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解体工事がわかる! いろいろな工事の種類について

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 「解体工事」と一口にいっても、建物にさまざまな構造や大きさがあるのと同じくらい、種類も方法も異なってきます。今回は、そんな解体工事の種類を中心に、少し掘り下げて説明します。

解体工事の前に知っておきたい解体工事の種類

 解体工事は、解体するものがどのような目的で建てられたものか、その構造、建てられている場所、建物の大きさ、などのさまざまな条件によって種類や方法が変わってきます。

表 解体工事の種類

家屋解体 内装解体 外構解体
【目的別】
・住戸戸建て
・住居用集合住宅
・商業・オフィス施設
・工場

【構造別】
・木造
・鉄骨造
・鉄筋コンクリート造

・スケルトン
・原状回復
・フェンス
・塀
・門扉
・植栽

 
 内装解体については、こちらのコラムをぜひご参考になってください。

解体工事がわかる! いろいろな工事の種類について

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内装解体工事を検討するときに知っておきたいこと

解体工事における工法の種類

 解体工事の工法にはいくつかの種類があります。それは解体するものがどのようなものであるか、周辺の環境や建物の特徴などを合わせてそれらの工法を使い分けていきます。

① 手壊し工法
 バールなどを用いて、手作業で解体を行う方法です。もちろん、この後に続いて取り上げるような重機を用いて解体した方が作業は早く、作業員の負担も少なくなります。しかし、重機が入らないような狭い道の先に現場がある場合や、騒音や振動などを極力抑えなくてはならない現場では、手壊し工法を多く用います。また、木造はもちろんのこと、鉄筋コンクリート造でも手壊し工法を取り入れることがあります。
 手壊し工法は手作業で少しずつ解体を進めるために重機を使った工法よりも騒音や振動が少なく、近所への迷惑を少なくするができます。その反面、時間がかかるので工期や人件費が高くなるといったデメリットもあります。

② 重機併用工法
 手壊し工法と重機を併用して解体作業を行います。木造の建物を解体する際によく用いられている方法で、もっとも一般的ともいえます。建物同士の間隔が狭い住宅密集地などでは、最初に手壊しを行って重機が入るスペースを作ってから重機で解体を行うなどしています。また、リサイクルする資材を用いた部分は手壊しで行い、それ以外の大きなスペースは機械で解体するといった使い分けも行っています。

③ 圧搾機工法
 主に鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造の建物の解体に用いられます。造重機のアームと呼ばれる部分の先端に、ショベルなどのコンクリート圧搾機を取り付けて解体します。コンクリート部分の解体を行う際の主要な方法で、油圧式の機械で鉄骨やコンクリートに圧力をかけて粉砕したり、切断したりします。そのため、発生する粉塵の量が多い傾向にあるため、養生シートや作業中の散水などが必要です。

④ カッター工法
 コンクリートカッターやダイヤモンドブレートウォールと呼ばれる部品を加圧機やショベルの先端に取り付けてコンクリートを切断します。振動は比較的少なく、手早く作業ができます。また、この方法で行った切断面は凹凸が少なくきれいなため、部分的な解体では目的の箇所以外への影響が少なくてすみます。しかし、鉄を切断するにはダイヤモンドブレートの摩耗が激しくなるので、コストがかさみます。

⑤ ブレーカー工法
 斫り工事やコンクリートの解体に使う機械で、先端にある杭のようなものが振動することでコンクリートを破砕します。ハンドブレーカーと呼ばれる小型のものをもって、重機が入らないような場所でも作業を行ったり、ショベルの先に大型のブレーカーを取り付けて作業したりと、現場の状況に応じて使い分けます。
 この作業では、他の工法に比べると振動や騒音が大きくなるため、周辺への配慮がより必要になります。

