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不要になった車庫を解体。気になる費用や段取りは?!

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 近年、自家用車離れの傾向がみられます。それでも1世帯当たりの普及台数は1.0387台となっています。
 そのなかで、家屋と同じように老朽化や家族構成の変化とともに車庫の改築や撤去について思案している方も多くいらっしゃることでしょう。今回は、車庫をテーマにコラムを進めていきます。

はじめに知っておきたい、車庫のタイプ

 「車庫」を英語で言い換えると「ガレージ(garage)」です。普段、車庫と同じ意味で、「カーポート」という言葉も使います。日常においてカーポートやガレージという名称を細かく使い分けることは少ないと思いますが、正しくは構造などに違いがあります。それによって撤去や改築をする際の手間や費用が異なってきますので、はじめにその違いを説明します。なお、ここではガレージやカーポートの両方を含めたものを「車庫」、それぞれを「ガレージ」「カーポート」と記します。

車庫・ガレージとは

 車庫は「車を入れておく場所・建物」ですが、実際には中に入れる車の種類は自動車、電車、特殊車両など多種多様です。しかし、一般家庭では自家用車や自転車を入れることがほとんど。
 まずガレージの特徴は、「屋根」「柱」「壁」「天井」「シャッター」などからなり、自動車の出入り口以外の3方は壁に囲まれた構造です。しっかりしているので、悪天候による風雨から自動車をしっかり守ることができるとともに、防犯面でも大きく役立っています。さらに自動車以外のものも納めやすく、さまざまに使用できる可能性があります。
 ガレージの種類には次の3つがあります。

① 独立型ガレージ
 家屋と離れた場所に建ったもの。建設も解体もビルトインタイプ(後述)よりも安価にできる一方、ガレージと家屋の間を移動する際、外を通らなくてはならないというデメリットがある。

② ビルトインガレージ
 家屋とガレージが一体になったもの。多くの場合は、家屋を建築する際の設計段階から盛り込んで建築。敷地が狭くても駐車スペースを確保できる、車から外に出ることなく家に入れる、といったメリットがある。半面、居住スペースが狭くなる、自動車の騒音が室内に響きやすい、といったデメリットがある。

カーポートとは

 カーポートは、ガレージと違って壁がなく、屋根と柱によって造られています。ガレージは、自動車のドアを開けたときに壁にぶつからないようにスペースを確保する必要がありますが、多くの場合、カーポートでは障害物がなければドアを開けられます。また、壁がない分、ガレージよりも狭いスペースで造られること、設置や解体・改修がしやすく比較的安価に行える、などのメリットがあります。
 しかし、自動車を保護するものが屋根だけの開放的な構造のため、自動車が風雨にさらされやすい、防犯面でいたずらをされやすい、といったデメリットがあります。
 なおカーポートは、置く台数や配置に応じて大きさや形が違ってきます。
・1台置けるもの
・縦列で2~4台置けるもの
・並列で2~4台置けるもの
・縦列と並列で4台置けるもの、等々

車庫の解体について

 車庫を解体するのは、住居の解体に伴う場合、災害などによってその耐久性に影響を与えるような破損が生じた場合、家族構成の変化によって自動車の収容台数が変化して造り替える場合、などがあります。ここでは、ガレージやカーポートそれぞれの解体の流れを説明します。

ガレージ解体の流れ

 ガレージといっても、地面に直接柱を立てて三方を簡便な建材で囲った土がむき出しの床のものから、三方と床をがっちりコンクリートで固めたものまで、いろいろあります。それによって解体の流れも変化しますが、ここでは基本的な流れを説明します。
① 養生と足場の設置
 家屋の解体工事と同じように、解体工事によって起こる粉じんや騒音によって隣家や周辺への影響をできる限り少なくするため、そして安全に工事を行うために大切な工程。
② 屋根や内装部分の撤去
 屋根の部分を撤去してから内装部分の撤去を行う。
③ 重機を使った解体
 次に重機を用いて柱や壁の撤去を行う。床の解体では、その後の土地活用の計画に応じてコンクリートのままにしておくか、もしくはコンクリートや基礎部分を撤去する。周辺環境によって重機の使用ができない場合は、手作業で行う。
④ 埋め戻し作業
 柱や基礎を撤去した後の埋め戻しを行う。床面がもともと地面で土だった場合は、柱の撤去跡を土で埋め戻す。床面のコンクリートを撤去しないままでおく場合は、柱の撤去跡部分は砂利を入れてからモルタルなどで仕上げ作業を行う。
⑤ ゴミ処理と清掃
 解体によって出た廃棄物は適切に分類し、産業廃棄物は法令に沿って適切に処理する。さらに周辺を清掃してゴミやほこりなどを取り除いてきれいにする。

