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“損料”とは? 現場経験者が語る“見落とすと怖い”追加費用の話

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 解体の費用に定価というものはなく、地域の物価や業者によって異なります。解体する建物の構造や大きさ、使用する重機の種類や使用期間、必要な作業員数などにより費用を見積もって算出しています。
 この見積りで大切なポイントになるものの1つが「損料」です。これを見誤っては業者にとっても施主様にとってもマイナスを引き起こしかねません。
 今回は適切な見積り額の算出に必須の損料について説明します。

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損料とは

 「損料」という言葉は聞きなれないかもしれませんが、解体業者にとっては重要な役割を担っています。はじめに損料の基本的なことを説明します。

 損料は解体費用のベースになります。こちらのコラムで解体費用について説明していますので、こちらも併せてお読みください。

“損料”とは? 現場経験者が語る“見落とすと怖い”追加費用の話

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損料の意味

 損料とは、解体業において自社で所有する重機や備品の使用に伴う経費、および工事で発生する予期せぬ損失を補填するための費用です。これは所有する機械等の料金や管理費を補填するための減価償却費等が該当します。
 工事のなかでは、自社で所有していない重機が必要な場合があります。その際はリースで調達するのですが、その場合は損料ではなく「リース料」とか「賃料」といった扱いになります。
 なお、仮設トイレや足場なども損料として扱われることがあります。

損料の目的

 損料の目的をまとめると次のようになります。

○使用する重機や仮設設備等の費用を、使用期間やコストに応じて適正に算出する。
 工事前に重機や仮設設備等の損料の設定を行い、それを基に予算計画を立てます。損料によって予算や経費を適切に管理することで、無駄なコストを省き、工事を円滑に進めます。

○想定外の事態発生による工期延長に際し、公正な追加費用を算出する。
 解体工事や建設工事では、気候や地中埋設物など予期せぬことによって工事内容や工期の変更が生じる可能性があります。そのような場合にも、見積り段階で用いている損料を基に追加費用等を算出します。
 これによって施主様と業者の双方にとって公正な費用負担となるようにします。

○効率の良い予算管理を行う。
 工事開始前に損料を設定して正確な予算計画を立てます。
さらにその損料に沿って工事のコスト管理を進めることで、無駄を削減して業務をスムーズに進めることができます。

 使用する重機や備品等の損料を適切に工事計画に活用することで、予算管理を適切にコントロールしながら、予期せぬ追加工事などにも混乱せずに対応し、工事を効率的に進めることができます。
 工事担当者は工事受注に際して、工事内容や現場となる場所の周辺環境等を考慮しながら、追加工事・追加費用発生の可能性などを加味して損料を算出します。
 これを読み違えたり、必要な工程を見落としたりすると、損料が適正額より高くなったり、安くなったりして施主様や業者側に損失を与えかねません。
 言い換えれば、工事担当者の力量が損料を通して現れるのです。そのため、見積りを担当する営業担当者や工事担当者は、常に真剣に損料の算出と見積り作成に臨んでいます。

損料の費目と種類

 損料には3つの費目と2つの種類があり、それぞれの関係は表のようになります。

費 目 内 容 損料の種類
償却費 機械の使用や経年による価値の減額 運転損料・供用損料
維持修理時 整備・修理のための費用 運転損料
管理費 保管や保険にかかる費用 供用損料

 

損料は償却費・維持修理費・管理費の3つの費目

 損料の3つの費目について説明します。

○償却費
 機械等の使用、または経年による価値の減価格で、損料のなかで大きな割合を占めます。償却費は、運転損料と供用損料のどちらにも含まれます。

○維持修理費
 機械等の機能を維持するために必要な整備や修理にあてられる費用で、すべてが運転損料になります。

○管理費
 機械等を維持・保有するために必要な格納保管や保険費用です。これは全額が供用損料に含まれます。

損料の種類は運転損料と供用損料の2つ

 損料は「運転損料」と「供用損料」の2つがあります。
 運転損料は重機等の機械を運転することによって発生する費用で、その機械の維持修理費と償却費の半分を足した金額になります。
 供用損料は機械を保有することで発生する費用になります。管理費と償却費の半分を足した金額になります。
 例えば、工事の関係ですぐに使わないけれど、都合で重機を長期間現場で待機させておかなくてはならないことがあります。そういったときに待機料が発生しますが、これは供用損料として計上します。