⑥ ワイヤーソーイング工法
 ダイヤモンドと金属を連結させたワイヤーを解体するものに巻き付け、高速回転させてそれを切断します。この方法は水中や高所でも作業できることから、防波堤や砂防ダム、橋脚などの切断に用いられています。このような大型のものに対しても、縦横問わず切断ができて、騒音・振動・粉塵も少ないといったメリットがあります。半面、熟練した技術と知識をもった作業員でないと重大な事故につながりかねないこと、ワイヤーの維持コストがかかること、切断時に水処理が必要なこと等のデメリットもあります。

⑦ 転倒工法
 建物の外壁にワイヤーをかけて外壁を建物の内側に倒し、その衝撃で破壊する方法です。地面に倒してから解体を進めていくので、危険が高く伴う高所作業の頻度を減らせ、転倒後の作業は地面に近いところでできることから風の影響を受けにくく、周辺への粉じんの飛散も抑えられます。しかし、壁の高さと作業スペースに充てられる地面の広さなどの計算を間違えると、周囲に被害を与えかねません。作業契約や作業には高い知識と技術が必要です。

⑧ ウォータージェット工法
 水をポンプで圧縮して噴射し、コンクリートを切断します。また、圧力を調整することでコンクリート以外のものを破壊したり、表面を整えたりすることもできます。さらに水の中に研磨剤を混ぜたアプレシブウォータージェット工法というものも開発されています。水を使用するため粉塵を抑えられ、引火の可能性があるものの破壊にも使えます。また振動がほとんど発生しませんが、騒音がやや大きめであることと、ハンドブレーカー工法と比べるとコストが高めになります。

⑨ 静的破砕剤工法
 解体するコンクリート部分に穴をあけ、そこに酸化カルシウムを主成分とした膨張剤(静的破砕剤)を充填して化学反応を起こさせて徐々に膨張させていきます。その圧によってコンクリートを破壊していく方法です。爆破とは違い振動や騒音が最小限に抑えられ、急傾斜地や不安定な場所のコンクリートや石材のはつり工事などにも用いられます。また施工には免許や資格がなく取り扱いは複雑ではありません。しかし、充填してから膨張して破壊が始まるまで12~24時間ほどの時間を要します。

⑩ ミニプラスティング工法
 まだ日本ではあまり用いられていない火薬を用いた工法です。重機を用いる従来の工法よりも短時間で解体作業ができ、部分的な解体にも有効です。しかし、火薬を用いることから安全面や騒音・振動などのリスクは高く、日本では葉っぱ技師以上の有資格者が行います。また、騒音、振動、飛散物、粉塵等の対策、環境や保安上の課題などを含めてさらなる実用化に向けた研究が進められています。

建物の目的別・構造別にみる解体工事

 建物の解体工事は、上記のような工法を組み合わせながら、木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造といった構造や建物がどのような目的でどのような場所に建てられているかなどに応じながら進めていきます。ここで、それぞれの解体工事の特徴にいて説明します。

① 木造の建物の場合
 木造には、古来の日本にある木造軸組工法(在来工法)・木造枠組壁工法(ツーバイフォー工法)、そして混工法といって1階が鉄筋コンクリートで2階が木造といった建物もあります。主に手壊しと重機を併用しながら解体を行うのが一般的です。また、木造軸組み工法よりも木造枠組壁工法の方が頑丈で解体に手間がかかりやすく、費用も高くなりがちです。
 また解体する木造家屋のなかには古いものも多くあります。その場合、古井戸や浄化槽が敷地内や建物の下に埋まっていないかどうかの確認や、庭の植栽なども撤去が必要かどうかを決める必要があります。

② 鉄骨造の建物の場合
 建物全体の骨組みに鉄骨を使用していて、また使用する鉄骨の種類によって「軽量鉄骨造」と「重量鉄骨造」の2種類があります。戸建て住宅で鉄骨を用いる場合は少ないのですが、その際は主に軽量鉄骨造を用います。重量鉄骨造は、大型ビルやマンションなどを建設する際に用いられます。また、木造に比較してクレーンやショベルカーなどの重機類を使用する割合が多く、解体日数も多くなります。
 鉄骨造の建物では、杭を打っている場合があります。解体前に建物の図面などから杭の有無を確認して、杭がある場合は杭の撤去が必要かどうかを検討します。杭を撤去する場合は、さらにその費用が加算されます。

