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お庭の解体、庭石の撤去、その費用と段取り

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 解体を広い意味でとらえると、建物だけではなく庭や駐車場など家屋に付帯したものを撤去することも含まれます。日本の庭、とくに古い家の庭には、大小の石を組み合わせて自然の景色を再現したり、庭のアクセントにしたものをよく見かけます。
 そういった庭をおもちの方のなかには、今ある庭石を撤去して洋風の庭に変えたい、庭の一部を潰して増築したい、もしくは更地にしたい、等々の理由で庭の造作を変えるとともに庭石の処分を考えている方もいらっしゃるでしょう。
 そこで今回は庭の解体時に必要となる「庭石の撤去」について解説させていただきます。

庭石の撤去はどこに依頼すべき?

 一口に「庭石を撤去する」といっても、そう簡単にできるものではありません。大きさにもよりますが、素人が1人で何とかするのは難しいでしょう。しかし、誰かに頼むとして、いったいどこの誰に頼んだらいいのか、悩むところです。そこで庭石の撤去を依頼できる可能性のある相手を挙げてみました。

自治体

 自治体によりますが、砂利やそれに近い小さい石などは、燃えないゴミや破砕(はさい)ゴミといった扱いで処分してくれるところがあります。
 例えば、横浜市の場合は、「一度に多量にならないように少量ずつ、週2回の『燃えないゴミ』の回収日に半透明の袋に入れて出す」となっています。しかし、弊社がある東京都練馬区や埼玉県さいたま市などでは、砂利や庭石は「回収できないもの」「(処分場への)持ち込み不可のもの」になっています。西東京市でも「回収できないもの」になっていて、「業者や購入先に相談を」もしくは「市が廃棄物処理業者を紹介」となっています。
 このように、自治体によって受け付けるところと受け付けないところがあり、受け付けてもらえるとしても、回収方法がそれぞれに異なります。ですから事前にお住まいの区役所などにしっかり確認することが必要です。

造園業者・石材店

 日本庭園などの庭づくりや植木の管理などを行う造園業者や石を扱う石材業者であれば、個人宅の庭石の処分を引き受けてくれます。そのなかで、価値のある庭石や状態のよいものは無料で引き取ってくれる場合があります。
 「買い取ってくれるのでは?」と思うかもしれませんが、それはよほどのグレードのもののようです。一般の家で鑑賞されていた庭石の多くは、「撤去費用がかからなかった、無料で撤去してもらえた」と思った方がいいでしょう。
 また、石の大きさや重さ、撤去の難しさなどによって、引き取りが難しい場合もあります。いくつかの業者に問い合わせて事前の見積りを取るようにしてください。

解体業者やホームセンター

 解体業者やホームセンターなどでも撤去や引き取りをしてくれるところがあります。もちろんマトイでもお引き受けしていますので、お気軽にお問い合わせください。
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 ただし、解体業者やホームセンターの作業にあたる人たちは庭石の専門家ではありませんので、石の状態の良し悪しの評価は行いません。そのため無料で引き取ることはなく、廃棄費用を支払って処分することになります。
 事前に次の情報を整理して、それを基に相談すると手間や費用が少し省けるかもしれません。
①撤去する庭石の撮影
②実寸(高さ・横幅・奥行)の測定
③庭石がある場所からトラックを駐車できる場所までの距離と道幅、障害物の有無など

便利屋・不用品回収業者

 不用品回収や片付け、家の水トラブルなどなんにでも対応してくれる便利屋や不用品回収業者のなかには、庭石の撤去に対応してくれるところもあるようです。業者のなかには、石は撤去したものの、その後の穴などの補修を行わなかったり、別料金として請求したりするところもあるようです。具体的にどのような作業を行うのか、それに伴う料金はどうなるのかを事前に確認することが必要です。

個人譲渡

 もしかしたら、どこかに庭石を探している人がいるかもしれません。SNSや地域の掲示板などを利用して、必要な方に譲るという方法もあります。その際、撤去方法やそれに伴う費用については直接話し合って決めましょう。

売却

 「売却」できれば、持ち主としてはうれしいことです。しかし、よほど形や色、状態がよいものであれば買い取ってもらえますが、需要が低い現在ではその可能性はかなり低いといえます。この場合、撤去にかかる人件費や諸費用が発生する場合がありますから、それがいくらか、どちらが負担するかなどをしっかりと確認してから決めてください。

庭石を処分する際の費用の目安

 やはり気になるのは費用です。これは、石の大きさ、重さ、設置してある場所、そして周辺の道路の状況などによって大きく変わります。例えば、手で運べる程度の石であれば重機は必要ではありませんが、ある程度の大きさの石であれば重機が必要です。また住宅街の細い奥まった道の先にある家や、家の裏庭のような場所にある大きな石だと、重機も使えず、何人かの作業員が手作業で石を運びだしたり、その場で砕いて運び出せる大きさにしたりすことになります。

