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手壊し解体が必用なケース。費用や手順は?

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 周辺の道幅が狭い、家が密集している、工事現場になる家屋が袋小路のような場所にある等々、家の解体を考えているものの「こういった場所にある家を解体できるだろうか? 解体費用が高くなってしまうのではないだろうか?」と不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 こういった環境にある家屋を解体するときの方法に「手壊し解体」と呼ばれるものがあります。これは重機を使わずに工具を用いて人力で解体するものです。
今回のコラムは、この「手壊し解体」についてその費用や手順等について説明します。

 これから解体工事を計画しようとしている方は、どうぞマトイにお声掛けください。皆様がお持ちの家屋の状態・状況に合わせたお見積りとともに、ご不明・ご不安なことなどのご相談にも対応いたします。
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解体工事のさまざまな工法

 解体工事は、解体する建造物の構造や特徴によっていろいろある工法を使い分けながら行います。その工法には次のようなものがあります。

・手壊し工法
人力の作業によって解体します。

・重機併用工法
重機を使った解体と手壊しを併せた工法で、現場各部分の状態に応じて重機解体や手壊し解体を使い分けながら解体を進めます。

・圧搾機工法
油圧ショベルにアタッチメントを取り付けて、鉄筋コンクリート造やコンクリート造の建物や頑丈な部分を切断・解体します。

・カッター工法
コンクリートを切断する工法。水で濡らして切断する湿式と、乾いた状態のまま切断する乾式があります。

・ブレーカー工法
機械の先端に「のみ」のようなアタッチメントを装着して、振動によってコンクリートを破砕します。

・転倒工法
ビルなど高さのある建物の解体で、高い部分にある外壁や柱を建物内側に倒して解体します。

解体工事の1つである手壊し解体とは?

 前項にも記しているように、手壊し解体とは解体工事の工法の1つです。
 バールやハンマーなどを用いながら人の手作業によって解体します。そのため、解体部分に応じた力加減を繊細に調整しながら作業を進めるので、大きな騒音や振動が重機を用いた解体よりも起こりにくいといえます。

 解体工事はさまざまな工法を取り入れながら行っていきます。解体工法を含め、解体工事に関連する知っておきたい基本情報を、こちらのコラムで説明しています。どうぞご覧ください。

手壊し解体が必用なケース。費用や手順は?

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解体工事とはそもそもどんな仕事? 工法、資格、順序など

手壊し解体を行う場面とその理由

 
 解体工事によって起こる騒音や振動が重機を使用した解体よりも抑えられる手壊し解体ですが、すべての解体を手壊しで行うのは現実的ではありません。手壊し解体を用いる場面としては、次のものが挙げられます。

道路と敷地に高低差

 解体工事の現場となる敷地と道路とに高低差がある場所があります。高低差の程度にもよりますが、重機が乗り入れられないような高低差の場合は手壊しとなります。
 しかし現場のスペースや資金に余裕がある場合、クレーン車を使って重機を現場に搬入することもできます。その場合は、事前に工事内容や工期などと併せて業者と施主様と話し合い、どのようにするかを決めます。

解体する建物の敷地と道路が接する部分が2m以下

 建築物の敷地は、原則、2m以上道路に接していなければなりません。これは建築基準法で定められ、一般的に「接道義務」といわれています。
 しかし、なかには接道認定や接道許可を受けてこの要件が緩和された状態で建築の認定を受けているなどして、接道が2m以下のところがあります。この場合、車両のすれ違いが難しく、工事関係車両の乗り入れができません。なぜなら、ユンボをはじめとした重機類の進入には、最低でも2mの道幅が必要です。
 そのため、道路と接している部分が2mに満たない現場では、手壊し解体が中心となります。

現場敷地に入る道が階段状

 同様に、敷地内に入る道に段差があったり、階段状の場合も重機の侵入が難しいことから手壊し解体となります。
 ただし、解体工事の進捗に応じて現場の空きスペースが広くなってきたら、手壊し解体から重機を使用した解体に変更される場合があります。

人通りや交通量が多い

 また、幹線道路や近くに商店街があるような場所にある現場は、人通りや交通量が多くなります。この場合にも手壊し解体が用いられます。このような場所では常に人が行き来し、幹線道路に至っては封鎖することが難しい状況です。こういった場合も、手壊し解体が採用されます。

手壊し解体作業の流れと用いる工具

 建物を前にしたとき、「重機を使わないでこの建物を解体できるのか?」と思うかもしれません。さまざまな解体工事を経験してきている解体業者は、そんな施主様の思いと別に手壊し工法やその他の工法を組み合わせた計画をしっかりと立て、作業を進めます。

手壊し解体の流れ

 手壊し工法で建物を解体する場合は次のような流れで進めていきます。
① 足場を設置し、養生をする。
② 建物の内部の内装などから解体作業を開始。
③ 瓦除去や屋根などの上部から、建物本体を解体する。
④ 廃材の分別・撤去を行う。
⑤ 地中の障害物や瓦礫等の地中埋設物があったら撤去する。
⑥ 更地状態になった現場を掃除し、整地する。

 一般的な解体工事の流れについて、こちらのコラムで詳しく説明しています。どうぞ併せてお読みください。

手壊し解体が必用なケース。費用や手順は?

