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解体工事の粉じんトラブルを防ぐ5つの対策方法~苦情を未然に防止!~

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※弊社コラムに記載の価格は執筆当時のものであり、現在の価格とは異なる場合があります。

 解体工事において、どうしても防ぎきれないものがあります。その1つが、今回のテーマに挙げた「粉じん」です。それによる工事現場周辺の皆様の暮らしに影響を与えてしまいます。
 これについては、私たち解体業者もさまざまな対策を講じています。
 粉じんの発生はゼロにはできないものの、できる限りその量を抑え、皆様への影響を少なくするような取り組みについて説明します。

 粉じん対策はマトイでも力を入れているものの1つです。苦情に至らないように、施主様はもちろん、現場の周辺に暮らす皆様の生活と健康への配慮を常に念頭に置いて作業を続けています。
 解体工事をご検討中の方のなかにも、環境への配慮に不安を感じる方もいらっしゃることと思います。そういったご不安や対策などについても、マトイでは無料でご相談に対応しています。
 東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県で家屋等の解体工事をご検討中の皆様、解体マトイの無料ご相談・お見積りをどうぞお気軽にご利用ください。
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解体工事における粉じんの発生原因

 解体工事での粉じんの発生はつきもの……ではありますが、具体的にどのような作業のときにとくに発生しやすいか、粉じん発生の原因となる作業には、次のようなものがあります。

*屋根や外壁材の撤去。
*木材や内装材の取り外し。
*建物のコンクリート部分やレンガ部分の破砕作業。
*廃棄物を現場から保管所や処理施設へ運搬する際。

 粉じんの発生は、解体工事の作業のなかでもとくに発生しやすい段階があり、その工程では、とくに対策を強化する必要があります。
 こちらのコラムで解体工事の流れについて説明していますので、併せてお読みください。

解体工事の粉じんトラブルを防ぐ5つの対策方法~苦情を未然に防止!~

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解体作業を順序よく徹底解説。

粉じんトラブルを引き起こしやすい要因

 解体工事の作業を、その流れに沿って細かく見ていくと上記のように粉じんが発生しやすい段階があります。
 業者の作業や対策のいかんによって、さらに粉じんの発生に拍車をかけてしまう要因として、次のようなものが挙がります。

天候

 粉じんの発生に大きく影響するものが、作業内容と天候です。
 とくに空気が乾燥する冬場や春先は粉じんが舞いやすくなります。季節以外でも晴天が続いて空気が乾燥しているとき、強風のとき、風向きなどの天候に関する要因が粉じんの発生や飛散に大きく影響します。
 そのため私たち業者は常に天候や風向きなどのチェックを怠りません。

周辺環境

 住宅密集地では、建物同士の感覚が狭く風通しが悪いことから、飛散してきた粉じんが滞留しやすくなります。
 また、車両の交通量が多い幹線道路沿いになると、走行車両の風圧や振動を受けて、さらに粉じんが舞いやすくなります。そのため周辺の住民のほか通行人への配慮も必要になります。

対策不備

 対策としては適切な養生と定期的な散水が基本となり、当日の天候や現場の状況に応じた柔軟な対策が必要です。しかし、なかにはその対策が不十分であるがゆえに問題が生じるケースもあるようです。
 例えば養生が不十分、解体作業中の散水量や散水範囲が適切でないなどは、近隣住宅や車、洗濯物などへ粉じんが付着して苦情に直結します。

粉じん対策

 解体工事では避けることはできない粉じん等ですが、対策を適切に行うことで発生を最小限に抑えることができます。
 では、その対策にどのようなものがあるか、以下で説明します。

 粉じんは、業者がどのような対策をとるか、また、それでも近隣の方々からクレームが届いた場合の対応などによって、穏やかに解決できます。
 マトイでは、各現場の専属担当者を配置して、工事進行および施主様との対応はもとより現場周辺の方々にも誠意をもって対応しており、粉じんをはじめとした工事に関するさまざまなご意見にも、ご理解を得て工事を進めています。
 どうぞご安心して、マトイに解体工事をお任せください。
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対策1:ネットや養生の徹底

 「防じんネット」は養生資材の1つで、とくに粉じんの飛散を抑える機能が高いものです。他の養生資材と併せて、効果的に使用することで粉じんの飛散をより抑えることができます。
 解体業者が行う防じんネットを用いた対策として次のようなものがあります。

三方囲いと上部養生

 建物の正面・左右・背面の3面を囲い、さらに屋根側に当たる上部にも養生シートを設置します。解体する建物全体を養生シートで囲む形です。これによって粉じんの飛散範囲を現場内に限定します。
 これは、粉じんの飛散範囲を限定するため特に住宅密集地などで周辺への粉じんの飛散を防ぐための必須の措置といえます。

