解体時に相見積りをとる際の“どうする?”を解決するために
かいたいコラム 解体工事をはじめ建築工事などでは、“相見積り”を行うことが多くあります。
依頼される方の立場からすると、少しでも安い業者に頼みたい、という思いがあってのこと。その上、相見積りにはほかのメリットもあります。
しかし、実際に相見積りを依頼するに際しては、いろいろと迷うことがあることでしょう。
今回は、そうした点に目を向けて説明します。
- 1 あらためて相見積りとは
- 2 相見積りの流れ
- 3 相見積りを取る際のポイント
- 4 相見積りを気持ちよく進めるための心配り
- 5 相見積りに関するQ&A
- 5.1 Q1 相見積りは必ず取るべき?取らないといけない?
- 5.2 Q2 相見積りは何社ぐらいから取るのがいい?
- 5.3 Q3 相見積り時の見積りに料金はかかる?
- 5.4 Q4 相見積りの依頼から見積り書が届くまで、どのくらいの期間が必要?
- 5.5 Q5 知り合いの業者に依頼したいけれど、それでも相見積りは必要?
- 5.6 Q6 相見積りや見積り以外で、事前に工事費用を知る方法は?
- 5.7 Q7 発注が決まっていないのに、見積りや相見積りを依頼されるのは業者にとって気分がよくないのでは?
- 5.8 Q8 相見積りをしたいけれど、相見積りを依頼する業者を選ぶ時間がありません。どうしたらいい?
- 5.9 Q9 相見積りに必要な現地調査には、必ず立ち合わなくてはいけない?
- 5.10 Q10 実家じまいの解体作業、場所が遠方で業者選びも立ち合いも難しい。どうしたらいい?
- 6 まとめ
あらためて相見積りとは
そもそも「相見積り」とはどういったものなのか、あらためて確かめてみましょう。
これは、どのくらいの費用がかかるのか、工事日数がどの程度必要なのか、といったことを事前に複数の業者に調べてもらって見積り書として提出してもらいます。それを比較検討して依頼する業者を決めます。
「相見積り」というほか、業者や場合によって「あいみつ」、「見積り合わせ」といったり、「合見積り」と表記したりすることがあります。
相見積りの流れ
相見積りを実際に行う際、比較検討することが前提のため複数の業者を依頼候補として選択することが大切です。ステップ1~4の段階を通して流れを説明します。
ステップ1 相見積りの依頼を前に希望条件を具体的に整理する
次にあげる条件をはじめとして、解体工事に対する希望条件を具体的に挙げます。
① 想定している予算はどのくらいか。
② 解体する具体的な内容(ブロック塀などすべて含めて解体撤去して更地にするのか、そうではなく、部分的な解体工事である場合は、その範囲と建物の構造がどのような構造であるか、等)
③ いつまでに工事を終了してほしいか。
予算については、「それを知りたいから相見積りをとる」という方もいるでしょう。そういった方は、まずはこちらのコラムをご覧ください。解体費用の目安を知る方法を紹介しています。
これを参考に算出した目安からご自身の予算としてどの程度が可能かを検討してみてはいかがでしょう。
ステップ2 相見積りを依頼する業者を複数選定する
ある程度具体的に希望条件を挙げたら、相見積りを依頼する業者を何社か選び出します。
これは依頼するかもしれない業者ですから、吟味して選びましょう。現在は、ほとんどの業者がホームページを開設しています。ですから、インターネットを使って検索できますし、口コミで情報を得た業者もインターネットで検索してホームページを見ることができるでしょう。
ホームページから次のような点をチェックしてみてください。ホームページを見て、ある程度の条件を満たして、好印象を受けた業者を選び出します。
① 解体工事業に関する許認可を得ているか。
② 所在地。
③ 施工実績。
④ 理念や仕事にかける思い。
⑤ 解体工事以外の、産業廃棄物収集運搬許可や解体工事に伴う不用品処分に関するサービス、無料見積りや相談などの対応の有無。
こちらのコラムでも解体業者の探し方を取り上げていますので、参考になさってください。
ステップ3 相見積りを業者に依頼する
複数の業者を選び出したら、各社に見積り依頼をします。その際、事前に相見積りであることを伝えておきましょう。いまは相見積りを当然として受け付けてくれる業者がほとんどですが、稀に「相見積りは受け付けない」という業者もいます。その場合は無理に依頼する必要はないでしょう。
なおマトイでは「無料見積り・無料相談」をいつでも受け付けていますので、お気軽にご利用ください。