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解体作業を順序よく徹底解説。

作業に用いる工具類

 前項の手壊し解体の流れを見てわかるように、解体作業の流れとしては一般的な流れと大きな違いはありません。
 ただし、作業員が手作業で解体工事を進めるため、解体する箇所や解体するものなどに応じて、次に説明するように使用する工具類を使い分けながら作業を進めます。また、工事現場の広さや進捗に応じて小型の重機を使用する場合もあります。

○ハンマー:石膏ボードや土壁などを解体する際に使用。
○チェーンソー:柱などを解体するときなどに木材の切断時に使用。
○解体バチ:鋤のような形状をした工具でバールと組み合わせて使用し、てこの原理を働かせて物を解体。
○一輪車:さまざまなものを運ぶ道具。比較的小型であるため、狭いスペースでも活躍。
○その他:最近、開発されてきている小型重機も使用。ミニユンボは幅1.5mほどの道幅があれば侵入可能。また、解体作業を続けるなかで徐々に空きスペースが確保され、重機類が投入され、作業ペースを高めることも可能。

手壊し解体と重機解体の工期と費用の違い

 一般的な解体工事では、工期がおよそ7日~10日かかるものと比較して、同じ規模や構造のものを手壊し解体するとしたら14日~20日程度かかります。
 もちろん解体する建物の構造や大きさ等によっても異なりますが、手壊し解体では一般的な解体工事の約2倍もしくはそれ以上の工期が必要になります。
 工期が2倍になると日数や作業員が多くなるため、それに伴って費用も高くなります。

手壊し解体のメリットとデメリット

 手壊し解体には重機解体よりも騒音・振動、粉塵などが少ないほか、さまざまなメリットがあります。
 所有する家屋の解体や建て替えなどをご検討中の方は、インターネットや口コミなどさまざまな形で情報を収集していらっしゃることでしょう。ただ、集めた情報がご自身のケースではどうなるのか、という点について迷う場合もあります。そんなときは、マトイにお声掛けください。お話を伺い、それぞれのケースにあったアドバイスやご提案をさせていただきます。
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手壊し解体のメリット

 手壊し解体のメリットには次のようなものがあります。

手壊し解体のメリット/騒音・振動・粉塵を抑えられる

 手壊し解体の最大のメリットといえるでしょう。大きな重機を用いるよりもかなり騒音・振動・粉塵等を抑えられます。しかし、手壊しだから騒音・振動・粉塵が発生しないというわけではありません。

手壊し解体のメリット/細かい作業が行える

 大量の瓦礫などを撤去するには重機はとても役立つものです。
しかし、細かい作業は苦手で、隣家や隣家の建造物等が接近している場合には、それらを重機および重機作業によって発生した飛散物等によってきずつけてしまうことが起こりえます。また、作業員が重機に起因するトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
 こういった場所では、周辺により配慮しながら細やかに作業を進める必要があります。その点で手壊し解体は作業員が周辺状況を確認しながら細かく作業を進めていくので、安全に作業を進められます。

手壊し解体のメリット/長屋解体に適している

 建物の解体のなかには、長屋を解体することがあります。長屋とは玄関・廊下・階段等を共有していない2戸以上の住宅が連なった住宅です。
 長屋になっているなかの1つの住戸を解体する場合、重機を使用したら隣家との仕切りになっている壁を壊してしまう可能性があります。また、重機での作業の影響も大きなものになります。そのため、長屋の一部を解体する場合には、手壊し解体で少しずつ進めていくことで損傷や騒音等の影響を最小限にできます。

手壊し解体のデメリット

 手壊し解体にはメリットだけでなく、次に挙げるようなデメリットもあります。

手壊し解体のデメリット/解体費用が割高

 解体費用が通常の重機を使用した解体工事よりも高くなります。
 その理由としては、重機で一気に解体を進めるのと異なり、手作業で進める手壊しは工期が長くなります。その分、人件費もかさみ、施主様の負担を大きくなります。
 実際の解体費用は、その建物の構造や大きさ、周辺環境、業者によって異なります。業者に見積りを依頼し、提出された見積り書から費用のほか工期、工法などに関連する情報を読み取り、わからない場合は業者に直接、確認するようにしてください。

手壊し解体のデメリット/解体に時間がかかる

 手作業で解体を進めるため、時間がかかります。同時に作業員の負担も大きくなります。では作業員を増やせばいい、というわけではありません。解体業者は、現場の状況に合った作業員数や現場環境とのバランスも検討しながら解体計画を立てます。
 そのため、計画段階から作業日程に余裕をもつことがとても大切です。

 解体工事においては隣家をはじめとした周辺の方々への影響をゼロにすることはできません。ただし、極力少なくするための努力は必要です。そのために必要なことを、こちらのコラムで説明していますので、どうぞお読みください。

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解体工事で隣家への被害を及ぼさないために。そして万が一のとき、トラブル回避のカギは?

