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解体業者への差し入れやお礼、どう考える? どうしたらいい?

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 今回は「差し入れ」や「お礼」について取り上げてみます。
 差し入れやお礼は日本の文化の1つであり、習慣ともいえるものです。しかし、最近ではそういったことをする人が減ってきています。また解体業者や建築業者では、「差し入れやお礼は必要ありません」とする業者が増えてきています。
 しかし、施主様のなかには昔からの習慣を大切にしている方もいらっしゃり、そういった方は戸惑われることも多いようです。

解体工事現場への差し入れやお礼は必要?

 「大工さんにお茶を出さなくちゃ」
 ときどき、そんな言葉を聞くことがあります。なんらかの作業を行いに大工さんや業者がいらした際、「お茶出し」として休憩時間やお昼時間にお茶やおやつなどを出す、ということですね。
 でも、それって絶対に行うべきことなのか、もしも、その家の方が昼間は仕事のために不在でお子さんしかないようだったら、どうするのでしょうか。ご主人や奥様も仕事をもって、自由になる日中の時間が少ない家も多くなっています。ライフスタイルが少し前の時代とはだいぶ変わってきている現在、以前のような習慣を引き継ぐには難しいことがいろいろとあります。

差し入れやお礼をすることの意味

 そもそも「差し入れ」は、相手の労力や努力をねぎらうために行うものです。
 始まりは明治時代にさかのぼり、投獄されている人に監獄の扉の隙間から食事などを入れることを「差し入れ」と呼んでいたそうです。それが広まってきたものといわれています。最近では、「推しのミュージシャンに差し入れる」といったように、さまざまな場面で行われています。
 また、「お礼」は感謝の気持ちを伝えることです。言葉で伝える方法とともに、モノやお金にその思いを込めて渡しました。それが現在でも続いています。
 こういった習慣が解体工事や建築工事の現場でも、施主様の心遣いとして休憩時間にお茶やお菓子を出す、棟上げ式や完工の際にお礼を渡す、といった形で残っているのです。

差し入れのメリット、そしてしないことでデメリットはある?

 しかし、差し入れやお礼の習慣が残っているとはいえ、その捉え方は少しずつ変わってきています。
 基本的に業者は報酬をいただくわけですから、差し入れやお礼は無用としています。私たちマトイもそのように考えています。
 施主様はどうかというと、同じように「費用を支払っているから」ということで割り切って考える方がいる一方、やはりこれまでの習慣を大切にしている方もいらっしゃいます。後者の場合、業者から「差し入れ等は不要です」といわれても、「重労働をしてくれているのだから」と差し入れをしてくださる方もいらっしゃいます。また、不要といわれたものの、もやもやした気持ちを抱く方もいらっしゃるようです。
 もやもやした気持ちには、それまでの習慣を無視することの違和感、そして差し入れやお礼をすることのメリットや、しない場合のデメリットなどを無意識のうちに考えてしまうことから生まれるのではないでしょうか。
 そこで、差し入れをする場合のメリット、しない場合のデメリットについて考えてみましょう。

【差し入れをすることのメリット】
*工事の進捗状況を直接確認できる。
*施主様から現場の作業員へねぎらいの言葉などを受けることで、気持ちよく仕事ができる。
*同様に、施主様自身も作業員の仕事ぶりや人間性を感じ取れて安心できる。

【差し入れ等をしないことによるデメリット】
 デメリットはみあたりません。差し入れ等がないことで仕事に対する誠実さが無くなったり、手抜き工事をしたり、ということはありませんのでご安心ください。また、現場を見たいときには、差し入れなしでも当然大丈夫です。

 このようにメリットはあるものの、デメリットはありません。そこからいえることは、差し入れをするかしないかは、やはり施主様のお考えや時間を確保できるかどうかという点になると思います。
 大切なことは、差し入れ等は義務ではないため、施主様の暮らしに過剰な負担をかけるようなことはしないという点です。もし差し入れを行うとしても、あくまでも可能な範囲で、施主様のお気持ちとライフスタイルに合わせて行ってください。

