解体工事で家が揺れる理由~振動の原因や近隣への配慮を解説
かいたいコラム
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解体工事では、現場の隣家や周辺の住宅に振動、騒音、粉じんなどの影響を与えてしまいます。特に振動は「家が揺れて不安」という声が届くことがあります。
確かに、工事に伴う振動は想像以上に大きく感じることでしょう。しかし、ほとんどの揺れは“体感レベル”であり、建物に深刻な損傷が出るケースは多くありません。
本記事では、解体工事で揺れが起こる理由、建物への影響、業者が行う対策、住民側の備えまで、安心して工事に向き合うためのポイントをわかりやすく解説します。
マトイは東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県で解体工事やリフォーム工事を行っています。
工事では程度の差はあるものの、周辺の人々に影響を及ぼします。
そのため施主様に近隣環境についてお話を伺うとともに現地調査の結果も踏まえて、できるだけ影響を少なくするための工事計画および配慮を行っています。
どうぞ、安心してマトイにお任せください。
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解体工事で家が揺れる主な原因は
現場周辺への工事の影響は、施主にとっても気になる点です。その影響がどのようなことから起こるのかを知っておくことで、心配の大きさが変わってきます。
重機の動作による地盤の振動
解体工事では油圧ショベルなどの重機を使用します。重機が旋回したり、アームを動かしたりする際には地面に荷重がかかり、振動となって周囲の地盤へ伝わります。
重機が建物を押したり引いたりする工程では、揺れを感じやすくなります。特に次に挙げるような場合は、揺れが強くなりがちです。
コンクリート破砕時の振動
コンクリート破砕は、解体工事のなかで特に振動が強くなりやすい作業です。
コンクリート破砕の作業として中心になるのは、基礎の解体です。これは一般的な木造や軽量鉄骨住宅でコンクリートが大量に使われているのが基礎部分だからです。基礎は地盤と密着しているため、破砕時の衝撃が地面に伝わって、振動が大きくなります。
そのほかに鉄筋コンクリート造の建物の解体、擁壁や土間など外構のコンクリート、ピットや地下室などの地下構造物の解体でコンクリート破砕が行われます。
震動が他の部分よりも大きくなりがちなコンクリートの解体について、こちらのコラムでも説明しています。参考にご覧ください。
資材の落下による地面への衝撃
資材が地面に落下すると、その重さと落下の勢いが一点に集中して、地盤へ瞬間的に伝わります。破砕作業による振動は「ガガガ……」といった連続的なものですが、資材落下による振動は「ドンッ」といった瞬間的なものになります。
これは解体作業中に自然に起こることで、地盤を大きく揺らすほどのものではありません。
揺れを感じやすい建物の特徴
重機類の使用や作業による振動のほか、次に挙げるように建物によって揺れを感じやすい場合があります。
こちらのコラムでも、振動の原因や法的規制について説明しています。併せてお読みください。
木造住宅は揺れを感じやすい傾向
木造住宅は、解体工事による振動をもっとも体感しやすい構造です。
それは建物が軽く柔軟で、地盤の振動に反応しやすく、振動を吸収するのではなく「揺れ」として表れやすいという特徴があるためです。また重機の振動や基礎破砕の振動と共振しやすく、揺れをより強く感じることがあります。
他の建物よりも揺れやすい木造住宅ですが、同じ木造住宅でもそれぞれの特徴によって揺れの感じ方や解体費用は異なります。
こちらのコラムでその説明をしていますので、ぜひお読みください。
鉄骨造やRC造は揺れにくい
鉄骨造や鉄筋コンクリート造の建物は、木造に比べて重量が大きく、構造が硬く一体性も高いといった特徴があります。
そのため、解体工事の振動が建物の内部で吸収されやすく、揺れとして体感されにくい特徴があります。地盤からの振動に対して動きにくく、共振も起きにくいため、木造住宅より揺れが少ない傾向があります。
古い家は揺れやすい
古い家は新しい家より、揺れを感じやすい傾向があります。構造に関係なく同じことが言えます。
これは経年劣化によって構造の剛性が低下し、接合部の緩みや変形が進むことで、地盤から伝わる振動に敏感に反応しやすくなるためです。また、固有振動数が下がることで重機の振動と共振しやすく、揺れを大きく感じる場合があります。
脆弱な地盤の地域に建つ家
地盤が脆弱な地域では、解体工事の振動をより強く感じやすくなります。