手壊し解体の費用相場と重機解体との比較

 手壊し解体の費用は工期の長さから、重機解体よりも高くなることはお伝えしました。そこで、ここでは費用についてもう少し詳しく説明することにします。

手壊し解体費用の相場

 まず、解体する建物の大きさや構造はもちろん、周辺環境、そして業者によって価格は異なります。
 とくに解体する建物も含めた周辺環境は、今回のテーマである「手壊し解体」にするか、重機解体だけで行うか、もしくは手壊し解体を中心に進めながら作業スペースの確保ができてから小型の重機を投入するか、といった解体方法を選択する材料になります。そして、この周辺環境がどのような状況であるかによって解体費用が変わってくることから、解体費用の相場を把握が難しくもあるのです。
 この点を考慮したうえで、あえて手壊し解体の費用を示すならば次のようになります。

○手壊し解体の費用の目安:約40,000円~/坪

手壊し解体費用と重機解体費用との比較

 手壊し解体の費用は重機解体の2倍以上かかるといわれます。ここで、あらためて手壊し解体の費用をその他の解体方法の費用と比較してみましょう。

○重機で解体する場合の一般的な費用の目安:約30,000円~/坪
○鉄骨造の家屋を重機で解体する場合の費用の目安:約40,000円~/坪
○鉄筋コンクリート造の家屋を重機で解体する場合の費用の目安:約50,000円~/坪

 なお、重機等を使用しながら行う解体工事では、解体中に発生する廃棄物を重機で運び、分別して処理場に運びます。
 しかし、重機が使用できなかったり、廃棄物を運搬するための車両が現場まで入れなかったりするために手壊し解体を選択した場合は、廃棄物の運搬作業も人力で行うことになります。
 そのためさらに人件費がかさみ、作業員の人員を管理するための手間も増えてしまうことから、最終的に解体費用が高くなります。まずは手壊し解体を選択する理由、手壊し解体を行うメリット・デメリットをしっかり理解し、業者と話し合うことが大切です。

 こちらのコラムでは、坪数・間取り・構造などから見る解体費用について説明しています。費用や予算計画をご検討する際の参考にご覧ください。

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空き家を解体! 坪数、間取り、そして構造からみる解体費用は?

まとめ

 手壊し解体は時間も手間も、そしてコストもかかります。しかし、現場がどのような環境であるかによって、手壊し解体を選ばざるを得ないときもあります。
 マトイでは見積りの段階でしっかり現地調査を行い、解体現場周辺の環境も可能な限り調べます。そのうえで手壊し解体を含めて解体計画や見積り書を作成して施主様にご提案します。
 しかし、現地調査だけでは判断できないものもあります。例えば、隣家の家屋の状況や空き家なのか住人はいるものの留守がちな家なのか、施主様と隣家のお付き合い関係などです。一見、家屋解体とは関係なさそうなこれらのことを含めた施主様からの情報は、解体工事の際にどの程度の配慮が必要なのかを判断する材料になります。
 騒音等に配慮が必要な家や時間帯など、そこに暮らしている施主様だからこそわかる情報があります。それらを業者と共有することも大切です。
 手壊し解体は本文で記しているように、人員も手間も時間もコストもかかるものです。最終的な解体費用を抑えるためにも、手壊しが必要な部分を絞り込む必要があります。
 マトイではさまざまな周辺環境にあるケースに対して、しっかりと現地調査を行うとともに、周辺の状況やご近所付き合いなどから感じている近隣住人の方々の印象など、施主様からのお話を伺いながら、手壊し解体等の解体工法を検討しながら解体計画を立てていきます。
 手壊し解体においても、作業を丁寧かつ迅速に行うことで、そのメリットをじゅうぶんに生かし、施主様のご負担の増大を抑える努力を怠りません。
 マトイでは東京・埼玉・神奈川・千葉を中心に解体工事等を行っています。家屋の解体をご検討中の方は、どうぞお気軽にマトイにお声掛けください。
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記事の監修

株式会社マトイ 営業担当菅野(かんの)

株式会社マトイ営業部の菅野です。コラムの監修をしております。
実際に仕事の中で経験したこと、調べてより勉強になったこと、両方を読んでくださる皆さまと共有できたらと思っています。
解体は初めてのご経験という方、とても多いのではないでしょうか。
ご不明な点やご要望、疑問に思われていることはございませんか。
どんな些細なことでも丁寧にお答えいたします。お気軽にお問い合せください。

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