③ 鉄筋コンクリート造の建物の場合
 一般の戸建て住宅では鉄筋コンクリート造は少ないです。しかし、建物の柱や梁といった主要部分に大量の鉄筋が使われていることがあり、その場合は木造や鉄骨造よりも解体しにくく、費用は高くなります。なお、鉄骨造と同じように鉄筋コンクリート造の建物にも杭が打たれている場合がありますので、鉄骨造同様にその確認をする必要があります。
 さらにマンションや商業ビルのような大規模な建物では、鉄骨造や鉄筋コンクリート造になり、解体工事費用も高額になります。

④ マンションなどの居住用建物全体を解体するの場合
 マンションの場合、前述のように鉄骨造や鉄筋コンクリート造であることがほとんどです。また解体にあたっては管理組合の決議や分譲で済んでいる人や賃貸で住んでいる人たちによって解体前後の準備や対応が異なります。それらについてはこちらのコラムで詳しく説明していますので、参考になさってください。

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分譲マンションの解体!費用は? 管理人や住人のすることは?

 なお、賃貸の場合はこちらのコラムも参考になると思います。

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アパート解体における費用と流れを説明

⑤ 店舗やオフィス用建物のテナント物件やマンションなどの一部の住戸を解体する場合
 店舗やオフィスとして建物の一部を賃貸していることはよくあります。そこから引っ越す場合など、内装解体という種類の解体を賃貸部分に施すことが一般的です。内装解体には、スケルトン解体と借りる以前の状態に戻す原状回復解体の2種類があります。また、マンションの一部の住戸や一戸建ての一部をリフォームする際にも用いられます。マンションのような集合住居や大規模な建物の一部を内装解体する場合には、隣接する部屋や店舗・オフィスや同じ建物内の人々に迷惑をかけたり、周辺のものを傷つけたりすることがないように配慮することが重要です。
 この内装解体については、こちらのコラムで詳しく説明していますので、ご一読なさってください。

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スケルトン解体工事ってなに? その手順、費用、注意点について


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リフォームに先立って行う内装解体。木造住居での段取りや費用について

⑥ その他
 その他には、長屋と呼ばれる一枚の壁を仕切りに隣の家と接している建物があります。この場合、長屋の一部を解体する際には隣と接している壁の切り離し作業がとても難しいため、慎重に手壊しでの作業になることがあります。その分、費用が高くなります。
 また工場として使われている建物の場合、木造・鉄骨造といった構造とは別に、そこで行っている作業や造られているものなどによって広さ、形状、構造、内部設備、などが異なります。それに応じた工法を選択しながら解体を進めていきます。工場の解体については、こちらのコラムでも説明していますので、よろしければお目通しください。

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工場を解体するには? 手順、費用、注意点をお伝えします

解体費工事で必要な注意と配慮

 解体工事に際しては最初の業者を選ぶ段階から、準備段階、工事前や工事後にわたって行うべきことや届け出などがいろいろあります。また、周囲の家や人に対する配慮も欠かせません。この点が落ちていたり不足していたり、タイミングがずれてしまったりすると、工事に対してクレームが入って、その対応などから工事の遅延につながりかねません。また、今後の近所付き合いにもわだかまりを残すこともあります。そのため、きちんと行うことが大切です。
 これらの解体工事の際に必要な注意すべきことや配慮すべきことについては、こちらのコラムに詳しくまとめてありますので、是非お読みください。

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解体工事の注意点、チェックリストを使って確認!!