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ステップ4 各社から提出された見積り書の内容を比較検討して契約する
各業者から見積り書が手元に届いたら、それぞれを比較検討してください。
このときに注意する点は、費用だけではなく、その内訳や一般の方が見てわかりやすい見積り書になっているか、疑問点・不明点などがあれば直接質問し、その説明が迅速に届くか、その説明が丁寧でわかりやすいものか、などの点も比較検討してください。
相見積りを取る際のポイント
相見積りの依頼は、電話や電子メールでコンタクトを取ることになります。その最初の段階で、次のようなある程度の情報を伝えておくと、その後、円滑に進められます。
依頼の際、相見積りであることを伝える
オンライン上であっても電話であっても、最初に連絡する段階で相見積りであることを伝えてください。これには、次のような理由があるからです。
① すでに触れているように、稀に相見積りを受け付けない業者もいるため、最初に伝えると話がスムーズです。
② はじめに相見積りであることを伝えることで、見積り後に「条件が合わなかった、他社の方がよい条件だった」、などを理由に断りやすくなります。
解体するものの具体的な内容や条件を統一して伝える
相見積りを依頼する業者には、解体するものの内容や条件を統一して伝えてください。例えば、A社には家屋のほかにブロック塀を含めたものを解体範囲として伝えている一方で、B社には家屋のみしか伝えていないようなことがあると、当然のことながら提示される費用や工事期間も異なってしまいます。
伝える内容としては、解体する建物の構造、解体する範囲、解体の目的(更地戻し、建て替え)、目標とする解体工事完了時期、などです。
無料で見積りをしてもらえることを依頼時に確認する
すでに説明しているように、現在では見積りを無料で行っている業者が多い状況ですが、なかにはそうでない業者もいます。依頼の際は、必ず見積りが無料であるかを確認するようにしましょう。
見積りの有効期限を確認する
見積りには有効期限があります。これは物価上昇などの社会状況の変化による影響を避けるために設定されています。有効期限として1~3か月程度を設定しているところが多いようです。
見積りを依頼すると、受け取った見積り書の表紙や見積条件の欄に「見積り有効期限」として明記されています。念のため、依頼の際にも確認しておくと安心です。
見積り書の提出期限を設定する
提出期限を設定していないと、すぐ出せる業者、期間がかかってしまう業者というように提出時期がバラバラになる可能性があります。そうなると比較検討に入るまでの期間が長くなり、比較検討の時間を十分に取れなくなります。
もちろん、業者の仕事の忙しさやマンパワーなどの都合によって、すぐには対応できないことがありますから、ある程度、余裕をもたせた期限の設定が必要です。だいたい1か月程度の余裕をもっておくといいと思います。
相見積りのときだけでなく、期限の設定は計画を進めていくうえでとても重要です。こちらのコラムでは、家の建て替え時のスケジュールや期間について取り上げています。こちらも参考にお読みください。
相見積りを気持ちよく進めるための心配り
相見積りの場合はお断りする業者が出てきます。依頼するときも、お断りのときも、互いに気持ちよく次の段階に進めるための心配りについて説明します。
相見積りを依頼する側の心配り
まず、依頼する際の心配りには次のことが挙げられます。
① 見積りの返事を期限内に連絡する。
とくに“断り”の連絡はしにくく、遅れがちになるかもしれません。でも、あいまいな状態はお互いにすっきりしません。
見積り書の提出期限を設けるのと同じように、依頼者側も返事をする期限をある程度決めることが大切です。見積り書を受け取った際に「〇日ごろまでにはお返事します」と伝え、その期間内に返事をするようにしてください。
そうすると業者はほかの仕事を含めて予定の調整ができてとても助かります。
② 断る際には理由も伝える。
断る理由はいろいろとあると思います。ただ、理由がはっきりしないと、私たち業者も「何がいけなかったのか?」と気になります。「料金が他社の方が安かった」、「他社は残置物の処分も依頼できるので」というように、理由を教えていただけると納得できます。
③ 他の業者名や具体的な提示費用や条件を出さない。
断る理由を伝えることは問題ないのですが、他業者の社名・提示金額・その他の提示条件を別の業者に伝えることは避けてください。それは見積りを出してくれた業者に対して、失礼に当たります。