柔らかい地盤は振動を吸収しにくく、重機の作業の振動やコンクリートを破砕するときの衝撃が地面全体に広がりやすい状態です。そのため解体工事現場周辺の建物が揺れに反応しやすくなり、体感する振動が大きくなることがあります。
地盤の脆弱さを含め、その土地がもつ特徴によって解体の手間や費用は影響を受けます。
こちらのコラムでは、その点について説明していますので、参考にお読みください。
振動による建物への影響や特徴
解体工事による振動は、工事現場周辺の建物へ何らかの影響を与えます。その影響や特徴について説明します。
多くの揺れは“体感だけ”で終わる
解体工事によって現場周辺の建物は振動を感じますが、その多くは建物の構造に影響を与えるほど強いものではありません。
生活の場が揺れると不安を感じますが、結果的に「揺れたけれど、特に問題はなかった」というケースがほとんどです。
基礎の解体時は工事期間中もっとも揺れる
解体工事による揺れは、その工程によっても程度に違いがあります。
最も強い振動を生み出すのが、工事終盤に行われる基礎部分の解体をするときです。鉄筋とコンクリートによって造られている基礎部分は固く、その分、振動も大きくなります。
既存のひび割れなどが悪化する可能性
建物にすでにひび割れがある場合、振動によってわずかに広がる可能性があります。その場合、建物の所有者に断りを入れたうえで、工事前に写真を撮っておくと安心です。
建物に実際の損傷が出るケース
極めてまれなことですが、以下のような場合は損傷が出る可能性があります。その点を踏まえ、事前に相談し、調査を行うとともに、必要に応じて写真撮影や家屋調査を検討するなど、対策の必要があります。
・老朽化が著しい建物
・ブロック塀など脆弱な構造物
・既存の大きなひび割れ
解体業者による揺れを抑えるための対策
当然、私たち業者は、揺れを「仕方ない」とは考えていません。できる限り、最小限にとどめるために、次のような対策をしています。
現場に最適な工法の選定と作業工程の近隣への共有
最初に行う重要なことは、建物の解体計画に当たってその構造や地盤の状況に合わせて、振動を抑える工法を選択することです。
さらに挨拶回りに当たって、解体工事の報告と協力のお願いをするとともに、どのような工事なのか、与えてしまう振動を含めた影響、それらが最も強くなる時、それらを最小に抑えるための対策などについて説明し、ご理解をいただきます。
作業工程や影響を最小に抑えるための対策を、近隣の方々と共有することは円滑な工事進行に欠かせません。
重機の振動を抑える工夫
重機の使用に当たっては、振動を抑えるために次の対策を現場に応じて行います。
・重機の位置取りを工夫し、荷重が一点に集中しないようにする
・ブレーカーの使用を最小限にするとともに、使用する時間帯に配慮する
・重機のアーム作業を細かく調整
・敷き鉄板で荷重を分散
揺れを引き起こす原因にもなる重機ですが、業者がその扱いに際してもさまざまな配慮や工夫を行っています。
こちらのコラムで、その説明をしていますのでよろしければお読みください。
振動測定機によるリアルタイム監視
解体工事では、振動を抑えるために振動測定機を設置し、リアルタイムで数値を監視することがあります。
測定値が国の指針(環境省「建設作業振動に係る技術上の指針」など)で示される基準値に到達しそうになったとき(まだ安全ライン)に、作業の一時停止や工法の変更などを行い、振動が過度にならないよう調整します。
このような管理体制を整えて、近隣への影響を最小限に抑えながら安全に工事を進めるようにしています。
基礎解体を段階的に施工
最も振動が強くなる基礎部分の解体では、一気に作業をするのではなく、複数の工程に分けて作業を進めることで、振動の軽減を図っています。
さらに振動を最小限に抑えるために、ブレーカーよりも圧砕機を優先して使用し、重機の位置や操作方法を工夫しながら作業を進めます。
また、防振材の設置や資材の小割りによって地盤への衝撃を減らし、振動測定機で数値を監視しながら必要に応じて作業内容を調整します。
一言で「解体工事」といっても、それぞれの建物の構造や状態は異なります。そのため、マトイでは1つ1つの現場に応じてカスタマイズした解体計画によって工事を行います。
どうぞ、解体工事は安心してマトイにお任せください。
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近隣への配慮
すでに「解体業者による揺れを抑えるための対策」の部分でも近隣の方々との解体計画等の共有について触れましたが、業者がそれらを含めてどのような配慮を行っているかについて、ここで説明します。
着工前の挨拶
着工前の近隣への挨拶で、次のことを伝えます。