解体工事における損料の内容

 損料の具体的な内容として、運転損料と供用損料それぞれの具体的な内容について次に説明します。

運転損料

 運転損料には次の費用があります。

○車両の運搬・稼働費
 廃材運搬用のトラック等の運航費や重機を現場へ搬送するための重機輸送費。

○重機や車両の燃料費
 長時間稼働時の追加燃料を含め、重機や車両の稼働のための燃料費。

○メンテナンスおよび修繕費
 長時間使用によって必要になるオイル交換や部品交換などの維持費、および故障時の修理費。

○人件費
 重機や特殊車両を操作する専用スタッフの人件費。

供用損料

 供用損料は次に挙げるような内容になりますが、これらは一般的に工事全体に分配されます。

○重機・機材に関するもの
 解体現場で複数の業者や作業員が共有して使用する重機の運転費や工具や専門機材のレンタル費が含まれます。

○仮設設備に関するもの
 足場や養生シートおよび飛散防止ネットの設置費用、作業員用の仮設トイレ、休憩スペース、事務所などの設置費用や運用費など。

○廃棄物処理に関するもの
 現場で発生する産業廃棄物や解体材の共通処理費用、 廃材の運搬費や処理工場までの輸送費など。

○現場管理に関するもの
 警備員の配置費用やヘルメットや安全帯など安全管理のための設備費、現場の清掃費、騒音や振動などの環境への対策費など。

○工期延長に関するもの
 天候不良や予期せぬトラブルによる作業停止で延長した期間の追加工事費、増加した共用設備や共用機材の使用料など。

損料と賃料の違い

 損料に似た用語に「賃料」があります。
 この違いは、対象となる機械が自社で保有しているものなのか、それともレンタルしたものなのかという点です。
 自社で保有している機械では、償却費・維持修理費・管理費などが消耗費用として損料になります。
 一方、リース会社などからレンタルした機械の場合は、賃料になります。これはレンタルする際に結んだ契約期間の使用料です。しかし工期が長引いてしまって、契約期間よりも長くレンタルすることになったり、契約外の使用をしたりした場合に追加賃料として損料が請求されることがあります。

 解体工事で重機類をレンタルすることがあります。こちらのコラムでは、解体工事で利用することが多い重機について説明しています。どうぞご覧ください。

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解体で使用する重機はどんなもの? 安全対策、音の対策についても

損料が施主様に及ぶケース

 損料は重機や仮設設備等にかかる費用であり、それぞれを1時間や1日単位で割り出したものです。
 それらは、原則として見積りや請求の際にその金額全体もしくは該当項目に組み入れられます。しかし、場合によっては損料として施主様に請求される場合があります。それは次のような場合です。

○重機や仮設設備の使用が延長した場合
 工事に使用する重機類の使用期間や養生シートや仮設トイレなどの仮設設備が、予定の使用期間より長く使用された場合の追加費用。

○廃棄物処理費用が増加した場合
 建物内の残置物等の関係で、廃棄物が当初の予定よりも多くなったり、廃棄物にアスベストなど特別な処理が必要なものがあって産業廃棄物の種類が変更されたりした場合。

○特殊な撤去作業が必要となった場合
 工事途中で地中埋設物が発見されたり、騒音や振動対策の追加が必要になったりした場合。

○工期が延長した場合
 天候不良や施主側の都合で工事が延長した場合の人件費や設備使用料や、それに伴って道路使用許可の期間延長のための追加費用。

 上記のケースは、必ずしも追加費用を業者から請求されたり、施主様が負担したりするとは限りません。現場ごとの状況に応じ、施主様と解体業者が話し合って対応していくことになります。

追加費用を発生させないための施主様の留意点

○契約前に、追加費用の発生条件を確認。
 業者との契約前に追加費用をもたらす追加工事の発生条件を確認しましょう。どのようなことが起こると追加工事が必要になって、追加費用がどのくらいかかるのか。また、その際は、追加工事の必要が発生した段階で、施主様に報告したうえで追加工事等の対応を進めることなどを確認しておきます。

○見積り内容を細かく確認。
 見積り書は見積り金額を重視しがちですが、それ以外の記載内容も細かくチェックする必要があります。「一式」と記載されている項目の詳細、各項目の単位、追加工事や追加費用に関する記載の有無などを確認し、不明点があれば質問してください。
 また、見積り書や請求書に損料もしくは追加費用が記載されているか否かは、業者や工事内容などによって異なります。損料や追加費用に関する記載がなくても、確認するようにしましょう。

○残置物処分やライフライン設備等の解約・撤去等の準備
 工事着工までに残置物の処分を徹底しておくことで、廃棄物処分費用の増大を防げます。
 残置物処分やライフライン設備等の解約・撤去が遅れたり、不十分だったりすると廃棄物処理費用の増大や工期の延長につながりかねません。

 こちらのコラムでも追加費用について説明していますので、どうぞお読みください。

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解体工事で追加費用を発生させないためにできること

まとめ

 解体工事に想定外のことが起こる確率はゼロではありません。これを包括しながら適正な見積りを立てることはとても大切なことです。
 損料の設定は、安全な工事を行うための重機類および各種機材の維持・管理を保持し、安全な工事の施行、そして想定外なことが起こった場合の対応に大きく関係してきます。損料の設定やそれを基にした適正な見積りは担当者の手腕の現れといえます。そして業者と施主様との信頼関係にも影響してきます。
 私たちは適正な見積り、そして想定外のことが起こった際にも的確な判断と対応ができ、施主様にも信頼いただけるよう損料の設定はもちろん、見積りや現場対応に尽力しています。

 マトイでは、適正な見積り額で安心の解体工事をご提案しています。また、施主様のご都合やご要望にもしっかり対応しておりますので、解体工事およびそれに関連することについてお気軽にご相談ください。
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記事の監修

株式会社マトイ 営業担当菅野(かんの)

株式会社マトイ営業部の菅野です。コラムの監修をしております。
実際に仕事の中で経験したこと、調べてより勉強になったこと、両方を読んでくださる皆さまと共有できたらと思っています。
解体は初めてのご経験という方、とても多いのではないでしょうか。
ご不明な点やご要望、疑問に思われていることはございませんか。
どんな些細なことでも丁寧にお答えいたします。お気軽にお問い合せください。

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