防塵ネットの目合いの選定と封止処理

 防じんネットには目あい=網目の大きさがいろいろあります。どの程度の目あいのネットを使うかによって防じん効果は異なります。
 一般的には、1㎜以下が推奨されています。しかし、目が細かすぎると風圧に弱くなるため、現場の環境に応じて補強したり、二重に設置したりして工夫が必要です。
 また、「封止処理」といってネットの端や接合部をテープやシートなどでしっかり固定することも重要です。ネットの選定とともに、どのような方法で止めるかも業者の腕の見せ所といえます。

隣地が近い場合は二重養生や仮囲いを強化

 隣地との距離が近い場合は、二重の養生や仮囲いの強化を取り入れることを検討する必要があります。
 二重養生や仮囲いを取り入れることで、防じんのほか風や振動による破損や隙間の発生等も防止できます。また隣地側に個別の遮蔽板や防音パネルを設置することでより工事の影響を抑えられます。

 養生の方法や養生のための資材にはさまざまな種類があります。どれを選択するか、どのように組み合わせるかによって、周囲に与える解体工事の影響は変わってきます。
 こちらのコラムで、養生に関して詳しく説明していますので、参考になさってください。

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解体時にはきちんと養生を! 養生シートの効果や種類をご説明。

対策2:現場状況に最適な散水やミスト噴霧

 散水は粉じんの舞い上がりを防ぐための基本的な対策です。
 効果的な散水は、作業前・作業中・作業後のタイミングで行う「三段階散水」と呼ばれる方法があります。また、重機を稼働させている間やコンクリートなどの破砕作業時は、こまめに散水を行うことが防じんという面で効果的です。
 さらに風が強い日や、乾燥時期は粉じんがより飛散しやすくなるので、散水量や散水頻度を調整します。ミスト噴霧器を利用して併用することで、粉じんの舞い上がりを抑える効果が高まります。

対策3:作業時間帯や風向きの配慮

 作業時間帯や風向きの配慮も大切です。
 マトイの担当者は常に気象情報をチェックし、風が強い時間帯は粉じんが発生しやすい作業を避けるなどの変更をしたり、散水回数やミストの併用などを調整したりします。
 また、風向きのほかに通勤・通学の時間帯を避けるなど、近隣の方々の生活リズムへの配慮も欠かせません。

 作業時間帯の配慮はとても重要なポイントで、マトイでも粉じんとともに騒音などの対策の面からも作業内容・作業時間を綿密に計画しています。
 こちらのコラムで、騒音に関する対策等を取り上げていますので、併せてお読みください。

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解体工事の騒音がクレームにならないために

対策4:近隣説明と情報共有

 規模が大きな解体工事の場合は、近隣の方々を対象とした着工前の説明会を開催します。一般家屋の解体の場合は、隣家など近隣の家々へ事前挨拶を行い、粉じんや騒音などが激しくなりそうな作業やその時期・期間、そして粉じん対策の内容などを伝えます。それによって双方で情報共有を図ります。
 これによって周辺の方々に工事へのご理解とご協力をいただきます。

 挨拶回りをどのように行うかについては、事前に業者と打ち合わせることになります。
 なお、こちらのコラムで挨拶回りについて取り上げていますので、どうぞお読みください。

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解体工事とその後の生活をスムーズにする“挨拶回り”

対策5:現場管理と第三者チェック

 さまざまな対策を取り入れていても、現場の状況は時どきの天候や周辺の状況変化を受けて流動的です。そのため、状況の変化に応じて適宜対策の追加・変更の必要が生じます。それらの対応、および決めた対策がしっかりと行われているかの定期点検等を、現場監督に当たる人材が行います。それによって安定した対策の維持ができます。
 また、作業員に対しても粉じん・騒音・振動対策についての教育も欠かせません。
 なお、解体工事を前にアスベスト含有建材の使用を調べる調査や、周辺の家屋の状況を確認するための家屋調査など、第三者による調査が必要になる場合があります。

 解体工事を行う際、アスベスト調査はその結果報告も含めて義務化されています。また、周辺の家屋の状況によっては家屋調査が必要な場合があります。これらの事前調査については、こちらのコラムで説明していますので、どうぞお読みください。

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解体工事で行う事前調査とは? その実施基準は?

粉じんの発生量や性質の違い

 発生する粉じんの量や性質は、解体する建物の構造によって次のように違いがみられます。

木造の建物の場合

 木造家屋の場合は、おもに木くずや繊維などで粒子としては大きいものです。そのため粉じんの量としては比較的少なく、落下しやすい傾向にあります。ただし、木くずやアレルゲンが風で運ばれることが多いため、換気をしていたり、窓を開けていたりすると窓付近に付着したり、室内に侵入したりするので注意が必要です。

鉄骨造の建物の場合

 鉄骨造の解体工事では、粉じんの発生量は木造建物の場合と比較するとやや多くなります。
 粉じんの特徴としては、鉄骨付近に付着した錆や塗料の粒子が含まれるため金属臭があります。そのため、粉じんが付着したら洗濯やクリーニングが必要になることもあります。ただし、その粉じんには鉄粉も含まれているので、車を傷つける可能性があるので、洗車の際には注意が必要です。それだけに、周辺にあるものを事前に養生しておくことが大切です。