 また差し入れと同じように、施主様が悩みがちなこととして解体工事着工前のご近所への挨拶回りがあります。挨拶回りはトラブル回避の対策として必要なものですが、その具体的なことについてはこちらのコラムでも説明していますので、参考になさってください。

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解体工事とその後の生活をスムーズにする“挨拶回り”

差し入れするならこんなもの

 実際に差し入れをするとき、「どんなものをもっていったらいいのだろう?」と迷われるのではないでしょうか。そんなとき、次のことを参考になさってください。

現場の環境と作業員の状況に配慮

 差し入れをする場合、現場がどのような状況になっているか、そのなかで作業員がどのように差し入れの品をいただくかをイメージしてみてください。
 工事の進捗状況によりますが、解体現場は解体されかけた建物やその瓦礫が溢れています。建築現場ではある程度の骨組み等が出来上がれば、ほこりをかぶりにくい場所が確保でき、そこに差し入れの品を置いて休憩時間等にいただくことができます。しかし、解体工事現場の場合は、それは難しいことです。
 現場事務所があればいいですが、必ずしもそういった建物が敷地内にあるとは限りません。作業員たちは全身ほこりにまみれ、現場の敷地内の安全な場所や工事車両のなかなど、分散して休憩時間を過ごすことが多くなります。そういった状況でもいただきやすいものであることが大切です。

差し入れに向くもの

 一般的に差し入れの品として使われているものは、お菓子や飲み物が多いようです。ただ、これらを差し入れる際には次の点を配慮すると良いでしょう。

【飲み物を差し入れる場合】

① 缶入りのものよりもペットボトル入りのもの
 飲み物には缶入りとペットボトル入りのものがありますが、差し入れに使うのであればペットボトル入りのものがおススメです。ペットボトルであれば、蓋ができるので飲みかけであったとしても後で飲んだり、持ち帰ったりできます。

② 選択の幅を広げられるもの
 好みはさまざまです。また肉体労働をしているときは、普段では甘いものを好まない人でも甘いものを飲んだり食べたりしたくなることがあります。ですから、飲み物を差し入れる際は、1種類のものよりも、お茶、水、ジュース類、コーヒーも無糖や加糖といったものを組み合わせておくと、その人の好みやそのときの体調・気分などで選ぶことができます。

③ 夏は冷たい状態を、冬は常温もしくは温かい状態で
 夏の暑い時には冷たいものを、冬の寒い時には温かいものを飲みたくなるものです。可能であれば、保冷バックやクーラーボックスなどを用いて、夏は冷たく、冬は温かい状態で飲み物を差し入れると喜ばれます。

【食べ物を差し入れる場合】
 作業員自身の手なども汚れていることや現場の状況などからして、切り分けるなどの手間がかからないことが大切です。

① 個包装になっているもの
 個包装になっているものは取り分ける必要がなく、素手のまま取ったり、分けたりできます。また、手が汚れていても個包装の封を切ったらそのまま口に入れることができます。

② 夏は冷たいもの、冬は温かいもの
 夏は冷たいもの、冬の寒いときは温かいものをいただくとてもうれしいものです。その点でいうと、夏はアイスクリームやアイスキャンディー、冬は肉まんなどです。ただその際、アイスクリーム等は棒が刺さっている状態のもの、肉まんなどであれば1つ1つが袋に入っている状態にしていただけると、食べやすくて喜ばれると思います。

【その他ではこんなものも】
 上記の飲み物や食べ物のほかには、おしぼりの差し入れていただくことがあります。
 夏は暑いおしぼり、冬は温かいおしぼりを、保冷・保温バッグなどに入れていただくことがあります。とてもさっぱりしてありがたいです。また、ウエットティッシュがお菓子などと一緒に入れてあると役に立ちます。

