります。また、以前伐採した庭木の切り株を取り除く、というケースもあります。

抜根作業の流れ

 抜根作業は、次のような流れで行われます。

① 庭木を伐採した後、切り株周辺に水をかけるなどして土を柔らかくする。
② 根をスコップやユンボ、クレーン車などを使って掘り起こして、抜く。
③ 必要に応じて、除草剤を散布する。
④ 抜いた根っこをトラックなどの車両に積んだ後、大きく穴が開いた状態の地面を埋め戻して整地する。
⑤ 抜いた根っこを処分する。

【伐採・抜根後の庭木の処分】
 伐採・抜根した庭木は、産業廃棄物としての処分が必要です。業者に依頼した場合は、業者が行ってくれます。
 DIYで行った場合は、ご自身で処分まで行います。その際、お住まいの自治体のルールに従って処分することになります。しかし、そのルールはそれぞれの自治体によって、出せる木の太さ・長さ・重さなどが異なるので、事前に確認してください。

抜根に要する費用の内容

 前項のような流れで抜根を進めた場合、次のような費用が発生します。

① 抜根費用(幹の太さや生えている場所の状況によって変動します)
② パワーショベルやクレーン車などの重機を必要とする場合は、その費用。
③ 根っこの処分費用。

庭木伐採や抜根はどんな業者に依頼するとよいか

 いざ、「庭木の伐採・抜根を業者に依頼しよう」としたとき、どんな業者に依頼したらよいのか迷うかもしれません。専門業者という点では、造園業者になるでしょう。
 もちろん私たちマトイのような解体業者も庭木の伐採・抜根はできます。とくに抜根のような重機を使用したり、掘り起こした大きな根っこをクレーン車で持ち上げてトラックに移動して処分場まで搬送したりするのは、マトイの得意技です。庭にある切り株を処分するさいなども、お気軽にマトイにお声掛けください。
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 一般的に庭木の伐採・抜根を依頼する業者を選ぶ際のポイントとして、次のようなことがあります。まずはこれらの点を押さえながら、業者を選ぶとよいでしょう。

① 速やかに重機の準備ができる。
 重機を使用するかは状況によって変わりますが、速やかに重機の手配ができることはスムーズな進行や業者が慣れていることにも関係します。これらの対応は業者によって異なるので、事前に確認しておくとよいでしょう。

② 賠償責任保険に加入している。
 庭木の伐採・抜根作業は、その一連の過程において周囲の建物を破損させてしまったり、通行人にけがをさせてしまったりする可能性があります。そんな万が一の事態が起こった場合、賠償責任保険に加入している業者であれば、しっかりと責任をもって対応してもらえます。

③ 伐採・抜根後の庭木の処分まで任せられる。
 伐採・抜根から処分までを任せられる業者の方が、手間や時間を省くことができて経済的です。

④ 無料の見積りを行ってくれて、見積り内容が明確である。
 事前の現地調査とそれに基づいての見積りが必要ですが、なかには依頼しない場合は見積りを有料とする業者もあるようです(マトイは無料です)。見積もりを依頼する場合は、無料であることを確認しましょう。また、複数の業者に相見積もりを取り、見積り内容も明確で、不明点に対する質問にも丁寧に応えてくれる業者を選んでください。

⑤ 追加料金が発生しない、もしくは追加料金の内容が明確である。
 追加料金の有無、追加料金が発生する際にはどのような場合に発生するのか、その内容について明確に説明してくれることも大切です。

まとめ

 今回は庭木の伐採をテーマのコラムでした。最近では庭や駐車場のリフォ―ムに際して、またご近所への配慮から大きくなりすぎた庭木を伐採するケースもあるようです。そのような場合、DIYで伐採することを考える方もいらっしゃいます。しかし、枝葉を剪定するのと、木全体を伐採するのとではその手間や負担は大きく異なります。また、危険性も高くなります。また1本の庭木を伐採・抜根するには、根の張り方や他の庭木などとの関係を見極める必要があります。そういったことを無視して、無防備に木を伐採・抜根すると他の庭木を傷めかねません。
 DIYについても説明させていただきましたが、費用はかかるものの専門業者に任せることをお勧めします。専門業者に依頼することで、伐採・抜根・その後の整地・伐採した木の処分などすべて任せられ、手間や時間を省くことができます。なにより、安全を確保できます。これらの点を含めて、どのように庭木の伐採・抜根を行うかをご検討ください。
 なお、マトイでは解体作業のほか、庭木の伐採・抜根の作業はもちろん、庭木の伐採・抜根のDIYで廃棄物となった庭木や枝葉の処分など、部分的なお手伝いをすることも可能です。どうぞお気軽にお声をかけてください。
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記事の監修

株式会社マトイ 営業担当菅野

株式会社マトイ営業部の菅野です。コラムの監修をしております。
実際に仕事の中で経験したこと、調べてより勉強になったこと、両方を読んでくださる皆さまと共有できたらと思っています。
解体は初めてのご経験という方、とても多いのではないでしょうか。
ご不明な点やご要望、疑問に思われていることはございませんか。
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