カーポート解体の流れ

 屋根と柱で構成されているカーポートは、ガレージよりも解体しやすいです。
① 養生と足場の設置
 カーポートよりも解体しやすいといっても、端材や粉じんの飛散や騒音は同じ。周辺への配慮と安全な工事のために、養生と足場の設置は工事の程度に応じて適切に行う。
② 屋根を撤去
 屋根の部分を撤去してから内装部分の撤去を行う。
③ 重機を使った解体
 次に重機を用いて柱の撤去を行う。床は、ガレージの解体と同様にその後の土地活用に応じてコンクリートや基礎をそのままにしておくか、もしくは撤去する。周辺環境によって重機の使用ができない場合は、手作業で行う。
④ 埋め戻し作業
 柱や床のコンクリート、基礎を撤去した後の埋め戻しを行う。床のコンクリートをそのままにしておく場合は、柱の撤去跡に砂利を入れてからモルタルなどで仕上げ作業を行う。床面がもともと地面で土だった場合は、柱の撤去跡を土で埋め戻す。
⑤ ゴミ処理と清掃
 解体によって出た廃棄物は適切に分類し、産業廃棄物は法令に沿って処理する。さらに周辺を清掃してきれいにする。

ガレージやカーポート解体時のポイント

 解体後の土地をどのように利用するか、その計画を念頭に置いて解体工事をすることが重要です。
 例えば、
・車庫が必要なくなり、その後の土地を家庭菜園やガーデニングに使いたい
・カーポートやガレージを広いものにしたい
・今あるカーポートが古くなったので同じ大きさのものに造り替えたい、等々
 こういった場合は、以前の基礎があると邪魔になって、菜園にしたり、新たなカーポートを設置したりする際の障害になりえます。その逆で、コンクリートの床や基礎はそのままにしておくと考える施主様もいます。
 このように、解体後のスペースをどのように利用するかによって仕上げ方が変わります。マトイでは、まずは施主様がどのようなプランをもって解体するのか、最初の打ち合わせでじゅうぶんにお話を伺い、それに適した解体作業と解体の仕上げを行うようにしています。ガレージやカーポートの解体をご検討中の方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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 なお、ガレージやカーポートの解体工事は家屋の解体と比べると規模は小さいですが、それでもご近所への影響はあります。近隣の方への配慮として、事前のお知らせと挨拶は行っておくことをお勧めします。挨拶回りについては、下記のコラムで詳しく解説していますのでどうぞご一読してください。

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解体工事とその後の生活をスムーズにする“挨拶回り”


 また、解体業者の選定や解体前に施主様が行うべき準備については、家屋の解体と同じです。それらのポイントについては、こちらのコラムをご覧ください。
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どこから手を付けたらいい? 解体工事の進め方

車庫の解体費用を左右する要因

 車庫の解体を考えるとき、最初に気になるのはやはり費用ではないでしょうか。一般的に解体費用の目安となるもの(後述します)はあるものの、それぞれの車庫に応じて費用を変動させる点があります。それにはどのようなものがあるかを説明します。

構造

 まずガレージでもカーポートでも、どのような構造であるかで、解体のしやすさは変わってきます。そして、それに伴って費用も変わってきます。
 構造として、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造などがあります。また、床が土、砂利、コンクリートであるかによっても違いが出てきます。
 例えば、土の地面に木製の柱と波板の屋根材を乗せたような簡便な造りのカーポートならば解体しやすいですが、柱や屋根材が頑丈な造りのもので、地面がコンクリートであったりすると解体の手間がかかってきます。さらに、壁があるガレージになるとなおさらで、木造➡鉄骨造➡鉄筋コンクリート造の順で手間も費用もかさんできます。

広さ・駐車できる台数

 構造のほかに広さも費用に関係してきます。当然のことながら、1台分の広さよりも、2台、3台と収容できる台数が多ければ、その分スペースは広くなり、柱も増えて、解体費用にも影響を与えます。

アスベスト

 アスベストは発がん性があることから、2006年には使用が全面禁止されています。しかし、それ以前に建てられたものはアスベストを使用している可能性がありますので、解体に際しては業者に相談する必要があります。もし、アスベストを吹き付けていたり、アスベストを使用している建材を使用していたりする場合は、そのための特別な方法で解体する必要があり、その分、費用も高くなります。

特殊な構造

 特殊な構造のガレージにカスケードガレージがあります。豪雪にも耐えうる頑丈なガレージとして知られ、解体が大変なガレージでもあります。その頑丈さは、アルミニウムと亜鉛合金メッキ鋼板を基材に、特殊な高分子塗料を二重焼付していること、さらに特殊鋼板をコの字に加工するカスケード工法によるものです。この高耐久ガレージを解体するには、本体を解体するだけで1台用のもので費用が20万円前後するといわれます。
 その他、ガレージ内部をご自身の使用目的に応じて作り付けの棚や仕切りなどでカスタマイズしている場合も、その内容や程度に応じて費用が変わってきます。