差し入れに向かないもの

 差し入れに向かないものとしては、季節を通して生菓子や生もの、果物などが挙げられます。理由は現場に置いておく時間があるために傷む可能性があること、ナイフ等で切り分けなくてはならないことなどです。

遠方の現場や仕事で差し入れの時間が取れないときには

 差し入れをしたいけれど現場が遠い、もしくは工事が行われている平日は仕事で現場に足を運べない、でも気持ちとしてなんらかの差し入れをしたい……という施主様もいらっしゃるでしょう。
 そのようなときは現場近くの宅配を行っているお店などに連絡をして飲み物等を届けてもらう、といった方法が考えられます。

 挨拶回りにも粗品をもっていくべきか、持っていくとしたら何がいいのか、迷われる施主様は多いようです。それについてこちらのコラムでも説明していますので、参考になさってください。

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解体工事の挨拶に粗品は必要? どんなもの? 用意は誰がする?

差し入れやお礼はどのタイミングでする?

 実際に現場に差し入れをもっていこうとするとき、どのようなものをもっていくかとともに、行く時間帯やタイミングも悩ましい点です。

差し入れをするタイミング

 どんな工事でも、だいたい現場で働く人たちは午前10時、正午、午後3時を目安に休憩します。ですから、その時間帯の少し前に現場に行って差し入れをするか、夕方の作業就業間際に行って作業終了後に渡すのが適当でしょう。
 もし、施主様の都合でこの時間に合わせることが難しいときは、気候の寒暖に影響を受けにくいものを差し入れの品に選んで、働いている人たちの好きなタイミングで食べてもらたり、もしくは持ち帰ってもらったりするのもいいと思います。

差し入れの頻度

 かつて施主様が、「お茶出し」として毎日お茶やおやつを出していたときとは時代が変わってきています。現場が近いか遠いか、そして施主様の都合を何よりも優先して決めてください。
 例えば、現場の進捗状況を見るのが楽しみで、現場と住まいも近いので毎日現場を見に来る施主様もいらっしゃいます。もちろんそれも大歓迎です。しかし、その場合も毎回差し入れをする必要はありません。また、毎日現場に行かなければいけない、ということもありません。工事期間中、1度だけでも構わないのです。

お礼のタイミング

 差し入れと似たものに、「お礼」がありますが、これは冒頭でも説明したように差し入れとは少しニュアンスが異なります。一連の仕事に対する感謝の気持ちを品物やお金などで表すものです。
 そのため、もし渡すとすれば解体工事では、工事が完全に終わった段階が適当といえるでしょう。
 ただし、このお礼についても差し入れと同様に義務ではありません。担当者が期待以上に働いてくれた、想定外のトラブルに対して尽力を尽くしてくれた、というようなことがあって、施主様が是非お礼を」という場合は、どの業者もありがたく受け取らせていただいています。

 なんらかの目的で、施主様が現場を訪ねる際には、工事の進捗状況を把握しておくことが必要です。こちらのコラムで、解体工事の大まかな流れをはじめ工法や資格などについて説明しています。どうぞ参考になさってください。

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解体工事とはそもそもどんな仕事? 工法、資格、順序など

差し入れの方法と避けるべきNG行動

 時代が移るなかで差し入れやお礼などの習慣も徐々に変わってきていること、そして施主様の世代は核家族で育ってきて、そういった習慣に振れる機会が少ない方々の割合が増えてきています。
 そうなると実際に差し入れ等に出向くのに具体的にどのようにするべきか、迷う方もいらっしゃるかもしれません。そこで、差し入れ等の流れについて少し説明いたします。

差し入れをもって現場に出向くには

 差し入れやお礼等を行うか否かは、あくまで施主様のお考えや都合によります。そのうえで、「差し入れをしよう」と思われた場合、次のような流れで進めていくといいでしょう。

① 最初に、業者の担当者に現場に出向く旨を伝える。
 そのときの工事の作業内容によっては、施主様であっても安全確保のために敷地内立ち入りを断ることがあります。そのため、事前に施主様の都合を伝え、現場の状況とすり合わせをしておくといいでしょう。