・工事の概要
・期間
・作業時間
・騒音や振動などの影響
・安全対策
・連絡先
これらを事前に伝えることで、近隣の方々は「何日に振動が強くなるなら、その前に~を済ませておこう」と心づもりができ、「何かあったら連絡をしよう」と不安を軽減できます。
家屋調査
近隣住宅の老朽化、外壁や土間コンクリート部分、ブロック塀のひび割れなどを事前に確認し、必要に応じて写真等で記録しておきます。
また程度に応じて、施主と相談のうえ家屋調査の実施を検討することで、トラブルを防ぎます。
工程表の共有
工程表には、工事期間、日ごとの作業内容、作業時間帯、大型車両の出入り予定、騒音や振動が大きくなる可能性のある日、予備日、業者の連絡先が記載されています。
工程表があることで、住民は「いつ揺れやすい作業が行われるか」を事前に把握でき、不安や誤解を防ぐことができます。また、生活の予定を立てやすくなり、苦情の発生率も大幅に低減します。
工程表を共有することは、近隣トラブルを避けるための最も効果的なコミュニケーション手段のひとつです。
解体工事では、振動や騒音が発生するタイミングが工程によって大きく異なるため、着工前に近隣へ工程表を共有することが重要です。
解体工事による近隣とのトラブルを避けるための対策の1つである家屋調査。
こちらのコラムでは、トラブルを避けるための基本的な対策をまとめています。
養生・防音・防じん対策の徹底
解体工事では、粉じん・騒音・振動を避けることができません。そのため養生・防音・防じん対策の徹底が重要です。シート養生、防音パネル、防じん対策などを行い、周囲への影響を最小限にします。
これらの対策は、近隣への影響を物理的に抑えるとともに、「しっかり配慮している」という安心感を与え、トラブルを未然に防ぐ効果があります。とくに丁寧な養生は工事会社の信頼性を示す要素にもなり、安全で円滑な工事進行に欠かせない対策です。
作業時間帯への配慮
解体工事の影響を抑える取り組みとして、作業時間帯への配慮が非常に重要です。
早朝・夜間の作業を避け、適切な時間帯に作業を行うことで、近隣の生活リズムを守り、不安やストレスを軽減できます。また、苦情の発生を防ぎ、解体業者への信頼にもつながります。作業時間の管理は、近隣への配慮と安全な工事進行のための基本的な取り組みです。
苦情への迅速な対応
苦情に迅速に対応することはとても重要です。解体業者が苦情に早期に対応することで、近隣の人々の不安が大きくなることを防ぎ、誤解を解消し、近隣からの信頼を得ることができます。それによって近隣の方々が安心して工事を見守れる環境が整います。また現場の改善にもつながります。
迅速な対応は、近隣との良好な関係を保ちながら安全に工事を進めるための基本です。
住民ができる対策
ここまで解体業者が行う対策について説明してきましたが、工事現場周辺の住民としてできる事前対策があります。
・工事スケジュールを把握し、振動や騒音が強い期間の(在宅ワーク等の)予定を調整
・外壁、ブロック塀、基礎、コンクリートの地面などを写真撮影によって記録
・ベランダの植物や家具類を室内に移動
・ベランダに面した窓を閉めておく
・自動車や自転車にカバーをかけて粉じん対策
・不安なことやトラブル時に備えて現場責任者の連絡先を控える
まとめ
解体工事で家が揺れるのは、重機の動作やコンクリート破砕によるもので自然な現象といえます。本文でも触れているように、多くの場合は体感レベルで終わり、建物に深刻な損傷が出ることはほとんどありません。
とはいえ揺れを感じることは不安につながります。揺れの程度は建物の構造や状態、工法によって異なりますが、木造家屋の場合、一般的には基礎部分の解体の際など揺れが強い期間は2~3日程度です。私たちは挨拶回りの際に揺れや騒音などについても説明をし、ご理解をいただいています。また、必要に応じて粉じん等による汚れを防ぐための養生をさせていただくケースなどもあります。
マトイでは近隣対策も誠意をもって丁寧に行っていますので、どうぞ安心して工事をお任せください。
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記事の監修
株式会社マトイ 営業担当菅野
株式会社マトイ営業部の菅野です。コラムの監修をしております。
実際に仕事の中で経験したこと、調べてより勉強になったこと、両方を読んでくださる皆さまと共有できたらと思っています。
解体は初めてのご経験という方、とても多いのではないでしょうか。
ご不明な点やご要望、疑問に思われていることはございませんか。
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