解体工事費用を抑えるためのポイント

 どのような構造の建物であっても、どのような大きさの建物であっても、解体費用を安く抑えるためには共通のポイントがあります。それは次のようなものです。

① 複数の業者から相見積り
 解体費用は業者によって異なります。また見積りを取ることで、その業者の対応の善し悪しを知ることができます。費用だけでなく、業者の対応なども複数の業者から相見積りを取ることで確認できます。

② 建物内にある残置物を工事前に処分
 廃棄物の処分にも費用がかかり、その量が多ければ多いほど費用はかさみます。また廃棄物の処分費用は決して安くはありません。できるだけ事前に自分たちで処分しておくことで、全体の費用を抑えることができます。

③ 補助金を活用
 空き家や倒壊しそうなブロック塀などに対しては、自治体によって倒壊予防や防犯などの理由から解体や新築の際の助成制度を設けていることがあります。しかしその申請にはさまざまな条件があるため、事前確認しておくことが必要です。したがって、解体や建て替えを検討し始めた段階から情報を集め活用すると、費用負担を軽くできます。

④ 分離発注を検討
 解体工事を行う目的は、建物の建て替えのための場合があります。その際、建て替え工事を行うハウスメーカーや建設会社などに、建て替え工事と合わせて解体工事を依頼することも多いでしょう。その場合、建設会社が解体を行うのではなく、建設会社から解体業者に解体を発注するため、その手数料がかかることがあります。解体工事と建て替えを施主様がそれぞれに依頼する分離発注を行うことで、その手数料を節約できます。
 以下のコラムには、解体工事費用をできるだけ抑えるコツなどがかかれています。どうぞ参考になさってください。

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50坪の家の解体費用は?! 解体費用の相場から安くするポイントまでをご紹介


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家の解体 安くする方法・ラクする方法

納得のいく解体工事をするための業者選びのポイント

 工事料金の安さも大切なことですが、スムーズな工事、工事中の安全性、周辺の家や住民の方々への配慮など、どのような解体業者を選ぶかによって解体工事への満足度は変わってきます。そのための解体工事業者の選択はとても大切なポイントです。それには、次のような点をチェックして、業者を選んでみることをお勧めします。

① 建設業許可または解体工事業登録といった解体工事に必要な許可を保有している業者。
② 事前の説明において、廃棄物処理や建設リサイクル法やマニフェスト発行についての説明もきちんと行ってくれる業者。
③ 見積り等がわかりやすく明確で、不明点などの質問に丁寧に応えてくれる。
④ 支払金額、支払方法、支払期限、工事期間等が見積書や契約書に明記されている。
⑤ 追加工事の有無や、追加工事が発生した際の追加料金などについても事前に説明してくれる。
⑥ 営業担当者だけでなく、電話対応などにあたるスタッフの対応が明るく、気持ちがいい。
⑦ 工事中のクレーム対応の方法を明確に説明し、その内容が施主として理解・納得できるものである。
⑧ 工事中の事故などに対応できる保険に加入している。
 もちろんマトイでは上記のような条件を満たしていることはもちろんですが、とくにこちらにあるようなことが弊社工事のポイントであり、多くのお客様から喜ばれています。是非、マトイにお気軽にお声掛けください。
解体工事のポイント
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まとめ

 建物はその構造はもちろんのこと、大きさ、広さ、どのような目的で使われているか、使われてきたか、いつ建てられたか、といったことが1戸1戸異なります。それとともに解体する方法や期間、費用なども違ってきます。それだけに、施主様と私たち解体業者とのコミュニケーションとパートナーシップがとても大切だと考えます。
 私たちマトイでは、事前の十分な説明や工事経過などの報告もその一つとして細やかに行うことを心掛けています。是非皆さんのパートナーとして、工事前、工事中はもちろんのこと、工事後も土地のこと、建物のこと、不用品のこと等、お困りやお気づきのこと等があれば、いつでもマトイにお声掛けください。大切なパートナーとして対応させていただきます。
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記事の監修

株式会社マトイ 営業担当菅野

株式会社マトイ営業部の菅野です。コラムの監修をしております。
実際に仕事の中で経験したこと、調べてより勉強になったこと、両方を読んでくださる皆さまと共有できたらと思っています。
解体は初めてのご経験という方、とても多いのではないでしょうか。
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