④ 見積りを提示した業者にねぎらいの気持ちを伝える。
業者にとって見積りも仕事ですので、ねぎらいの言葉があってもなくても、行うべきことは行い、終了します。ただ、「お手数をおかけしました」「また何かのときには相談させてください」などの言葉を添えていただくと、断られても笑顔で「こちらこそ、よろしくお願いします」と気持ちよく相見積りを終えることができます。
相見積りを行う業者側の心配り
相見積りを受ける業者側にも心がけている点があります。もしも、以下に挙げたようなことをする業者であれば、それは断って正解、といえます。
① 断りの理由の深追い。
きちんと理由を述べて断っても、さらにその上をいく条件を提示してきたり、業者名を尋ねてきたりする場合があります。それは「とにかく仕事を取りたい」「少しでも収入を得たい」といった理由があると思われます。その場合、料金は安くなったとしても、手抜き工事や廃棄物の不法投棄などのトラブル発生のリスクが高い可能性があり、要注意です。
② 相見積り後のしつこい営業活動。
業者のなかには、相見積りで得た個人情報を使って、その後もDM等でなんらかの営業活動をする場合があります。これが過剰な場合はマナーをわきまえていないといえます。業者にとって営業活動は大切ですが、節度を守ることも大切ですね。
相見積りに関するQ&A
納得のいく解体工事を行うために、相見積りは業者選びの有効な方法の1つです。でも、施主様の都合や現場環境などによって、相見積りをするかしないか、そして進め方なども変わります。そこで、相見積りについて施主様となる方々が抱く疑問や質問を取り上げて説明します。
Q1 相見積りは必ず取るべき?取らないといけない?
A 相見積りは解体費用の相場を知ったり、業者の仕事ぶりをうかがったりするのに有効です。しかし、必ずしも行わなくてはいけないものではありません。例えば、信頼している人からの紹介の業者がいる、以前から付き合いのある業者に依頼できる、などがあればこれまでのお付き合いを優先しても問題ありません。
Q2 相見積りは何社ぐらいから取るのがいい?
A 相見積りを依頼する業者の数に決まりはありません。大切なことは「比較して、自分たちが納得のいく業者を選ぶ」ことです。極端な言い方をすれば2社でもいいし、3~4社、それ以上でも可能です。
ただ、依頼や現地調査の立ち合いなど、依頼者側にとっても時間や手間がかかることです。情報収集の段階から吟味して業者を選び出して相見積りを進めるといいでしょう。
Q3 相見積り時の見積りに料金はかかる?
A 見積りが有料になるか、無料になるかは業者によって異なります。ただし、一般的には見積り無料の業者が現在は多いです。しかし、なかには有料で行う業者もあるようですので、相見積りであるか、そうでないかは別にして、見積りを依頼する際は事前に確認してください。
Q4 相見積りの依頼から見積り書が届くまで、どのくらいの期間が必要?
A 1か月程度の期間を見ておくことをお勧めします。これは業者の仕事の混み具合や営業スタッフがいない・少ないなどのマンパワーによって違ってきます。
とくに相見積りでは、依頼者は複数の業者から提出された見積り書を比較・検討するため、できるだけ同じ時期に見積り書を入手したいですよね。そのためには、相見積りを依頼する際に、「~~ごろまでに見積りがほしい」ということを伝えましょう。それによって忙しい業者も、間に合うようにスケジュールを調整してくれるはずです。
相見積りだけでなく、解体工事を行う際の各段階でどのくらいの時間がかかるのか、といったことも気になることと思います。こちらのコラムでは、家の建て替えを例に挙げてそれぞれの段階での所要日数などを説明しています。どうぞ、こちらもお読みください。
Q5 知り合いの業者に依頼したいけれど、それでも相見積りは必要?
A 知り合いに解体業者の方がいるのであれば、そしてその方に依頼したいという思いがあるのであれば相見積りを行う必要はないと思われます。ただし、その方から提示される金額がその地域における解体工事費用の相場であるか、それより高いか安いかはわかりにくいところです。また知り合いであることで、料金の話はしにくいかもしれません。
もし提示された金額が思っているよりも高かった場合は、率直に「~~円くらいを考えていたので、もう少し安くしてくれないか」というように交渉してみるといいでしょう。
Q6 相見積りや見積り以外で、事前に工事費用を知る方法は?