車庫の解体費用の目安

 ここでは、車庫の解体費用の一般的な目安をご紹介します。
 しかし、ここで紹介するのは、車庫解体の本体工事費用の目安です。家屋同様、解体にはそれ以外に廃棄物を処理施設に運搬して処分するための「運搬処分費用」や重機利用に伴う「重機回送費」などが加わります。そのため、実際にかかる費用はそれ以上になります。より正確な費用を知りたい場合は、業者に見積りを依頼する必要があります。
 解体には本体工事費用のほかにどのような費用がかかるか、費用の内訳としてどのようなものがあるか、そして業者の選定や見積り依頼の際の注意点などについて、以下のコラムで詳しく解説しています。ご一読のうえ、参考になさってください。

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家の解体費用の相場はいくら? 解体工事のプロが徹底解説


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 なお、家屋の解体に伴う車庫の解体は、家屋解体の付帯工事として行います。その方が、単独で解体工事を依頼するよりも安くできます。

ガレージの解体費用の目安

 ガレージを解体する場合、その構造がどのようなものであるかによって本体工事費用は変わります。木造が最も壊しやすく、鉄筋造が最も壊しにくいです。

表1 ガレージの解体費用(本体工事費用)の目安

構  造 解体費用の目安
木  造 1.5万円~
鉄 骨 造 2万円~
鉄 筋 造 6万円~

なお、ガレージの解体費用は多くの場合、坪単価によって計算されます。例えば、自動車1台分が納まる3坪程度のガレージであれば次のような本体工事費用になります。

木造の場合 15,000円×3坪=45,000円~
鉄骨造の場合 20,000円×3坪=60,000円~
鉄筋造の場合 60,000円×3坪=180,000円~

カーポートの解体費用の目安

 カーポートの解体費用は、駐車できる自動車の台数によって費用の目安を知ることができます。

表2 カーポートの解体費用(本体工事費用)の目安

駐車台数 解体費用の目安
1台用 3万円~
2台用 5万円~
3台用 7万円~

DIYで車庫を解体できる?

 このコラムを読んでくださっている方のなかには、「自分で解体できるのでは?」、と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。できるか、できないかといえば、それは「できます」ということになります。
 DIYが得意で基本的な工具は揃っている、土木・建築関係の仕事の経験がある・行っている、といった方であればご自身で解体することも可能だと思います。
 しかし、それには次に挙げるようなリスクもあります。これらをよく熟慮して判断することが大切です。
 私たちはなによりも「安全」を優先します。解体作業は、手順の間違えや工具のわずかな操作ミスでもケガをしてしまうことがあります。確かに、業者に依頼することは業者選びの手間も工事費用もかかることですが、安全と解体後の計画につながる完璧な解体工事のためには、業者に依頼することをお勧めします。

車庫をDIYで解体するメリットとデメリット

 まず、DIYをすることのメリットには、次のようなことが考えられます。
① 解体費用がかからない
② 業者を選んだり、打ち合わせしたりする手間が省ける
③ 自分のタイミングで解体できる

 次にデメリットには、どのようなことが考えられるでしょうか。
① 工具や重機などを自分で購入したり、レンタルしたりして準備しなくてはならない
② 廃棄物運搬の軽トラックなどを自分で準備し、廃棄物処理を行わなくてはならない
③ 工事中にケガをする危険性がある

車庫の解体を業者に依頼する場合のメリットとデメリット

 では、業者に解体を依頼する場合のメリットにはどのようなものがあるでしょうか。
① 解体を専門としている業者は、短期間で安全に解体できる
② 重機を含めて、解体に必要な機材はすべてそろっている
③ 廃棄物の処理まで安心して任せられる

 そして業者に解体を依頼する場合のデメリットは次のようなことがあがります。
① 費用がかかる
② 業者の選定や打ち合わせなどに手間や時間がかかる

まとめ

 ガレージやカーポートというと「家の付属」といった感覚の方もいらっしゃいます。しかし、解体については家屋と同様の段取りや作業が必要になり、まとまった費用がかかります。そのため、できれば費用はそんなにかけたくない、という思いが家屋の解体時より多く働くこともあるようです。
 しかし、解体作業はわずかな手違いが事故につながり、そうなると作業している人の体を傷つけ、ときに生命を脅かすことさえあります。そのため、私たちは慎重に判断をしながら確実に作業を進めていくことを心掛けています。ですから、DIYで解体を考えている方に対しても、「安全」を優先した判断をしていただきたいと願っています。
 もし解体をお考えであれば、是非ご相談ください。
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 DIYが可能かどうか等を一緒に検討させていただくことも可能です。私たちマトイでは、皆さんと一緒に考え、納得いく解体工事を提供することを第一にしています。

記事の監修

株式会社マトイ 営業担当菅野

株式会社マトイ営業部の菅野です。コラムの監修をしております。
実際に仕事の中で経験したこと、調べてより勉強になったこと、両方を読んでくださる皆さまと共有できたらと思っています。
解体は初めてのご経験という方、とても多いのではないでしょうか。
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