庭石の処分にかかる費用の目安

 庭石を処分するには処分費用のほかに人件費が、さらに重機類を使用して運搬する場合はその費用がかかります。必要となる費用の目安は次の通りです。
①庭石処分費用:1㎏40円~
②作業員の人件費:1人15,000円/日~
③重機・運搬費用:20,000円~

庭石処分費用の内訳

 庭石を処分するための費用の内訳は、およそ次の3つなります。
①庭石の移動費用
 ある程度の大きさの石になるとクレーンなどの重機が必要です。しかし、重機が入らない場所にある場合は、作業員の手作業によって運び出します。これには複数名の作業員が必要になります。さらにそれが難しい場合は、その場で石を粉砕して移動することになります。このように現場の状況によって作業内容が異なり、それに伴って費用も変動するので、事前の見積りでしっかり確認しておくことが大切です。
②庭石の積み込み費用
 運び出した庭石を運搬用の車両に積み込むのに、多くの場合、クレーンを使って積み込みます。そのための費用です。クレーンを備えた「ユニック車」と呼ばれる車やクレーン車がスムーズに現場の傍まで移動できる道路環境ならいいのですが、そうでないとさらに別の作業が生じて費用がかさむことになります。
③庭石の運搬費用
 庭石を処分施設まで運搬するための費用です。庭石の量によって車両のサイズが変化しますが、大きくなればなるほど費用が高くなります。さらに、処分施設までの距離が遠くなると費用がかさみます。

庭石を撤去する流れ

 庭石の撤去をしようとする場合、まずどのようなことから始めたらいいか、その流れについて説明します。なお撤去の流れや見積りのチェックなどについて、よろしければ家屋解体に関するこちらのコラムもお目通しください。ご参考になると思います。

お庭の解体、庭石の撤去、その費用と段取り

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解体工事は開始前の事前準備から


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解体工事の注意点、チェックリストを使って確認!!

流れ1:庭石撤去を行う複数の業者を見つける
 インターネットや情報誌などを利用して、庭石を撤去できる業者を複数選びます。
流れ2:現地調査をしてもらう
 選んだ業者に連絡を入れ、庭石の撤去について現地調査と見積りの依頼を行います。その際、相見積りであることを伝え、無料で見積りを依頼できることを確認してください。
流れ3:相見積りを取って、業者を決定する
 複数の業者の見積りが揃ったら、その内容を確認します。その際、費用だけでなく対応の良し悪しや見積り内容がわかりやすいかという点も踏まえて、業者を決定しましょう。
流れ4:最終の打ち合わせを行う
 業者が決まったら、最終的に工事日程や時間の確認、費用の支払い方法やいつ支払うか(業者によって工事前に費用の支払いをするところや、工事終了後に支払いするところなどがある)などについて施主様のご希望などと合わせながら最終調整します。
流れ5:庭石の撤去工事着手
 工事中は施主様が行うことは何もありません。
流れ6:工事終了後の状態を確認
 工事終了の知らせを受けたら、石があった場所がきちんと整地されているか、庭木などが傷ついていないか、ゴミなどが落ちていないかなどを確認します。
流れ7:工事費用の支払い
 工事費用の支払いを行い、終了です。

庭石の再利用と自分で細かくする方法

 庭石を撤去することは手間も費用もかかって大変です。石の大きさにもよりますが、もし自分たちでなんとか動かせるような大きさの石であれば、再利用するという道もあります。

庭石を再利用する方法

 一昔前、樽を使って、その家ごとの味のある漬物を作っている家は多くありました。その漬物樽の上には適度な大きさの石が載せられ、「この石、庭のあそこにあった石なのよ」などといった会話も交わされていました。これも立派な再利用です。
 では、漬物を自宅で漬ける家が少なくなっている現在では、どのような再利用方法があるでしょうか。
 1つは、適度な大きさに割って、花壇の仕切りに使うという方法です。また、細かく粉砕して砂利状態にして庭に敷く、という再利用方法もあります。花壇の仕切りなどは、適度な大きさの石であればそのまま使えますが、そうでない場合、また敷石として使う場合は、適度な大きさに割ったり、砕いたりすることが必要です。