A その建物の構造や周辺環境などを反映した工事費用を知るためには、やはり相見積りや見積りを取ることが必要です。これによって、その建物や周辺環境を加味した解体費用を知ることができます。
Q7 発注が決まっていないのに、見積りや相見積りを依頼されるのは業者にとって気分がよくないのでは?
A 相見積りは現在では一般的になっています。ただ、昔かたぎな考えをする業者の方もいるため、そういう業者にたまたま相見積りを依頼した場合に不快な対応をされることがあるかもしれません。
マトイでは相見積りであるかどうかに関係なく、見積りの依頼を受けた際は営業スタッフと現場担当者によって速やかに現地調査に伺い、見積りを進めています。お気軽に声をかけてください。
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Q8 相見積りをしたいけれど、相見積りを依頼する業者を選ぶ時間がありません。どうしたらいい?
A 解体工事や建て替え工事では、施主様は準備段階から行うことがたくさんあって、仕事との両立が大変。実際に業者が決まって契約を済ますと、業者の担当者が施主様のサポートについて、負担の軽減ができるはずです。しかし、相見積もりの段階では、それはまだできません。
そんなときに役立ててみたいのが、見積りサイトです。「解体・見積り・一括」などのキーワードを検索欄に入力すると、いろいろなサイトを調べることができます。相見積りの際の時短アイテムとして便利に使えます。
Q9 相見積りに必要な現地調査には、必ず立ち合わなくてはいけない?
A 原則として、現地調査には立ち合うことをお勧めします。もし、どうしても立ち合いが難しいようであれば、ご家族のどなたかが代理として立ち合ってもらいましょう。
現地調査に先立って、図面など必要なものを揃えてもらって、それらを見ながら業者が現地調査を行います。どうしても立ち合いができないということであれば、それはしかたないのですが、敷地内に立ち入れる範囲が限られてしまい、十分に見積りに反映しきれない場合があります。
また、隣家と接する部分を調べることもあります。立ち合いの方がいらっしゃれば、隣家の方に断っていただくことができますが、もし立ち合いができないようであれば、事前に隣家の方に事情を説明していただく必要があります。
なお解体工事の際に施主様が立ち会うのは、現地調査時のほかに解体工事中、そして解体工事終了時にもあります。
Q10 実家じまいの解体作業、場所が遠方で業者選びも立ち合いも難しい。どうしたらいい?
A 実家じまいの解体工事をどうするか、悩む方は多くいらっしゃいます。まずは実家近くにご親族の方がいて、業者選びを含めた解体工事に取り掛かる準備や協力をしてくれそうな場合は、お願いすることがベストです。なぜならば、地元の業者の情報や業者を紹介してもらうためのネットワークをもっている可能性が高いからです。
お願いできる人がいない合は、Q8で紹介した一括見積サイトなどを利用して実家に近い地域で業者を検索して相見積りを進められます。
こちらのコラムで実家じまいについて取り上げています。どうぞ、こちらも参考になさってください。
まとめ
日々、忙しく過ごしている人にとって、相見積りを含めて解体工事や家の建て替えなど日常生活とは異なったことを行い、その時間を捻出するのは一苦労でしょう。
本文中でも触れているように、相見積りは必ず行わなくてはいけない、というものではありません。もし忙しくて時間が作れない、現場が遠方で自分が足しげく現場に出向けない、といった場合は、見積りサイトなどを活用することで負担を軽くできるでしょう。
まずは、契約する業者を選ぶことで、その業者の担当者が施主様の右腕となります。不明なことや困ったことがあったら、気軽に相談できる存在になるでしょう。それによって一人で考える時間を短くでき、自分では思いつかなかったアイデアが生まれることもあります。
マトイでは無料見積りはもちろん、ご相談にも対応していますので、お気軽にお問い合わせください。皆様の解体工事のパートナーとして、お力になります。
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記事の監修
株式会社マトイ 営業担当菅野(かんの)
株式会社マトイ営業部の菅野です。コラムの監修をしております。
実際に仕事の中で経験したこと、調べてより勉強になったこと、両方を読んでくださる皆さまと共有できたらと思っています。
解体は初めてのご経験という方、とても多いのではないでしょうか。
ご不明な点やご要望、疑問に思われていることはございませんか。
どんな些細なことでも丁寧にお答えいたします。お気軽にお問い合せください。
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