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解体の立ち会い見積りはどこを見る? 現場担当者に聞く、見積りのチェックポイントをまとめました

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 建物を解体する際には、解体工事に向けて様々なことを行っていきます。その段取りのなかで最も重要なものが、現地調査といえます。それは現地調査で現場の状況を確認した結果から解体工事費用を見積りがなされるからです。
 しかし、この現地調査は業者が勝手に行えるものではありません。施主様の依頼を受け、基本的に施主様も参加されることで、調査の流れがスムーズになるとともに施主様ご自身にも大きなメリットもたらします。
 今回は、そんな施主様も参加される立ち会い見積りについて解説します。

「立ち会い見積り」ってなに?

 解体工事を行う場合、まず現場の状況を事前に確認する「現地調査」を行いますが、この調査に施主様にも参加していただきます。これを「立ち会い見積り」といいます。

業者への問い合わせから始まる立ち会い見積りの流れ

 建物を解体しようと思い立ってから、実際、工事に取り掛かるまでにはいくつかの段階があります。そのステップは、施主様ご自身が自主的に動く部分が多く、また全体的なスケジュールを検討したり、ご自分の解体計画の条件に見合う業者を選択したりと、お忙しい時期になるでしょう。そのなかで、立ち会い見積りがどのようなところに位置しているかを含めて、その流れを見てみましょう。

①建物の解体を決意!

②複数の解体業者を選定
 インターネットや口コミ、紹介などから、「ここは信頼できそう」と思える業者を3社程度選びましょう。

③解体業者の現地調査およびその立ち会い
 業者は解体物件およびその周辺環境を調査し、その結果に基づいて見積りを作成します。その際、施主様も現地調査に立ち会います。

④提出された見積書の内容を検討
 業者を決定するために、提出された見積り書の内容をしっかり検討します。

⑤業者および工期等決定
 依頼する業者を決定し、費用や工期等の最終的な確認・調整します。

⑥契約成立・工事着工
 業者と契約を交わし、工事の準備・着工へと進みます。

 解体工事の全体の流れから見たら、立ち合い見積りは「はじめの一歩」にあたる重要な部分です。なお、こちらのコラムでも見積りを含めた着工までの諸準備について詳しく記載しています。どうぞご一読ください。

解体の立ち会い見積りはどこを見る? 現場担当者に聞く、見積りのチェックポイントをまとめました

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解体工事は開始前の事前準備から

解体業者による立ち会い見積りのチェックポイント

 では、実際に見積り、そして解体工事に向けて、業者が現地調査を行い、見積り書の形にまとめるには、どのような点を調べるか、そのチェックポイントについて説明します。

① 解体する場所を含めた敷地の境界線および解体範囲
 隣家との境界線やどの部分を解体するのかを、まずはっきりとしておきます。とくに隣家との境界線では、間に建っているブロック塀がどちら側にあるかによって所有者が変わってきますし、それによって解体するかしないかの判断も変わってきます。なにより、隣家のものを誤って傷つけたり、解体したりすることがあってはいけません。
 また、解体工事で、重機の搬入・搬出、トラックなどの工事車両の出入りがありますが、その敷地の状況によっては隣家の境界を越えて出入りするようなことが起こりえます。その際に、隣家に了承を得て通らせていただくか、もしそれが難しいようであれば他の方法を検討するなどします。
 そのため、境界線の確認に際しては、事前に施主様と隣家の方に確認しておいていただくか、もしくは現地調査の段階で一緒に確認していただくことがとても重要です。
 なお、解体といってもすべてを撤去して更地にする場合と、敷地内にある建物や外構など、部分的に解体する場合があります。例えば母屋はそのままで庭木と物置だけを撤去してほしい、建物はすべて撤去して敷地周辺のフェンスはそのままにしておいてほしい、というような希望が出ることがあります。それによって工事に用いる重機や工程が変わってきます。具体的にどの部分を、どこまで解体するのかを、しっかり事前に確認することが必要です。

② 周辺の道路環境・道路状況
 工事には重機やトラックなどが欠かせません。そのため、実際に工事を行う際には、工事車両がどこから現場に入って、どこで駐車し、どこから出ていくか、さらに工事車両などがスムーズに通行できる道幅があるか、スクールゾーンなどの通行規制の有無、周辺の病院や学校、高齢者施設といったものの有無、などをチェックします。
 できれば解体現場まで乗り入れられると工事がスムーズですが、ここに挙げたような道路環境や状況があると、現場まで工事関係車両が入れない時間帯やより細やかな配慮が必要な場合があります。
 それによって重機を小型に切り替えたり、作業を手壊しにしたり、また工事関係車両が現場に入る時間を早めたり、交通誘導員を配置したりといった配慮を行い、それとともに費用が変わってきます。