鉄筋コンクリート造の建物の場合

 鉄筋コンクリート造の建物の場合、先に説明した木造や鉄骨造よりも多く発生します。
その特徴は、とても微細であることです。そのため、洗濯物や近隣にある車などに蓄積しやすく、養生は欠かせません。

 粉じんの発生は建物の構造や老朽化の程度などによっても異なり、それらを見極めながら適切な対策をとる業者を選ぶことも重要なポイントになります。
 こちらのコラムでは、粉じん対策等をしっかり行う業者を選ぶためのポイントなどについても説明しています。併せてお読みください。

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解体工事の粉じんに対してできること

粉じんに関する法令

 粉じんについては、私たち解体業者が前述のような対応策をとっています。そして、その基盤には、次に挙げるような法令や条例があります。

大気汚染防止法

 この法律は、アスベストをはじめとした解体工事中に発生する有害物質が、空気中に飛散するのを防ぎ、人々の健康と環境を守ることを目的としています。これによって養生シートなどの設置や散水などを義務付けています。
 なお、この法律に違反した場合は、行政指導や罰金などのリスクがあります

 解体工事において、アスベストの事前調査は欠かせないものとなっています。
 こちらのコラムではアスベストの基礎知識や事前調査等について説明しています。粉じん対策と併せて、どうぞお読みください。

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解体前の事前調査は必ず必要? 気になるアスベストのこと

建築物解体工事共通仕様書

 これは国土交通省が定めた公共建築物の解体工事に関する技術的な標準仕様書です。
 大気汚染防止法や建設リサイクル法等と関連しながら、次のような項目を仕様書内に盛り込んでいます。

・足場、養生、仮囲いなどの設置方法。
・分別解体の手順、安全対策、作業方法。
・建設廃棄物や特別管理産業廃棄物の分別、運搬、処分方法。
・アスベスト含有建材の除去、飛散防止措置、届け出義務。
・その他、公衆災害防止、作業記録、使用機械等に関する義務や方法。

 この仕様書は本来「公共建築物の解体工事」に関するものですが、民間の解体工事に対する規制・基準を自治体が作成する際、この仕様書を参考にしています。法律を踏襲した解体工事のルールブックのようなものとなっています。

自治体ごとの追加基準・条例

 独自の条例や指導基準を設定している自治体も多くあります。そのため、工事に着工する場合は、現場となるエリアの自治体の条例や規制を確認しておく必要があります。それによっては追加対策が必要になる場合もあります。
 マトイでは東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県を事業エリアとして、それぞれの自治体の条例や規制などもしっかり考慮して工事に当たっていますので、安心して解体工事をお任せください。

東京都練馬区の場合

 マトイの本社があり、解体工事等のご依頼も多くいただいている練馬区では解体工事に関して、国の法律・東京都の条例・練馬区独自の規制が以下のように適用されています。

練馬区アスベスト飛散防止条例
〇対象:建築物の解体、改修工事
〇目的:アスベスト飛散による健康被害を防止
〇主な規制内容:
・有資格者による事前調査の責務
・調査結果の届け出、提示。
・飛散防止措置(湿潤化、養生、負圧除去など)
・作業記録の作成

東京都環境確保条例(都民の健康と安全を確保する環境に関する条例)
〇対象:一定規模以上の特定工事
〇主な規制内容:
・アスベスト濃度の測定(敷地境界)
・作業工程の届け出
・粉じん、騒音、振動の監視義務

騒音規制法・振動規制法
〇対象:特定建設作業(解体工事を含む)
〇主な規制:
・作業開始の7日前までに区へ届け出
・作業時間の制限
・騒音、振動の基準値遵守

まとめ

 粉じんをはじめとした騒音や振動などの対策は、近隣の方々からのクレームを回避して、円滑に工事を進めるためにとても重要なことです。
 しかし、これらに対応するのはクレームを回避するためだけではありません。お互いにより良い関係性を保ちながらその地域を守っていくためでもあります。
 私たち業者がそうした姿勢をもちながら解体工事や種々の対策を図っていくことで、地域の環境を保ち、さらに工事後の施主様と地域の方々との関係をより良いものになることをマトイは願っています。この努力は決して表に出ませんが、私たちマトイが工事の質を守り、プライドをもって仕事をするうえで大切にしていることです。
 東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県で解体工事およびリフォーム工事等を行っているマトイでは、粉じん対策をはじめとした解体工事に伴う影響を最小限にとどめるための対策を行っています。どうぞ、解体工事に関するご相談、ご依頼は安心してマトイにご相談ください。
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記事の監修

株式会社マトイ 営業担当菅野

株式会社マトイ営業部の菅野です。コラムの監修をしております。
実際に仕事の中で経験したこと、調べてより勉強になったこと、両方を読んでくださる皆さまと共有できたらと思っています。
解体は初めてのご経験という方、とても多いのではないでしょうか。
ご不明な点やご要望、疑問に思われていることはございませんか。
どんな些細なことでも丁寧にお答えいたします。お気軽にお問い合せください。

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