庭石を小さく割ったり細かく砕いたりする方法

 庭石を割ったり砕いたりして自宅で再利用するには、業者に依頼するのとご自身で行う2つの選択があります。まずは、庭石を割ったり、細かく砕いたりする方法を説明します。

【Step1】割る石の周辺をシートなどで養生する。
【Step2】ハンマードリルや削岩ドリルを使って、石に穴を開ける。大きな石であれば5~10㎝間隔で穴を開けていく。
【Step3】穴にセリ矢と呼ばれる石を割るときに使うクサビを入れて、ハンマーで順番に叩いていく。すると鈍い音を立てて亀裂が入り、石が割れる。
【Step4】Step3の作業を繰り返し、再利用に適した大きさに石を割る。また、敷石にするためにさらに細かくするには、専用のハンマーを使用する。
 こうした作業は、業者に依頼した場合は専用重機を利用してスムーズに行えますが、ご自身で行う場合は根気よく力作業を続けることが必要になってきます。

ご自身で庭石を割ったり砕いたりする際の注意

 庭石を割るには危険が伴います。割っている最中にその破片が体にあたったり、手が滑って足に落としたりすることもあります。安全を保ちながらスムーズに作業を進めることが大切です。そのための注意点を挙げます。
①事前に必要な道具を準備する。ドリル、石を割るためのセリ矢、ハンマー、周辺を養生するためのシートなど。
②ドリルで穴をあけたり、ハンマーで石を叩いたりする際には、石の破片などが目に入ったり、体に当たったりします。そのため、体を守る装備を整えて行いましょう。
・長袖・長ズボンを着用し、首回りをタオルなどで保護する。
・ゴーグル・ヘルメット・安全靴を装着。
・作業用の手袋を使用する。
③石を削ったり割ったりする作業では、大きな騒音が伴います。事前にご近所にその旨を伝えて挨拶しておくことをお勧めします。挨拶に関してはこちらのコラムで詳しく取り上げていますので、参考になさってください。

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解体工事とその後の生活をスムーズにする“挨拶回り”

 騒音や工具の準備の負担、作業に伴う危険性などを考えると、ご自身で行うことはかなりリスクの高い作業です。そのため、できれば専門業者に任せることをお勧めします。

庭石を処分する際の注意点

 庭石を処分する際は、次の点を注意してください。これは、業者に依頼する場合も、ご自身で庭石を処分する場合も共通する注意事項です。

悪質な業者に注意

 悪質な業者に依頼しないように注意が必要です。業者を選ぶ際、相見積りで極端に安い金額を提示している、見積り内容が大雑把、見積りに連絡先が明記されていない、などがあれば要注意です。庭石を処分するには、処分場にもっていかなくてはなりませんが、それをしないで撤去したら別の場所に不法投棄してしまう、最初に「買い取り」として契約し、撤去後に高額の撤去費用を請求する、といったことをする悪質な業者もいるので注意してください。

山や川などに捨てない

 庭石を山や川に捨てることは不法投棄にあたり、罰金を取られる可能性もあります。また一度庭石として使われた石は、肥料などが付着している可能性があることから、山や川に投棄することによって自然を汚染して生態系への影響が懸念されています。

土のなかに埋めない

 自宅の庭以外の場所に埋めることも不法投棄とみなされることがあります。ご自身の私有地であれば可能ですが、将来的に家を解体して売却する際には地中埋設物として解体時に撤去して、その分の費用が加算されます。また、そのときはわからなかったとしても、土地を売却後に石が埋められていたことがわかると、売主としての責任を問われることがあります。将来的なことを含めて考えると、撤去の必要が生じた際には、土には埋めないようにしましょう。

まとめ

 冒頭でも触れたように、庭石の撤去を行う動機はさまざまです。ただ、それが家を解体するためであれば、解体工事と一緒に庭石の撤去も業者に依頼することをお勧めします。なぜならば、重機も家の解体に続いて使えますし、家を解体することで石を撤去するスペースも広く取れるからです。それによって石の撤去にかかる費用は少し安くなることが期待できます。
 また石の撤去をご自身で行うことも可能です。しかし、やはり危険が伴いますので、しっかり準備を整えて慎重に行うことが重要です。そして石の大きさや撤去作業を行う方がどの程度土木作業や工具の扱いに慣れているかによっても大変さの度合いは大きく変わってきます。
 もしも業者に頼むべきか、自分で行えるレベルのものか迷っているようでしたら、是非、マトイにお問い合わせください。客観的にアドバイスさせていただきます。
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 いずれにしても、庭石の撤去に関する知識があること、撤去の流れや方法をあらかじめ把握しておくことで、見積りを読み込んで業者を選択したり、予算を含めて撤去するべき時期の判断が行いやすくなったりします。その意味でも、今回のコラムが皆様の参考になれば幸いです。

記事の監修

株式会社マトイ 営業担当菅野

株式会社マトイ営業部の菅野です。コラムの監修をしております。
実際に仕事の中で経験したこと、調べてより勉強になったこと、両方を読んでくださる皆さまと共有できたらと思っています。
解体は初めてのご経験という方、とても多いのではないでしょうか。
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