③ 水道やガスの配管
 水道やガスの引き込みの位置も確認します。

④ 解体する建物の大きさ、古さや傷み具合などの状況
 これは現地調査の目的の中心的な部分で、具体的には以下のような点を細かく調べます。
 ・外壁や天井の材料の確認
 ・木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造といった構造の確認
 ・屋根材の確認
 ・建物の高さや床面積の確認
 ・基礎の確認
 屋根や外壁などの建材にはアスベストが使われている可能性があり、それによっては届け出やさらに細かい調査、特殊なアスベスト除去作業が必要になります。そのため、念入りに調査します。
 また、建物の高さや広さ、基礎の種類によって、実際に解体する際の作業員の人数の割り出しや足場の準備などを行います。ただし、基礎についてはすべてを確認できるものではないので、わかる範囲で調べることになります。

⑤ 残置物の有無
 解体工事の前に建物内や物置などに入っている不用品は施主様が処分しておきます。しかし、大きな家具や家電製品で運び出すのに労力がかかる、施主様の時間の都合がつかない、などのさまざまな理由で、それができないこともあるでしょう。事前にそういうことがわかっていれば、現地調査の段階で業者に処分も相談してみてください。
 マトイでは解体業とともに不用品の処分も行っていますが、同様にそういった不用品を処分してくれる場合もあります。解体時に出た廃棄物と一緒に処分することも可能ですが、その量や内容によっては有料となって全体の費用がかなり高くなってしまうことがあります。残置物として処分してほしい不用品が事前にわかっていれば、この段階でそれも一緒に見積もってもらい、ベストな処分方法を検討することができます。どうぞお気軽にご相談ください。
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⑥ 解体後の予定
 解体後、その土地を更地の状態にしておくのか、間もなく建物を新築するのか、予定を確認します。それによってどのような状態に整地するかを検討します。

⑦ 庭の状況
 家屋の解体工事を行う場合、庭にあるものすべてを撤去する場合と残しておくことを希望される場合があります。この点も、以下のように庭や外構としてあるものを具体的1つひとつ確認します。
 ・植栽
 ・庭石、敷石
 ・井戸
 ・池
 ・カーポートやガレージ、およびその土間コンクリート
 ・塀や門柱などの外構
 庭には、ここに記したようにさまざまものが配置されています。これらを撤去するのは、家と同じくらいに大変な場合があります。お庭の撤去については、こちらのコラムで解説していますので、ご一読ください。

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お庭の解体、庭石の撤去、その費用と段取り

⑧ その他の付帯物
 家屋には、それだけでなく次に挙げるようないろいろなものが付いています。
 ・ベランダ
 ・サンルーム
 ・建物と一続きになった物置
 ・浄化槽
 ・太陽熱温水器や発電機
 ・犬走やポーチの土間コンクリート

 ここに挙げた浄化槽や⑦に挙げた井戸などは、現地調査の段階でわかっていれば見積りに加えられるのですが、施主様がその存在を知らないでいた、現地調査時の敷地内の確認の際にもその存在がわからなかった、そして解体が始まってから地中埋設物として発見したり、庭の片隅に古井戸があることが分かったりする場合があります。その場合は、追加工事となって、新たにその費用が加算されることになります。
 なお、浄化槽などの撤去についてはこちらのかいたいコラムでも説明していますので、参考になさってください。

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身近でもあまり知られていない浄化槽、正しく知って適切に「撤去」を

施主様による立ち会い見積りでのチェックポイント

 立場が変わって、施主様が見積りのための現地調査に参加する場合、どのような点をポイントに見るべきでしょうか。もちろん、施主様が立ち会う場合、業者はどこをどのような理由で確認するということは、施主様にもきちんと説明します。それを聞きながら、一緒に確認することになると思いますが、それとは別に、施主様には施主様の立場での確認ポイントがあります。それは次のようなものです。