② 当日、現場に出向いたら中に入る前に警備員等に声をかけて担当者に連絡をする。
 事前の日時の調整で、担当者が外出している場合もあります。なんらかの都合で担当者と会えなかったら、交通誘導係の人や工事関係者と思われる人に声をかけ、施主であることを伝えて担当者を呼び出してもらいます。勝手に現場に立ち入ることは危険です。

③ ヘルメットをかぶって、担当者に案内してもらいながら現場内に入る。
 現場内では安全確保のために担当者からヘルメットを手渡されますので、それをかぶって現場内に立ち入ってください。

④ 差し入れの品を担当者に渡す。
 持参した差し入れの品を「皆さんで召し上がってください」、もしくは「手の空いたときに、皆さんで分けてください」などと言って担当者に渡します。

⑤ 工事の進捗状況等の説明を受けながら現場を見る。
 進捗状況とともに、隣家に予測していた以上の迷惑をかけていたり、外壁等を傷つけたりしていないか、敷地内に地中埋設物等はないか、なんらかの想定外のこと等が起こって追加工事等が発生していないか、等々を確認してみましょう。

⑥ 現場を見るなかで、行き交った作業員等に労いの声をかける。
 現場を回る間に、作業中の作業員と行き交うことがあると思います。そのようなときには担当者からも施主様であることを紹介します。その際には「お疲れ様です」、「よろしくお願いします」などと声をかけると、作業員もうれしく感じますし、差し入れの品のありがたさも高まります。

⑦ 引き続き、安全な工事の依頼の言葉を伝え帰宅する。
 「引き続き、よろしくお願いします。何かありましたら連絡をください」と担当者に伝え、現場を後にします。

 これはあくまでも一例です。施主様のなかには、すでに業者の担当者ととても親しい関係を築いて、何でも気軽に話ができる方もいらっしゃることでしょう。その場合は、もっと気軽にコミュニケーションを取って、現場を訪ねたり、差し入れをしたりできると思います。

現場に出向く際に避けるべきNG行動

 解体工事現場は常に危険と隣り合わせています。そのため、施主様といえども勝手に現場内に立ち入ることは絶対になさらないでください。
 業者にとって施主様に現場を見ていただくことは自分たちの作業姿勢を理解していただき、作業の進捗状況の説明もしやすいのでありがたいことですが、安全確保の点でとても気を使います。必ず、担当者の案内を受けて現場に立ち入るようにしてください。
 なお、そのためには担当者はその時間、行うべき仕事を止めて時間を確保しています。ですので、必要以上に長い時間現場に滞在すると仕事の妨げとなりますので、注意が必要です。

まとめ

 マトイでは「差し入れ等は必要ありません」と施主様に説明しています。しかし、それでも差し入れ等をしてくださることがありますが、そういった場合は施主様の気持ちとしてありがたくいただいています。
 それは、マトイと施主様やご相談をくださる方々との気持ちの交流がとても大切と考えているからです。差し入れ等が施主様のお気持ちの表れの1つとしたら、マトイの気持ちは建物を解体する1つ1つの作業、それに続く整地、そして掃除などの細部に心を込めて行っていきます。そうした気持ちが現場にあらわれ、施主様に通じると信じています。
 施主様からの差し入れや温かい言葉などをいただくと、 “明日も頑張ろう!” という気持ちになります。
 さまざまな重機や機械を使って行う解体工事ですが、それを支えているのは何といっても施主様と私たち業者及び現場で作業を進める作業員の気持ちの交流です。
 どうぞお気軽にお問い合せください。
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記事の監修

株式会社マトイ 営業担当菅野

株式会社マトイ営業部の菅野です。コラムの監修をしております。
実際に仕事の中で経験したこと、調べてより勉強になったこと、両方を読んでくださる皆さまと共有できたらと思っています。
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