① 業者の態度・対応
 業者は現場の各所をチェックしたり、測定したりしながら現地調査を行いますが、それとともに施主様に、いまチェックしているのはどこを、なんのためにチェックしていて、現状としてはどうか(傷みがかなり進んでいる、頑丈なコンクリートで一面覆われている等)、それによって解体工事にどのような影響があるか、費用にどのような影響があるか、といったことを簡単に説明しながら進めていきます。その説明がきちんとなされているか、態度がしっかりしているか、施主様の質問にきちんと答えているか、といった業者の態度などを見てください。
 料金も大切ですが、それと同じくらい業者の対応は大切です。業者の対応は、工事が始まってからの近隣様への対応やトラブル対応予防にも大きく影響します。

② 解体と料金についての説明
 現地調査の結果を持ち帰って、あらためて検討して見積り書を通して料金が提示されます。それ以前に、井戸や浄化槽の撤去や、コンクリート土間の部分が広いなど、解体作業が大変なものや、それに伴う料金の増加など、現地調査の段階である程度の目安が付くものがあります。そういったことに関して、きちんとした説明が行われるかどうかも大切です。

③ 追加費用などの発生の有無や可能性に関する説明など
 上記以外に、地中埋設物が発見されたり、トラブル対応などで追加工事や追加費用が必要になる可能性もあります。そういうことがある可能性や費用などについても、きちんと説明が行われる業者を選ぶと良いです。

立ち会い見積りのいろいろなメリットと重要性

 立ち会い見積りを面倒に感じる施主様もいらっしゃることでしょう。しかし、見積りのための現地調査に立ち会うことには、いろいろなメリットがあります。

① 費用について直接相談でき、割安になりやすい
 施主様が立ち会うことで、解体するもの、解体しないもの、残置物の処分の有無など、施主様の要望を現場で場所を確認しながら業者に直接伝えることで、見積りがより希望内容に則したものとなります。同時に、現場を見ながら、費用について相談することで、割安な価格になることもあります。

② より正確な費用が算出され、追加請求が発生しにくい
 前述のように、解体撤去してほしいところを具体的に伝えることで、ほぼ希望に沿った見積り内容になることで、追加請求が発生しにくくなります。

③ 現場の状況と施主様の要望に合った工事計画が立てられる
 施主様と業者が一緒に現地を見て、その情報を共有することで、現場の状況と施主様の要望をすり合わせた工事計画となります。

④ 解体後の土地活用プランに関するアドバイスをもらえることがある
 一緒に現場を見て回ることによって、その土地に合った解体後の土地活用やそれに応じた整地・基礎など、専門的な視点でアドバイスをもらえることがあります。

⑤ 担当者の人柄がわかる
 業者の担当者を通して、その受け答えや仕事に向き合う姿勢などから、業者の雰囲気や施主様に対して誠実かどうかをうかがい知ることができます。

⑥ 会社の態勢がわかる
 施主様の質問や要望などに誠実かつ迅速に応えてくれるかどうかで、その会社の態勢を知ることができます。

⑦ 納期の約束が確実にできやすい
 現地調査で周辺の道路や現場の状況を確認でき、なんらかの変更が必要な際にも地元を知っている施主様の意見も加わることで、よりよい対策が講じられます。そのため、工事が着工されてからの進行がスムーズで、納期の約束がより確実になる可能性が高くなります。

⑧ 施主様の要望をしっかりと伝えられる
 施主様と業者が対面して希望や現場の状況を話し合い、確認し合うことで、施主様の要望をしっかりと伝えられ、工事内容に反映されます。

⑨ トラブルを回避しやすい
 前述のように、施主様と業者の情報共有がされ、起こりうるトラブルに対しても事前の対策が取れるので、トラブルを回避しやすくなります。

立ち会い見積りに関する施主様の疑問1問1答

 解体にまつわるさまざまなことや、立ち会いについていろいろと不安に感じたり疑問に思ったりすることがあると思います。そうした声にお答えします。

Q1 立ち会いはどうしてもしなくてはいけないでしょうか?

A どうしてもしなくてはいけないということではありません。ただ、すでに説明したように施主様が見積りのための現地調査に立ち会うことには、さまざまなメリットがあります。また、隣家との境界線の確認などでは、隣家の方と施主様、そして業者の3者が揃って確認をした方が、トラブル予防に役立ちます。
 なお、お仕事の都合で立ち会い回数を減らしたいということであれば、何社か候補に挙げた業者に概算見積りを出してもらい、業者を絞る、もしくは決定してから、立ち会い見積りをすることも可能です。

Q2 実家を解体予定ですが、遠方のために立ち会えません。どうしたらいいでしょうか?

A 立ち会いをした方がいいか否かについてはQ1と同様ですが、とくに解体する家屋等が遠方にある場合、何度も行き来するのは確かに難しいことです。
解体する家屋と施主様の暮らしていらっしゃる場所が離れている場合、解体する家屋がある近隣地域の業者に解体を依頼した方が、土地勘もあって工事も進めやすいでしょう。業者に現場の住所や広さ、構造、解体する範囲などを伝えて、現地調査を依頼できます。業者によってはリモートで離れた場所にいる施主様と連絡を取りながら進めることも可能です。また見積り書に現地調査の際の写真などを添付することもできます。
 しかし、解体する部分の確認や残置物の処分など、業者だけでは判断できないものがいろいろとあります。可能であれば業者を決定してからでも、やはり現地に出向いて、業者と現地を確認し、工事を始める前に最終調整することをお勧めします。
 実家の解体では、多くが空き家になっているための解体が多いようです。空き家のままにしておくことのデメリットはありますが、その一方で活かすための方策や有効活用もあります。こちらのコラムでも説明していますので、参考になさってください。

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空き家の解体や活用のために! 空き家に関する政策徹底調査!

Q3 立ち会い見積りは、施主の都合で日程調整できますか?

A 施主様のご都合によって日程調整できます。ただし、複数社に相見積りを依頼した際に、全ての業者を同じ日程で調整することは難しいと思います。マトイではできるだけ、施主様のご都合に合わせて対応しています。

Q4 立ち会い見積りには、どのくらいの時間を予定しておくべきでしょうか?

A 解体工事関連のサイトを見ると「30分程度」としているところが多いようです。マトイでは記録のための写真撮影やきちんと現場を拝見するために通常、30分から1時間程度のお時間をいただいています。また、建物の大きさや現場の周辺環境、施主様からのご質問の内容などによっては、それ以上かかる場合もあります。
 施主様のご都合によって、〇分しか立ち会えないという場合には、施主様に立ち会っていただく優先度の高い調査項目を先に進めて、それ以外のものについては私たちだけで進めるようにする、ということも可能です。

Q5 立ち会い見積りに時間がかかるときとは、どのようなときでしょうか?

A 立ち会い見積りに、通常以上に時間がかかる場合としては、次のようなときが挙げられます。
① 解体する家屋が大きい場合
② 1つの敷地内に建物がいくつもあって、それらをすべて解体する場合
③ ブロック塀やカーポートなど、付帯設備がたくさんある場合
④ アスベストが使われている可能性がある場合
⑤ 残置物が多く、その処分も任されている場合
⑥ 建物全部を解体するのではなく、建物の一部を解体するような場合

Q6 立ち会い見積りに施主が準備しておくべきもの、決めておくべきことはありますか?

A 立ち会い見積りに際して、施主様にあらかじめ準備しておいていただくもの、できれば決めておいていただくといいものとして、次のようなものがあります。

① 建物の図面
 図面があると、基礎の内容や電気・ガスなどの配管の状況がわかるため、工事計画が立てやすくなります。ただ、古い建物や実家の建物の場合は、図面がないことがよくあります。そういった場合、図面がないと見積りできないということはないので、ご安心ください。

② 隣家との境界線
 隣り合う家や建物などの境界、それを示す境界標の場所をあらかじめ調べておくと、調査当日の作業がよりスムーズになります。また、可能であれば隣家の方と現地調査の前までに境界について確認し合っておくとよいでしょう。

③ 解体をする建物
 建物や庭の植栽などすべてを解体して更地にする場合は問題ないですが、敷地内の一部の建物だけを解体する、もしくは一部は残しておく、というような場合は、具体的にどの建物を解体するか、庭があるならば庭はそのまま残しておくか、伐採する木があるとすればどの木を切るか、など具体的に決めておきます。
 ただ、どうしても現地調査までに決定できないで迷ってしまうこともあるでしょう。例えば、庭の池を埋めてしまうか、そのまま池として残しておこうか、という場合です。その際には、埋める場合、そのまま残しておく場合の両方の見積りを出してもらうようにすると、後に判断しやすくなると思います。

④ 処分する残置物
 施主様のなかには、残置物も解体業者にまとめて処分してもらいたいと考えている方がいらっしゃいます。もちろんそれも可能です。しかし、その場合には残置物の処分費用も見積りに上乗せされることになります。同時に、不用品回収業者などに見積りを依頼して、両者を比較して施主様にとって条件がいい方を選ぶこともできます。
 残置物の処分は施主様にとっても大きな負担になることと思います。業者におまかせして一気に片付けたい気持ちも理解できますが、時間に余裕があればこちらのコラムにあるように、いろいろな方法でおトクに処分することもできます。

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⑤ 解体希望日と解体希望期間
 いつごろに解体工事を希望するかを決めておきます。よほどの事情がない限り、解体工事を希望する期間は広めに考えておくとよいでしょう。なぜなら、ピンポイントで考えていると業者のスケジュールと合わずに、他の条件があっているにもかかわらず発注できない、ということがあります。また、業者の空き状況によって解体費用が若干変動することがあるので、ある程度期間の幅をもって解体希望時期を想定しておくと、費用面での希望がより通りやすくなるかもしれません。

Q7 立ち会い見積りに費用はかかりますか?

A 立ち会い見積りは一般的には無料です。しかし、なかには料金を請求する業者もいるようです。その場合、「うちに依頼するなら見積り料金は無料。しかし、断るのであれば見積りにかかった諸経費や人件費を請求します」と言って、請求してきます。こういったことがないように、事前に「相見積りであること」「無料で見積りを依頼したい、無料で見積りを行ってくれること」の2点をしっかり確認して、依頼することが重要です。

Q8 立ち会い見積りには、業者からどのような人が何人くらい来るのでしょうか?

A 立ち会い見積りは、営業担当者が施主様のもとにお伺いします。しかし、業者の規模によっては代表者である社長が営業を兼ねている場合もあります。また会社の方針で営業担当者と現場担当者が2人でくる場合もあります。さらに、解体する建物が大規模な場合には、測定や記録などのために営業を含めた2~3人もしくはそれ以上のスタッフでお訪ねすることもあります。ご心配であれば事前に人数を確認しておきましょう。

Q9 立ち会い見積りをしたら契約をしないといけないでしょうか?断ることはできますか?

A もちろん断ることはできます。提出された見積り書と現地調査に訪れたスタッフ、電話連絡した際に対応した職員の感じの良さなどをしっかりと検討して、納得のいく業者と契約を結んでください。

Q10 立ち会い見積りの間、ずっと一緒にいなければいけないでしょうか?

A その必要はありません。現地調査のなかでも、施主様の立ち会いが必要な部分、そうでない部分があります。例えば、境界線の確認のように施主様の立ち会いが必要な部分を先に済ませたり、その逆で施主様が立ち会われる前に業者だけで確認できる部分を先に済ませておくこともできます。いずれにしても、施主様のご都合を事前にお聞かせいただければ、それに合わせて進めさせていただきます。

Q11 相見積りでは、依頼しない業者に断りにくいように感じます。どうしたらいいでしょうか?

A マトイも含めて、その点について業者は十分承知しています。
 事前に「相見積りをする」ことを伝えておけば、問題はありません。また、断る際に、「他の業者の見積りも待って、そちらに依頼するようであれば〇〇ごろまでに依頼のご連絡をします」と言っておけば、その日までに連絡がなければ別の業者に決まったと理解してくれるでしょう。あくまでも、業者の選定は施主様が主導権を握って進めていくことが大切です。

まとめ

 今回は「立ち合い見積り」について説明を進めました。立ち合い見積りは費用を決定する大切なことであると同時に、施主様と業者が直接コミュニケーションを取る機会であり、施主様の要望や土地活用の予定などを伝える重要な場です。できるだけ立ち会われ、さまざまな希望や質問をなさってください。そのことが、それぞれの施主様の要望を満たす、ベストな業者選びとその後の土地活用や新築等につながっていきます。
 最後に施主様となる皆様が思われるさまざまな質問とその回答を取り上げました。ここに載せた以外にも、施主様お1人おひとりがさまざまな質問や不安を抱えていらっしゃることと思います。当社では立ち合い見積りやご相談は無料でお受けしています。どうぞ、お気軽にマトイにお問い合わせください。
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記事の監修

株式会社マトイ 営業担当菅野(かんの)

株式会社マトイ営業部の菅野です。コラムの監修をしております。
実際に仕事の中で経験したこと、調べてより勉強になったこと、両方を読んでくださる皆さまと共有できたらと思っています。
解体は初めてのご経験という方、とても多いのではないでしょうか。
ご不明な点やご要望、疑問に思われていることはございませんか。
どんな些細なことでも丁寧にお答えいたします。お気軽にお問い合せください。

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